Casa de Borinquen

いつもならじわじわと咲き始める桜が急に満開の気配

境川西側はほぼ満開の気配
いつもはじわじわと咲き始める桜が、今年に限って急に満開の気配。ちょっと遠回りして境川西側の土手を探索。真っ青な空の元、風に揺られて気持ちよさそう。近所の公園の芝桜もとてもきれい。ああ、来年もこうして桜を眺めることができるのだろうかと毎年思うけど、やはり桜というのは特別な存在だなぁ...としみじみしてしまった。

覆めん 花木@東中野 味玉ラーメン+わんたん（生姜・イカ)＋青唐辛子 定番ながらもどこかスペシャルなおいしさに唸る

定番があってこそ
限定、スペシャル、特別な具材ももちろんワクワクする楽しみがあるけれども、やはり定番があってこそ。近くまで来たらフラリと寄ってみたい。そんな良さが花木さんの良さ。

奥深いスープに名古屋コーチン鶏油、二種類のチャーシューの味わいの違い、割ってみて驚きの味玉。わんたんは香り高い生姜とコリコリのイカ。後半の楽しみは青唐辛子を少しずつ混ぜながら。ビジュアルももちろん、おいしさのハーモニーが素晴らしく口福。食べ終えてしまうのが惜しいほど見事なウマさだ。

最近のお気に入り 藏光農園の自家製梅干し、湘南ゴールド、KALDIの海苔の香ソーセージ

藏光農園の自家製梅干し
おいしい梅干しになかなか出会えなくて、スーパーでなるべく良さそうなのを選んでいた。いつもお世話になっている方に紹介されて取り寄せてみたら、うまぁおいしい。塩だけで漬け込み、天日干しした塩分20%に白梅は驚くほど香りがいい。ほとんどの梅干しは塩抜きした後はちみつで味付けしてあるそうだけど、これは梅干し本来の味わい（しょっぱさも含めて）を味わえる。炊きたてのご飯と一緒でもよし、料理の隠し味でもよし、梅肉を砕いて煮切り酒でとかし常夜鍋のタレとしてもよしと万能のおいしさだ。
https://www.kuramitsu-farm.com

湘南ゴールド
温州みかんとゴールデンオレンジをかけ合わせた神奈川県限定の湘南ゴールド。爽やかな甘酸っぱさが口内に広がりとてもおいしい。土日濃いめのコーヒーにMEINAのパンで朝ご飯のあと、無性に食べたくなる。3月上旬〜4月上旬までの季節限定。
https://kanasan-no-hatake.jp/syonan_gold.html

KALDIの海苔の香ソーセージ
ほとんど間食をしない我が家ではちょっと小腹がすいたときには魚肉ソーセージが一番。チーズ入りとかいろいろ試しているが、最近見つけたこれがお気に入り。四万十川のあおさ海苔（ひとえぐさ）を混ぜているので、風味豊か。

こうしたものが手元にあると、ちょっとうれしい毎日。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 タラコスペシャル やわらかい甘みと潮味がそこはかとないウマさを引き出して私好み

久しぶりのタラコ
5年ぶりのタラコ。ワタリガニと真鱈の家元誕生日スペシャル、スッポンとタラコスペシャルが記憶にも生々しい。今回はタラコに絞ったスペシャル。さてどんな味わいかと一口。やわらかい甘みが口内に広がり潮味がわずかに残る、ほろりとする味わいが私好みで実にウマい。

大量すぎるタラコをパックから取り出し丁寧に踏み潰すお二人。以前は小上がりだった所で寝泊まりしていて8:00ごろに起きてくる家元。床に敷き詰めたブルーシート。仕込みは後藤さん、最終確認はおそらく家元。静かに進む交代劇。「ホントにラーメンがお好きなんですね。いつから..」と、家元との短い会話、「またね」と送り出しの言葉も心にしみる。

散る桜、膨らむつぼみ

近づいた季節
近所の公園の河津桜が散り始めて桜吹雪。帰りの川沿いの桜のつぼみが膨らみ始めて弾けそう。もうすぐだよ、と囁いているようだ。

桑田佳祐という存在 『ポップス歌手の耐えられない軽さ』を読み終えて

衝撃のデビュー作
学生時代はTVがない私は、友人の家でダラダラとしていた時に突然流れたのが「勝手にシンドバッド」のライブ。ラララ〜のイントロ、早口でよく聞き取れない歌、途中のサンバ風パーカッション。うわぁ、これはなんだ！と友人と唖然としてしまったのを昨日のことのように覚えている。78年6月の話。もう既にサルサ時代に入っていた私は熱心なファンではなかったが、ヒット曲を面白がったり感心したり『ひとり紅白歌合戦』も楽しんでいた。

週刊文春の連載
小林信彦さんの連載（2021.7.8号で終了）目当てで立ち読みしていた週刊文春に「頭もアソコの元気なうちに」といいうタイトルで2020.1.16号から始まった連載『ポップス歌手の耐えられない軽さ』は断片的に手にとっていた。連載終了後に修正加筆された本を読んでみた。

地方で高校まで過ごし、上京して東京の大学へ。学生時代は音楽サークルに所属して音楽活動。聴いてきた音楽も、年もほぼ同じなのに、これほど違うのはやはり才能なのだろうか。クヤシイなぁなんてことも正直思うけど、音楽を楽しんだほうがいいに決まっている。この本は、おちゃらけているようで真面目な姿に筋が通っていて面白く読めた。

「勝手にシンドバッド」はスティービー・ワンダーの「Another Star」のイントロの咀嚼だった、前川清への傾倒、世の中にはびこる「真っ白礼讃」への批判、頭数で勝負していいるアイドル路線への「？」などなど...フフ〜ンとニヤニヤしてしまう話が満載。最後のあとがき「女房の日記」（原由子）の柔和な余韻も良かった。

麺屋 真星@浦安 飛魚だしらーめん＋味玉/総州三元豚白王の煮豚メシ 焼あごも加え凝縮された風味と自然で上品な甘さがおいしさを喚起＝歓喜

あごが落ちるほどおいしい
あごだしの原料はトビウオを乾燥させたもの。他の魚よりも脂肪分が少なく上品ですっきりとした味わいが特徴。なんでも、あごが落ちるほどおいしいから「あご」と呼ばれているらしい。我が家の朝の味噌汁は茅乃舎のあごだしを使っている。いつどんな限定を出してくるのか毎回楽しみ。今週からあごと焼あごを使った限定がスタート。

凝縮された風味に自然で上品な甘さが漂い、一口目でおいしいなぁとため息。自家製麺をからめると様々な味わいを喚起＝歓喜してくるからさらにウマい。とかく素材に偏ったものになりがちな店が多いなか、慎重にかつ抑制を効かせ口跡の良さを引き出しているなんて流石だと思う。

総州三元豚白王の煮豚メシ
店員さんにトッピングの追加はありますか？と尋ねられ味玉を追加。元々縦半分に割ったのが付いていたと気がついたのは着丼してから。でも、いいんだ、この奥久慈卵を使った味玉は濃厚な黄身と味付けが結構気に入っているから味玉1.5でうれしい。

小さめにブロックカットされた総州三元豚白王の煮豚の上にたっぷりとのったネギをかき分け真ん中にドド〜ン。玉子を割って軽くかき混ぜてかっこむ。1/4になったらあごだしスープを入れて続けてかっこむ。二度も三度も楽しめるおいしさだ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 剥きカキ10kgの悪魔スペシャル・マイルド がっしりしていながら凝縮した旨味がふわりと舞い上がり実にウマい

久しぶりの悪魔はマイルドで
がんこに通い始めた時は下品。タレを一つ入れたのが下品で三つ以上入れたのが悪魔と教わった。タレを入れない100を知り、真っ赤などんぶりにも惹かれて100大盛りがしばらく続いて、今は100並に落ち着いた。忘れたころに家元に「よく（大盛りが）我慢できますねぇ...」と言われてしまう。悪魔は気が向いた時に頼む程度。

今日は悪魔スペシャル
キツイのとマイルドも選べるのでマイルド。もしかして以前の下品だったかもしれない。がんこにハマったことも思い出しながら一口二口スープを。牡蠣10kgのせいか軽快でがっしりしていながら凝縮した旨味がふわりと舞い上がり実にウマい。スープの持ち味をタレが引立たせる稀有の存在感。ああ、がんこにしか出せない世界観に今日も唸ってしまった。

12:30で閉店案内、13:00時点で列16人。溌剌とした家元の姿も眩しい。

2011.3.11 - 2022.3.11

ずっと昔、僕の中には何かがあった

でもそれは消えてしまった

それはどこかに消え去った

どこかに失われてしまった

僕には泣くこともできない

思いを寄せることのできない

それは二度と再び戻ってはこないものなのだ

Winter Dreams
F.Scott Fitzgerald
1922

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ホタテ貝不純 ほんのり甘く悪魔肉の生姜の香りが漂う春っぽいスープが旨さを引き立たせる

後藤さんがが快勝したスープで不純
残念ながら参加出来なかった師匠悪魔対決で後藤さんが快勝したスープをベースにしたホタテ貝不純。ほんのりと甘さが浮かび上がり、悪魔肉の生姜が香るとてもグルービングなスープがまず旨い。麺を絡めるとさらに奥行きが増す流石のチューニングに我を忘れてしまった。

小池さん
今日から後藤さんの知り合いが厨房に入ってOJT。ピリピリしながら、それを感じさせないどことなくいつものようにリラックスした雰囲気も流石だ。ネギを忘れたよ... と言ってネギを入れてもらったけど、帰りの電車でよくよく見ると悪魔肉の下にいました。ご心配おけしてすいません。

いつかはたどる道
休憩に入った家元とちょっとお話し。

当分こんな調子（階段までの列）だから12時の様子で閉店時にはせめて20人ぐらいにしたいよ。あと一週間ならまだしも、閉店時で40人ではもたないから。…夏はもう、あの厨房の熱気は無理。…どんな店でも終わりが来るののだから、いつかはたどる道だと思うよ。

世の中には始まりもあるし、終りもある。師弟対決という形で継承され道は続いていく...。

今年も咲き始めた近所のミモザが陽の光で揺れている

春を告げるミモザ
毎朝駅に向かうときに眺めているミモザ。今年も立派に咲き始めてとてもうれしい。一時は咲かなくなって心配していたときもあったけど、地域の方々のおかげで、見事に復活。菜の花も含めて黄色い花が咲き、桜色の花が咲き、赤いツツジが咲く。こうした季節の楽しみを追いかけるのが妙にありがたい。

神保町黒須@神保町 焼豚醤油蕎麦 地鶏天草大王とヤマロク再仕込み醤油が生むコクとキレ、そして軽やかな余韻に酔いしれて

ようやく定番
初めてが牡蠣塩、二度目が担々麺、三度目にして定番の醤油蕎麦。やはり定番を食べてみないとその魅力が分からないもの。ベースの地鶏天草大王をメインとしたスープ。これに合わせるのがヤマロク再仕込み醤油。かなりハギレのいいスープに奥深いコク。これはマイッタなぁとため息が出るほどおいしい。なんでも今年1月から原点回帰を図ったらしいが、これだけのストロングなスープを生み出すとは。

丁寧な整麺、肩ロース大判チャーシューも味わい深く、たっぷりのネギもうれしい。ビジュアルもどれをとっても抜かりのない味わい。日比谷で映画を観て、昼どきを外して行列5番目、計30分ですっと席を立つ。次は二種類のペーストが冴える塩蕎麦。楽しみがますます増えたなぁ。

嘲るような笑い声がどことなく聞こえて二人して深夜ぞっとしてみたらあっけない結果が待っていたとは

ウヒャヒャヒャ
草木も眠る丑三つ時。急にどことなく聞こえてくる嘲るような笑い声にぞっとして起こされた。寝ぼけながら、ねぇそっちのiPhoneじゃないの、こっちじゃないの？ウクライナの戦争の影響でハッキングされたのだろうか？お互いのiPhoneの電源を消して身を縮めていても笑い声は不定期に聞こえてくる。真っ暗な部屋で聞く声はホント不気味で鳥肌が立った。

どうやら上の方から聞こえてくるので、天井におばけでもいるのだろうかと思いながら、勇気を出し起きてしばらく声の方を探索。とうとう、書庫の上に置いてあるフェローズ バンカーズボックスからと突き止めて開けてびっくり。

baby GAPのクマさん
もう10年以上前にかわいいからと買っていたbaby GAPのブラナンベアが犯人。お腹を押すと笑い声がするのだけど、何故か誤作動して不定期に笑い声。電池とかとっくになくなっているはずだけど、未だに鳴る。ペアの片方だけが押さなくても鳴っているとは。一体どうしたんだろうか、急に。さみしいからボックスから出してくれと言わんばかり。かわいそうだから、最近マイブームのスイートピーと一緒にしてあげた。

パリの蚤の市
久し振りのイチゴ。20年ぐらい前にパリの蚤の市で見つけたイチゴ柄の果物皿に盛ってみると食べてしまうのが惜しいほどかわいい。変な時間に起きていたので、濃いめのSwellのコーヒーと厚めに切ったMEINAのパン、そしてイチゴで目が覚めた。出かけるのがめんどくさくなったので、冷凍しておいたミートソースにフレッシュトマトを加えてパスタ。ミートソースのストックがこれでなくなったから、次に週末にまた大量に作らないとネ。

高洲中央公園の咲き始めの河津桜が風に揺れて気持ちよさそう

そろそろかな
そう思ってクルマで通るたびに気にかけていた高洲中央公園の河津桜。ようやく咲き始めて、少年野球の声を聞きながらお花見している人もちらほら。もう春なんだなぁ、と河津桜を見上げると蜂が群がっている。ようやく待ち焦がれた季節が近づいると思うだけでウキウキしてしまった。

たらとじゃがいものオーブン焼き
そろそろ旬が終わりそうな鱈。じゃがいもとプチトマトを並べて、オレガノとレモン汁をかけてオーブンで焼くだけ。イタリアには河津桜はあるのだろうかと想像してみた。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 純正雪 驕らずありのままの穏やかでどこか丸みがおいしさを呼ぶ

おいしいということ
純正ありき、普段着のがんこ。家元BLOGにもあるように、がんこの素晴らしさを知ったのは数年前に食べた純正から。無我夢中で三日続けて通ってしまって以来すっかりとりこ。今日の純正は、驕らず、ありのままに、どこか丸みを帯びて、昂るほどウマかった。後藤さんが「純正では93点は珍しい」と言っていたほど。入れてみたらウマかったという上品用の鶏油のせいもあったのかもしれない。因みに「とにかく旨いラーメン」は特別の鶏油だったそうだ。

13:00時点で32人の列
スープが足りなくなるので大盛りは麺のみ大盛りで麺サービス、悪魔肉少なめ。やや背中を丸めて麺を茹でる家元の後ろ姿。違いが分かるとは流石通っているだけのことはある、と家元の言葉が心にしみた。