身近な中華
小さい頃から慣れ親しんでいる中華。家族で通っていた祥発順の味が我が家の基本だったことをよく思い出す。豪華で見栄えのいい料理よりも、身近な料理に惹かれる多い反面、実際に作って見るとその身近さを再現することがなかなか難しいと思うことも多い。そんなことに手助けしてくれる素晴らしい本を見つけてしまった。
装丁の素晴らしさと5つのメソット
表紙に惹かれて手にして見るとしっくりとする印象。カバーに「この本は、180度開いて使えるコデック製本を採用しています」とある。なるほど、これならキッチンでも見やすい。そして、驚くことにカバーを外した時に気がついたのが定規の表示。1cm〜20cmまで材料ごとに明記されてとても便利だ。まず、はじめに「炒めものが上手になるための5つのメソッド」、炒めものは加熱できるボウルで和えて調理することの理由が紹介される。
下準備を丁寧に
強火は不要、中火でじっくりと火を通す
蓋は必需品
素材はシンプルに
肉はしっかり加熱し野菜は加熱しすぎない
どうしても強火で鍋を煽りながら...という概念にこだわっていたけど、これで開眼。準備をきちんとして、油でコーティング後、材料次第で短い時間にしたり中火でじっくりすればいいんだ!と納得。その準備については
素材の切り方が大事
このひと手間がおいしさの保証
調味料について
我が家は中華鍋がないので、バーミュキュラフライパンの使い方も見直し、まず作ったのが卵とトマトの炒め物と卵のシンプル炒飯。フライパンを煙が出るまで強火で加熱し、太白胡麻油を入れてうっすらと煙が出たら卵を入れて手早く。トマトを入れたら半熟の卵をのせて蒸し焼き〜つぶしたニンニク〜仕上げに水溶き片栗粉、炒飯は卵がかたまり始めたら長葱〜香りが立ったらご飯〜あとは中火で(バーミュキュラなら弱中火)じっくりと。今まで作ってきたのとは大違いの出来とおいしさ。続いて色々作ってみた。
豚肉の黒炒飯(ほんのりと甘く、香菜トッピング)
フレッシュトマトのエビチリ(フレッシュトマトの酸味が爽やか)
黒酢豚(生姜が香ばしい)
もやしのピリ辛炒め(濃いめの辛味)
卵と香味野菜の炒め物(みょうがと香菜の爽やかさ)
きのこの黒酢炒め(蒸し焼きでジューシーに)
青椒肉糸(鶏肉)
(ほんのりとニンニクの香り、他に牛・豚バージョンあり)
鮭と玉葱、クレソンの炒めもの
(蒸し焼き玉ねぎとクレソンの香り)
基本は太白胡麻油〜仕上げに少しの太香胡麻油と使い分け、コクのある黒酢。最後まで食べ飽きない、上品な味付けで野菜たっぷり。素材に合わせた下準備さえきちんとする大事さを教えられた。うん、そんなワケで早朝からお弁当用に青椒肉糸(鶏肉)や卵のシンプル炒飯も作っていたりもしてネ(´•_•`)
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