バラカンさんの推薦の言葉
本屋で偶然見つけ図書館から借りたビートルズ関連の一冊。「客観性とユーモアを持って、ビートルズの物語で普段は注目されない端役の人たちにも光を当てるこのエピソード集は見事です。ビートルズ通でも新たな発見が沢山待っています」とバラカンさん推薦文がこの内容を的確に表している。
ブライアン・エプスタインがビートルズを初めて見る話が、ブライアン・エプスタインが自殺するまでの過程までリングのように繋がり、主役も脇役も生き生きと描かれる。成功し始める4人と全く違った価値観として存在したアメリカでの混乱。ロネッツやストーンズとの関係、ディランとの出会いと影響等、興味深い話が満載。今月末楽しみにしている『REVOLVER』のスペシャル・エディションの発売に合わせて1stから『ホワイト・アルバム スーパー・デラックス・エディション』まで聴きながら一気に読んでしまった。
ハンター・デイヴィスのビートルズの伝記を初めて手にしたのが中学三年の受験直前の頃。それ以来どちらかというとジョンよりになっていたが、今はどちらかというとジョージ贔屓。ポールのことも色々と誤解していたことも良くわかる。中断したままのポールの『THE LYRICS』を読むことを再開しないと。
なんか当時のパティ・ボイドに会いたくなったなぁ...と考えていたら妹のジェニー・ボイドのことを思い出した。ドノバンの「Jennifer Juniper」は彼女のことを歌った曲。中学生の頃はそんなことも知らずに聴いていた。
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パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥデイ
数年ぶりにパティ・ボイドの自伝を再読。キュートなモデル時代〜ジョージとの出会い〜クラプトンとの出会い。煌めく世界にもどこか人間臭い話がずらりと並ぶと同時に当時あった階級意識のようなものも感じられて興味深い。数々の名曲インスピレションになった存在をひしひしと感じた。読んでいるときに繰り返し聴いていたのが、ホワイト・アルバムのスーパー・デラックス・エディションに完全な形で発表された当時のジョージの自宅でセッションされた「イーシャー・デモ」。和気藹々としたジャムセッションを聴いていると、ああ、これが仲良くしている彼らの最後の姿だったのかと思い知らされる。
(2022.10.22 10:40追記)
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