Casa de Borinquen

塩釜仲卸市場の松岡商店 天然本鮪を大切に味わうこともとても大事ですね 港に映る空の青さとおじいさんの言葉に思うこと

年末に私達を驚かせてしまった天然本鮪を再び
浦安に戻る前に行きたかった塩釜仲卸市場へ。年末に食べた「三陸塩竈ひがしもの」の鮪が忘れられなくて再訪。「三陸塩竈ひがしもの」は季節限定ものですが、天然本鮪が同じお店の松岡商店にありました。TV取材も受けたそうですが（たまたま見ていた）、無造作に試食できる赤みと中トロをモグモグ。冷凍されていないので、ふんわりとした中に鮪の香りがするんです。

志ん朝さんの噺で

鮪の刺身。これがいいン、ええ。このねえ、中とろンところをね、山葵を効かせてこう、食（い）ってごらんなさい。これァたんまんない。ね？暑いときによくって、寒いときに適う。ねぇ？うん。酒によくっておまんまにいいてえやつですよ。これァもうたまんないですな...（酢豆腐）

とありますが、酒（ワイン）のツマミとご飯のおかずでお腹いっぱい食べました。こんな贅沢は、年に何度もあるわけじゃないので、少し厚めに切った赤みと中トロをじっくりとかみしめていました。

市場を出ると塩釜港に映り込む澄み切った朝日
港でイタグレと散歩中のおじいさんと立ち話。「おらいの兄貴が流されて助かったのはコイズだけだぁ」と。家族の形見のようなワンコはそんなことは感じさせないような素振りで、缶コーヒーをぺろぺろ舐めていました。そんな姿を見ながら、本当に伝えるべきことが伝わらないやるせなさを超えた何かを、自分たちでも必ず創りあげないと考えてしまいました。

墨絵のように雨に煙る奥松島の島影 「美・味・旬・鮮 れすとらん海音」での静かで穏やかな時間を個室で待つ独特のワクワク感の中で思うこと不思議...

おいしいものを待つ時って独特のワクワク感
まして個室ならいっそう…
家から40分程度で、こんなに贅沢な空間があるとは。「四季御膳」は春の松島を彩る食材を使った繊細な御膳で私たちを迎えてくれました。小さな器に盛られた前菜、焼き物（自家製蒲鉾など）、お刺身、朴葉焼き（ホタテと葱）、お吸い物、竹の子ご飯、あら汁、炊き合わせ、桜のプリン。軽く炙った鰆の刺身に新鮮なかぼすの絞り汁がとても合います。また、こってりとしたあら汁の複雑な味わいは、とかくあっさり目のお料理へのアクセントに。配膳のお姉さん（美人）も丁寧で（食べられない食材について尋ねてくれたり）、細かいところに気が配られているんです。

松風渡る小さな岬の一軒宿
実は「海音」は旅館「松庵」の中にある和風レストラン。晴れていれば岬の先まで探索もできそうです。今度、一泊して奥松島の海を存分に楽しんでみたいです。春先もいいけど、岬の先でキリリと冷えたシャンパンとか楽しみですネ。

■海音
http://www.shoan-umine.com/umine/

■松島左勘 松庵
http://www.shoan-umine.com/

お家カフェの暫定最終回に集まった人達の愛おしさに触れて ああ、まだまだ続くパーティー気分にTwinkle!!! みんなが主人公に、そしておもてなしの心ひとつ

おもてなしという事は心の気遣いだからね…
と小薇という問いかけに、《大好きな人達と時間を過ごすのは人生にとってもとても大事なことですね。《おもてなしの心》がごく自然に流れている、そんな集まりに身を任せているうちにあっという間に時間が過ぎていく。なんとも言えない心地よさのなかに流れる、あの感じ。まるで【人生の応援歌】のようでした。このおおらかさと心づくし、そして魅惑がどこからくるのかも、ますます知りたくなりました。エスコートに徹していたトモさんの陰ながらの力も大きいのかな？》とお返事したのは先週の事。

同じ空気感を感じ居心地が良くて毎回顔を出したくなる
そんな場所が『お家カフェ』なんです。広いリビングからそのまま東京湾が望める素晴らしい景観を楽しみながら、染色作家であるJunkoさんを囲んで、気のおけない話。浦安の未来、カメラ講座、Macをどう使うか、ベランダの整理学、日曜大工にもいかにプロツールが必要か、火災保険と家財保険の違い、クリスマスローズへの愛、誰でも作れるおいしい餃子の基本、生涯学習、恋愛術、まだ見ぬ映画を脳内妄想、スペックだけでは計り知れないことあれこれ…。ここで出会った心が、Twinkle・Twinkle・Twinkle!!!

でも、今日で暫定的最終回、う〜ん、残念。でも、ね
なんと、小薇が教室でしか味わえないお料理をサプライズとして用意してくれました
小薇も参加するってうれしい知らせにプラスしてお料理も。しかも、塩釜から遊びに来ているサトさんもアンジーと共に参加。いったいどうなるのかドキドキワクワクしてました。でも、そんな心配もなんにもなかったんです。

だって、あっというまにテーブルの上に並ぶお料理を見たら、みんなTwinkleしちゃって…。まずは話題のチャーシュー。程良く焼き上がった固まりを薄く切ってお好みでマスタードを。次は、自家製サーモンのマリネとアボガドのサラダ。やさしい味なんですね。お待ちかねのちょっとエスニックなステーキ。香辛料の香りと焼き具合が素晴らしくて、みんなの顔もニコニコ。最後は、なんと豆乳とにがりだけで数分間で出来ちゃう自家製豆腐。パクチー、ピータン、そして特製のタレをたっぷりかけて（これは私のリクエスト）。独特の風味に三回もおかわりしちゃいました！小薇のBLOGにも「幸せの...」、JunkoさんのBLOGにも「HAPPINESS」、うんやっぱりね、この幸福感。

素敵な気分が溢れ出てくるボックス・フラワーの美しさ
ああ、こういう見せ方もあるんだ！と感銘を受けたのがボックス・フラワー。真っ赤な缶を開くとお花畑。自家製と伺いもう一度驚いてしまいました。昼間は室内で楽しんで夜は蓋をして冷蔵庫、これで一週間は持つそうです。う〜ん、こういう楽しみ方ってあるんだ。作った方のセンスと美学も知ることになりますね。

でもね、やっぱりおもてなしの心
おじゃましていることをまるで忘れてしまう空間もさることながら、気のおけないこの感じはオーナーのJunkoさん（&ダンナさん）の持っている、なんともいえないものなんですね。思いやりや憧れを自然に触れさせてくれる穏やかで静かな時間の流れ。ややさかで慎ましく、誰でもここでは未来や希望を語れる場所。垂れ込むモノトーンな世界から色鮮やかな音、押しつけのないゆるい関係、日常的でありながらどこか非日常的。でもね、やっぱりおもてなしの心にふと気が付くと、涙。

大好きな場所だったので今日で10回目
いままでいろいろありがとう！！

http://borinquen.typepad.jp/blog/2011/08/ucafe201107.html
http://borinquen.typepad.jp/blog/2011/10/cafe_caiwei.html
http://borinquen.typepad.jp/blog/2011/11/ucafe_nov.html
http://borinquen.typepad.jp/blog/2012/03/cafe0325.html

■SumiJunko blog ＊HAPPINESS＊
http://sumijunko.typepad.jp/blog/

■シャウ・ウェイの幸せ中国家庭料理
http://blog.livedoor.jp/xiaowei/ 

マインベッカーのパン 香り高いバゲットもオススメ 例えば煮込みハンバーグのソースをぬぐったり、エシレをたっぷり塗ってラベイユの蜂蜜と合わせると幸せの笑顔にうなずくんです…

焼きたてのパンの香りと「親切なかまどさん」で炊いたご飯の香り
どちらも一度知ると病みつきになる香りなんです。誰でも舌で味わう前にマイッてしまう、その魅力にとりつかれてしまいそう。バゲットを3.5～4ｃｍに切って、ほんの少し温めて、

①おいしいソースと共に
②煮込みハンバーグを挟んで（昨夜）
③カプレーゼのトマトとモッツァレラを挟んで（昨夜）
④カプレーゼのオリーブオイルをぬぐぬぐ（昨夜）
⑤エシレ（無塩）を塗りラベイユの蜂蜜をかけて、バゲットを折りくちゅくちゅエシレと蜂蜜を混ぜて（これはレーズンブレッドでも）（昨夜）
⑥フレッシュビーンズのラグーのぬぐぬぐ（実は今夜） 

ねぇ、想像しただけで、う～ん、ダメになりそぅ、じゃない...。
最近の夕食は、そうやったらマインベッカーのパンが美味しくて食べられるかどうかで決めていたりもします。

■Mein B
äcker マインベッカー
〒272-0144千葉県市川市1-6-7
Tel & Fax:047-711-1015
Open:9:00-18:30
定休日:月・火
BLOG:http://ameblo.jp/aythma/

■ラベイユ
http://www.labeille.jp/ 

ねぇ、ねぇ、聞いて、聞いて、あのマインベッカーのパンが復活しているんですよ もうそれだけで嬉しくて小躍り あの幸せを届けるパンの前にただもう涙涙涙…

今月になって読み返しているレイモンド・カーヴァー
心打たれる「ささやかだけど、役に立つこと A small good, thing」
数年振りにどうしようもなく読み返したくなって、ここ二週間はもうどっぷりのレイモンド・カーヴァーの日々。人間の記憶なんて曖昧で都合のいいところだけ妙に覚えていて、今になって、ああそうだったのねと気が付いたりして。映画でも本でも音楽でも、その繰り返しの蓄積がその作品を味わう奥行きを深めているように思えます。

子供の誕生日のケーキをパン屋さんにオーダー。でも、その子供は誕生日に車にはねられ病院に、昏睡の末亡くなる。その間、家に戻った夫婦が奇妙な電話を受けていた。それはオーダーしたケーキの受取りを確認するパン屋さんからの知らせ。それに気が付かない夫婦だったけど、パン屋さんからと気が付きパン屋へ行く二人。絶望の中にいる夫婦に、パン屋さんが

よかったら、あたしが焼いた温かいロールパンを食べて下さい。ちゃんと食べて、頑張って生きて行かなくちゃならんのだから。そんなときは、ものを食べることです。それはささやかなことですが、助けになります

噛みしめるほどに味わいが増していくこの話を飽きることなく繰り返し読んでいる時、あのマイン・ベッカーが再会したことを知り、もういても立ってもいられずソワソワ。

おいしいパンの基準ってどうなんだろうかと常々
そして、我が家の基準だったマインベッカーが再開
なんか無性にとってもうれしくてワクワクドキドキ。ああ、どうなのかな、マスターや美人マダムもそのままかなぁ…ちょっと不安な気持ちで数日を過ごし、満を持していたたまれない気持ちで今日の午後に。

でもね、そんな、こっちが勝手に心配しているのをよそに、マインベッカーはマインベッカーそのままで、私たちを迎えてくれました。ああ、マスタの笑顔、マダムの無駄のないキビキビした動き、そして、なによりの幸せを運ぶパンたち。うん、これでなくっちゃ。お客さんも後から後から店内に、待っているお互いも笑顔を包まれてうなずいて。そこにいるだけで幸せに包まれている場所。

タンドリー・チキンとサルサソースのサンドウィッチ、レーズンブレッド
カレーパン、バゲット、そして、大好物のプルンダー・ブロート
遅めのブランチはタンドリー・チキンとサルサソースのサンドウィッチと白ワイン。そして、つまみ食いのレーズンブレッド、カレーパン、待ち焦がれたプルンダー・ブロート。夜は煮込みハンバーグと香り高いバゲットでソースをぬぐぬぐ。

うん、これなんです、これ、これ
隅から隅まであのマインベッカーを噛みしめる幸せ感。ちょっと大袈裟だけど、生きてて良かったぁ、と二人でため息。浦安近辺に住んでいる全ての人に無条件でお勧めしたい、いや分かる人には遠くからでも是非味わって欲しい、そして懸命においしいパンを作っている二人の姿に心打たれて欲しい…。

営業日が土日に変更されて行きやすくなったマインベッカー
浦安市場で食材を探した後に、クルマで数分足を延ばして、おいしパンをマインベッカーで。これからの、お馴染みのコースが再開。ビーチボーイズの『Friends』と同じような、こんな幸せを考えるだけで週末が充実するなんて、ホント、感謝ししたい気持ちでいっぱいです。

■Mein B
äcker マインベッカー
〒272-0144千葉県市川市1-6-7
Tel & Fax:047-711-1015
Open:9:00-18:30
定休日:月・火
BLOG:http://ameblo.jp/aythma/

冷奴の一つの進化系と言ってしまうのは大袈裟かもしれないけど、ここは《しとつ》さっぱりと 紋って実はアイコンだったのではとも...

大名行列の先頭で槍や槍や挟み箱をもつ役を槍持奴（やりもちやっこ）と呼んだそうです
槍持奴が着ていた半纏の模様に四角い紋があり、それが豆腐の形に似ていたので奴豆腐。「釘抜紋」とか見ていると、ずいぶん昔から「紋」はアイコンだったんだなぁ、と再認識。そんなこと分かってらぁ～と石が飛んできそうですが、今こうしてみると奥深いです。

Mac OSとWindows、iOSとAndoroidの違いはその機能よりもむしろ、視覚的に訴える例えばアイコンの違いもあると常々考えていますが、ならいっその事「紋」のようにシンプルにしてしまったらどうか...。

そろそろ冷奴の季節、いつもの味ではつまりません
そう、豆腐と塩ってよく合うんですね。ピータン豆腐の時は味は塩だけで、ごま油の煙が出るまで熱して上からかけてジャー。パクチーとトマトでさっぱりと。そこまで、用意ができないなら、水気を切った豆腐に塩をかけて刻んだザーサイをトッピング。エクストラバージンオイルをさっとかけただけの冷奴はどうでしょうか。

材料が三種類であっという間に出来てしまうこの冷奴は我が家の新しい定番。 

神田まつやの鴨南蛮の大盛り たまりませんよこれは 厚く切った鴨肉、鴨肉のつくね、そして葱 これぞ「La Perfecta Combinacion」出来たらお二人さんでしっぽりと...

これが大好物で何年も通っている神田「まつや」
まぁ、カメラとかクルマとか時計とかワインとか（時にはご婦人とか）…こだわり始めるときりキリがないというか、身上をつぶしてしまいそうですね。蕎麦も、それなりにこだわりがあって、前職でお世話になった大先輩が突然退職して蕎麦打ち職人になった時は驚きましたし、蓼科の蕎麦屋は一品のみで出てくるまで40分以上待つことも。うんちくやこだわりが強すぎて純文学。よく、あるんです、頭で考えることが多すぎて理屈っぽい。う〜ん、でもね、こういうのってちょっと面白くもない。普段着のような蕎麦屋で気のおけない時間を過ごす方が楽しいに決まっている。そう考えると、神田「まつや」で過ごす時間は今の世の中とても貴重。

いつのまにかその距離感も縮まりしっぽりと...
蕎麦味噌を箸でつまみながらまずはビールで喉をうるおしほっとひと息。お好みで、そうね、親子煮、わさびいも、とりわさ、いたわさ、うに、焼き鳥のどれかと熱燗を二本。やったりとったりしながら、蕎麦をお姉さんに注文。お酒でほんのりとふわっとした頃に届く蕎麦。いや〜、にやけてしまうほどのタイミング。お酒やあての小皿をかたしてもらい、蕎麦を目の前にして、もう一度ニンマリ。ねぇねぇ、これなんですよぉ、この気のおけないあの感じ。私がわざわざこうして言わなくても、みんな知っているんです、その良さを。だからちょっと並ぶことが多い。でも、この雰囲気と味わい。いいんだなぁ、好きなんです。千鳥ヶ淵で冷えた体ももうすっかり温まりました。

神田須田町付近に行ったなら是非足を延ばして欲しい。
出来たらお二人さんでしっぽりと、ネ。

春を告げるあさりごはん 色々作り方は迷ったけど浦安市場の貝専門店堀千代さんに教わって作りました 買い物の帰りの桜見物で見つけたミモザ

かまどさんを使い始めてから一度は食べてみたかったあさりごはん
長谷園の「かまどさん料理帳」とか読んで研究をしていました。あさりを買うなら絶対浦安魚市場の貝専門店堀地堀千代さんときめていたので、よくやく時間が出来て市場へ。なるべく大きくぷりぷりのがないかなぁ、と店先で吟味。あさりごはんを作るので、と声をかけると旦那さんが

「あさりごはんならむき身の方がいいよ」
「作り方は、あさりとにんじんを昆布でさっと炊いて、残った出汁を昆布だしでのばして冷ましてから…」

てっきり貝殻のままの作り方をイメージしてましたが、むき身でいいと教えてもらい、作り方ももう一度しっかり教わりました。あとは、あさりと野菜と葱をどのタイミングでいれるかママボリンケンと相談。ご飯が炊きあがり（おこげを作るのでプラス1〜2分）蒸らし20分の手前にしました。キッチン中に得も言われぬいい匂いがただよいはじめる蒸らしのこの時間が長いこと長いこと。

出来上がったあさりごはんのぷりぷりのあさりの香り
いや〜、これほどのあさりごはんはなかったほどのおいしさに二人で絶句。かまどさんで芯まで味のしみ通ったお米、ふんわりしたあさり、にんじんや葱の甘さ。すべてがとけ合って幸せ一杯です！

浦安魚市場の帰りは（行きもそうですが）市内の桜見物
本当は桜の下をラン…と思っていましたが意外なほどに昨日の疲れが残っていたので、クルマで一周。堀江の公園の入口にあるお家に大きなミモザを発見。明海のミモザは今年はダメだっただけに、こうして大きなミモザを見ることが出来てほんと良かった。そうえいば、マンションの中庭の桜も木蓮も満開。春がどんどん進んできてほんわかしてます。

続、親切なかまどさん 竹の子ご飯とジャスミンライスを焚いたときにキッチンに広がるなんともいえないお米の香りに包まれて幸せ気分一杯

かまどさんにはていねいな解説本が付いていて、そのとおりにまずは竹の子
ご飯をレシピと手順通りに進めて中強火で待つこと12〜14分。上ふたの穴から蒸気が出始めるのですが、普段は蒸気が出始めから1〜2分で火を止めます。でも、「炊きあげ時間を1分前後のばすと香ばしいおこげができます」と説明。この通りにすると、なんと本当におこげの香りが。

出汁と昆布とお醤油が混じって更に香ばしい。う〜ん、この幸せ感、誰かにもそっと教えてあげたいナ。もちろん、出来上がりはこれまで我が家の炊き込みご飯のなかではトップのおししさ。実は、白米よりもこうした炊き込みご飯が大好きなのでやみつきになりそうですね。

突然食べたくなるのがタイカレー、勿論ジャスミンライスと一緒に
タイ米はさっと洗って普段のお米と違って20分の浸しをしない以外は同じ手順で。炊きあがり始めると、上ふたの穴からジャスミンライスのなんともいえない香りが出てきて、たまりませんよ、まったくぅ。

何故、親切かというと...
親切なかまどさんが我が家に来て、早いものでもう二週間になります。
毎朝おにぎり用に、週末は朝昼兼務のご飯用に、たまには炊き込みご飯とか。いいんだなぁ…何故親切かというと、火加減の調整がいらないからです。浸す20分〜炊く（お米の量によって加減）〜火加減（一合は中火、一合半以上は中強火）〜蒸らす20分。この手順さえ守れば「幸せのご飯」が目の前に。ねっ、親切でしょ。

かまどさん調理帳にもいろいろあって、バターライスとか美味そうですが、もう今から牡蠣ご飯、松茸ご飯とか待ちきれないです。あっ、そうだ今の季節ならアサリご飯。今度の週末はこれに決まりだね！

■かまどさん調理帳
http://www.igamono.co.jp/recommend/kamado_recipe_00.html

中華料理の基本 ようやく発売日に手にした本は予想をはるかに上回る内容 小薇おすすめの華僑服務社で調味料を手に入れて作った麻婆豆腐はワンランクアップ！

実はあまり知っていなかった中華の基本知識
この本のいいところは、風土も人も食材も違うところから生まれてくる中華の奥深い世界の前に立ったときに、どのような世界が待っているのかを、体系的に教えてくれるところ。北京料理 から始まって台湾料理までの50のくくり。その風土にあった料理が実は理にかなっていることをていねいに説明してくれます。個人的に知らない地方料理も紹介されていて、ぐっと中国が身近に感じられます。

小薇の担当は第二章 調理の基本と第三章 調味の基本《第二章 調理の基本》

・油烹法（油を媒介として材料に火を通す）
・水烹法（スープ、水など液体を媒体として材料に火を通す）
・汽烹法（蒸気を媒介として材料に火を通す）
・火烹法（直火や放射熱によって食材に火を通す）
・その他・食材の切り方《第三章 調味の基本》
・味付けの基本・ベース別タレの基本・自家製調味料の基本

小薇の料理教室でなんとなく知って分かったつもりでも、こうして体系的にまとまっていると
あのちょっと違うその世界はこうだったんだ…と再認識
「この味は中国の調味料じゃないと出ないのよ」という言葉を思い出し、いてもたってもいられず、本でも紹介されている華僑服務社へ。新大久保駅から徒歩数分の場所は、そういえば小薇と一緒に来たことがあり、気になっていた、ピーシェン豆板醤、甜麺醤、生抽王を探しました。

店内はあたりまえですが中国だらけでクラクラ
そんなワケで、お目当ての調味料は店員さんに探してもらいました。在庫チェックで忙しそうでしたので少し無愛想でしたが、すっと探してくれたのは流石。そして、家に帰り作ったのが麻婆豆腐。本といつものやり方と小薇に教わったのを思い出しながら作りましたが、う〜ん、ワンランクアップ。調味料が違うとここまで違うかと納得。熟成したピーシェン豆板醤と甜麺醤のハーモニーにやられてしまいました。

音楽や料理を媒介として、その国の人の営みを知る。
これも重要なことと改めて認識しています。

■中華料理の基本（エイ出版 580円）
■編集者奕安(イーアン)さんのBLOG
http://blog.sideriver.com/food_drink_mook/2012/03/post-9b51.html
■小薇のBLOG
http://blog.livedoor.jp/xiaowei/archives/51795222.html
■華僑服務社
 http://www.kakyo.net/

口をすぼめてそっと含み舌の先でゆっくりと、こねるとやわらかくも、こりっとした甘さもひろがり、思わずうぅっと声をあげそうになってしまったのは、親切なかまどさんのせい

そうだ、おいしいご飯を炊いてみよう
私にとっておいしいご飯は、おじいちゃんの家のご飯。工場を経営していたので工員さんの分を含めると常に10人分のご飯をガス式炊飯器で炊いていました。「おいしいなぁ」とつぶやくと必ず「空気がいいから」と。庭の井戸水も良かったのかな。広く使い勝手がいい台所でキビキビと働くおばあちゃんの姿も心に残ってます。今は、ルクルーゼで炊いてますが、時間つぶしで見ていた番組で紹介されていた「かまどさん」。あの不思議な展開で他のシリーズCMを圧倒している東京ガスのCMでも登場している「かまどさん」。温度調整も不要で、「かまどさん」の対流温度だけで「はじめチョロチョロ、なかぱっぱ、赤子が泣いても...」をしてくれると。気になってインターネットで調べるとこれもamazonでお安くなっているので「ポチっと！」すると、翌日届きました。鍋をなじませるため一旦お弛を作って下調整したあと早速使ってみました。その結果は、

・1.5合夜：水の量がやや少なくちょっとかために（お米の甘さは十分すぎるほど）
・2.0合昼：ちょうどいいやわめに炊きあがりふっくらとしたお米は食べ終わるまで変わらず
・1.0合朝：炊いた時間がやや長く固くなりおにぎりを握るのに一苦労
・1.0合朝：炊いた時間（11分＋シューシューのあと1分）ちょうどいい感じになりおにぎりも握りやすい
※前夜に洗っておいた米に水を入れて20分→炊き込み11分→湯気がシューシューしたら1分→日を止めて20分蒸らす。合計42分の時間を作るには今までよりも10分早く起きないといけないですね。

結果、2.0合を炊いたのが個人的にベストの出来（ママボリンケンはやわいと）でした
鍋にもお米がこびりつかないので片付けも楽。親切丁寧な解説本（使い方、レシピ、かまどさん物語と読み物としても充実）としゃもじ（宮島産）が付いてます。とくにしゃもじはちょうどいい大きさでご飯をすくえる、いいしゃもじです。洗ったお米を20分浸し、13～14分炊き、20分蒸らす。この工程を、休日の遅い朝ならゆっくりできるけど、朝の忙しい時にできるかどうかが課題でしたが、なんとかコツを覚えてきたようです。やっぱり道具を使いこなすには試行錯誤が必要ですね。まだ、4回のトライですがうまくできた時に幸せ感は例えようもないほどですので、今度は、炊き込みご飯、季節柄筍ご飯を炊いてみたいですね。

■長谷製陶株式会社
http://www.igamono.co.jp/index.html

ちょっと、思わせぶりなタイトルは深夜久しぶりに観た「たんぽぽ」と借りてきた「親切なクムジャさん」から

春の訪れをいち早く千倉大徳家さんのお寿司で味わう 初鰹と菜の花を目にしたときには思わず笑みが浮かんでいる四人 そうして、なんと今週の王様のブランチにも紹介されるそうです！

Facebookで「お忍びで千倉でお寿司を」と書いてみると
「ああ、私たちも」とコメント
それなら12:00待ち合わせしましょう、とお返事して予約確認
お家カフェのオーナーのJunkoさん夫妻と、春のお寿司を満喫してきました。私以外は、おまかせ握り（蟹の味噌汁も付いている）を頼んで、私はわがままに色々と。カウンターで色々と大将と話ながら、さぁて何がいいのかなぁと悩むのも楽しみなんですね。まずは、鰹のお刺身。大好きな鰹の初ものを千倉で味わえるなんて、幸せです。何故かねぎもとてもおいしかったです。ちょっと他にはないものなので、と薦められたのがザーサイの浅漬け。これがブロッコリーの芯のような淡泊さとこりっとした食感がすばらしく、ああこういう楽しみ方があるのかと腕組みをしてしまいました。これで、スッキリとした味わいの白ワインか日本酒があるともっとステキだったんでしょうが…運転手だったので、残念。

「おまかせ握り」も色合いも美しく春らしいお寿司が並んでいてとてもおいしかったそうです
「おすすめだからと思っていたら予想をはるかに超えるおいしさでお寿司好きの私も十二分に堪能しました」とJunkoさん。ママボリンケンも「おいしい」を連発。私は、鰹、穴子、本鮪、寒ブリ、くろむつのあぶり、やりいか。そして、最後は季節の菜の花。菜の花の茹で加減、隠し味のカツオブシ、梅のジュレ。これ以上繊細になれないほどに仕上がったお寿司は食べるのが勿体ないほど。

お店を出た後も、その余韻に浸たる四人は駐車場でも「おいしかったでしょ」「おいしかったねぇ」と別れがたく、それならSand CAFÉでもう少し話そう…と。こうしたゆるいスケジュール感もいいですね。

なんと今週の「王様のブランチ」の取材が!!!
私たちがお寿司を食べた日の15:00からは「王様のブランチ」の取材だったそうです。
放映は今週の3/24 9:30-14:00。これは見逃せませんネ。

■大徳家
千葉県南房総市千倉町朝夷1079

Tel:0470-44-1229

Fax:0470-44-2921
火曜日定休 12:00-15:00 / 17:00-21:00
URL:http://www.awa.or.jp/home/kkk/
BLOG:http://yaplog.jp/daitokuya/

今日はどうする？と聞かれて「豚のしょうが焼き」と答えたらママボリンケンが選んだのがタモリ流 玉ねぎがお肉のやわらかさと甘みを引き出しているなぁ…と妙に感心

生姜焼きって、やっぱり妙に好きで忘れた頃に無性に食べたくなってリクエスト
ママボリンケンはそんなに好きでもないので数ヶ月に一回の登場。学生時代に栄養のあるものを食べたいと定食屋でよく食べていただけに、個人的には大好きな味なんです。朝、出掛けに今夜は？と訊かれて瞬間的に「生姜焼き」と答えたけど、ママボリンケンが見つけてきたのが「タモリの豚の生姜焼き」でした。

タモリって、大嫌いなサンマやトコロジョージよりはましと思っていたけど、ちょっと再認識
タモリの出始めはアヤシくてヌメヌメしてて好きでしたが、今はまったく関心のないヒト。サンマやトコロジョージほど嫌悪感があるわけではないのですが、このレシピにはちょっと見直し感。

いや〜、これが、うまいんです
油を使わず、繊維と垂直に切った玉ねぎが肉と玉ねぎの甘さを引き出していて、肉も柔らかい。この玉ねぎ効果、これは試してみる価値がありますね。サイトで「タモリの〜」で検索すると関心空間とか色々出てきますので、是非。明日も食べたくなっています。そういえば、吉祥寺の「ひさの」も玉ねぎがたくさん入っていたことを思い出しました。

East meet West 初めて味わう「おだまきむし＝小田巻き蒸し」は関西ではポピュラーな献立だった 繊細な味のバランスも楽しみたい季節感がここに

料理好きだったママボリンケンのお父さんは伊勢の出身だったことを想い出して
そういえばママボリンケンの実家を訪れると、必ず茶碗蒸しが。味加減がちょうど良くておかわりをしたほど。で、その茶碗蒸しにうどんをいれたのがあるというのを、聞きさっそくつくってもらいました。なんでも、関西ではポピュラーな食べ物らしいけど、私には初めて。なにせ、私のほうは江戸っ子だった父が仙台の母と結婚して仙台で育ったので、こういうのは今まで知りませんでした。

鰻や（今回は穴子）のトッピング
セリ、ゆずの淡い香り。なんか春っぽくていいですね。こってりとしたシチューやトマト味の煮込みもいいですが、そろそろ、こうした繊細な味のバランスも楽しみたい季節感なんですね。

※追記

①ささみは一口大に、酒・醤油で下味をつけます
②ボールに卵を割りほぐし、出汁（カップ2、塩小さじ1/3、醤油小さじ1、みりん小さじ2）を入れてよく混ぜる
③器にキンナンを入れて②を入れる
④充分に蒸気の上がった蒸し器に入れて、強火で2分
⑤表面が白っぽくなったら火を弱めて12分程度蒸します
⑥澄んだ汁が出てきたら完成
⑦三つ葉とゆずをトッピング 

Loco Dish閉店まであと数日 地元に愛されたお店が閉じるだなんてとても寂しい…

あまりにも冷たい風が吹いていた総合公園
冷えた体は静岡おでんと黒糖焼酎のお湯割り（しかもダブル）
ちょっと濃いめのおでん、でも味わいはさっぱりと奥深い。まるで、オーナーのよう。この場所でこの味を味わうことがあと数日で終わると思うと、ちょっぴり寂しいです。

総合公園の「海辺のライブラリー」が、昨日は晴天でポカポカだったのが一転して、冷たい風のせいで早仕舞い。それなら、心も体も暖まる場所へ移動。もしかして、これが（ここでの）最後と思いながら、噛みしめるように味わっていました。

もしかして、閉店までのこと、部外者には分からない色々な葛藤があったんと思いますが...
それでも、美人オーナーの献身的な姿を見ているだけでも、何故か胸がつまってしまいました。変な話、トイレに置いてあるカエルくんの無邪気な姿にも心打たれてしまいました。3/11は、夜に用事がありますが、ちょっと寄ってみたいなぁ。

それでも、おいしいものやおいしい思い出って、追憶の中華のように心のどこかの引き出しのなかに、忘れられずしまいこまれていくのかなぁ...。

■Loco Dish
http://www.locodish.com/