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日曜日のスペシャル
白貝スペシャルと親父の悪魔が日曜日のラインナップ。用事があり行けなかったが、もし行けたらどちらにするかかなり迷ったと思う。一般的な不純は日曜日のスペシャルベースだが今日はBLOGの告知で「白貝と親父の悪魔をブレンドした大不純」と。これは今までなかった試み（私が知らないだけかもしれないが）でかなりそそられてしまう。
ムムムこの重厚重濃重圧加減は
熱々のスープを一口、ほのかな貝の香り。がしかし、突然、重厚重濃重圧なスープに変わる。自由が丘の倍の材料で炊き込んだ親父の悪魔がぶっといファンクベースのようだ。どれが、どこがという判断も出来ず一つの塊として迫りくる。まるでマイルスの『On The Corner』の混沌そのもの。それでいて、押し付けがましさもなくスムーズな舌触りに惹かれて後は一気に。
がんこのスープは何かに突き出たところがなく「音の壁」のように鳴るときに一段と輝きを増すものだと改めて仰け反るばかりだ。
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最後のアルバム
スリファブ・スプラウトにジミー・ウェッブらしさを感じ、それならと聴き直したグレン・キャンベルにすっかり魅了されたのが今年前半。よく考えると、レッキング・クルーの重要なメンバーだったし、ブライアンの代わりにツアーに参加（64.12-65.3）と身近な存在だった。2011年にアルツハイマー病であることを発表後に録音されていた（2012-2013）曲をまとめたアルバムを海外へオーダー中に死去のニュース（8/8）。
入れ違いに届いたアルバムはヒット曲を連発していた頃と変わらない張りのある声も堪能できるし、中でもアルバムラスト曲ジミー・ウェッブ作の「Adios」はPVも合わせる泣けてしまうほど。アルバムはカップリングで往年のヒット曲をまとめたグレーテストヒット集。選曲曲順ともども申し分ない流れ。こうしてロック、カントリー、ポップスとクロスオーバーな活躍をしたグレン・キャンベルの歌声やギターを聴いているとがもうこの世にいないことが無性にとても悲しい。
3:13からの名曲。
ギターも素晴らしくもらい泣き...
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長い梅雨のような夏
よくやく晴れ間が出てきて猛暑。こういうのがこたえる。夏の疲れがどっと出てきそうな気配。それでいて空は高く、風は秋風、ビールは秋味。麺屋翔、一条流がんこラーメン 総本家、柴崎亭にしても味噌ラーメン専門店以外の味噌ラーメンを最近は味わっていたが、急に専門店のが食べたくなったのは秋風のせいだろうか。
葛西からバスで12分で船堀
葛西に私用があったのでGoogleマップで検索するとバス（錦糸町行き/都民銀行前から船堀七丁目下車徒歩4分）で行けることを確認し二年ぶり二回目の大島へ。昼前で17人の行列。30分ほどで案内され迷わず「味噌」を。
これがすみれ直系の味
こってりとしたスープ、縮れ麺、クタクタに炒められたもやしと玉ねぎ、メンマとホロホロのチャーシュウ（細かく刻まれたチャーシューがスープに溶け込んでいる）。気をつけないと火傷するほどの熱さがひとつの塊として押し寄せる。すりおろした生姜を少しずつ溶かしては味の変化球も楽しみ。誰もが納得できるおいしさだ。
今回は我慢したがミニカレー（330円）も気になるので次回は朝抜きで出かけてみよう。
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やはり外せないおいしさ
がんこのルーティンは、水木金（ヒロポン/自由が丘）、土（大量煮干し/自由が丘）、日（スペシャル/自由が丘）、月（定休日）、火（日曜日のスペシャルベースの不純/自由が丘）。いざ行くとなると、大体がヒロポン（100か悪魔）かスペシャルが多く、自由が丘は二ヶ月ぶり。親父の悪魔をはヒロポンの原型というよりも自由が丘の原型だったのではと色々と考えていただけに、今日の自由が丘の素晴らしさが身にしみるほど。
透明でキレのあるスープ
一口ですっかり魅了され、ウマイなぁとため息。家元に「自慢の自由が丘だもの」と言われてしまった。加えるものもない代わりに削るものもない、研ぎ澄まされた鋭角な味。それでいて滋味深い。ヒロポン～スペシャルを食べ続けたあとにはやっぱり自由が丘だと言わせてしまう無敵の味。次回も自由が丘かな...
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今年は千倉の海にも行けず
曇り/雨の都心をウロウロするばかり。ちょっといいこと、ちょっと悩ましいこと、これらが交互に浮かんでは消えるもんだからどうもすっきりとしない。それでも夜光貝に惹かれて今日も四谷荒木町。
ムムム、この蠱惑的な香り
三ヶ月ぶりの夜光貝（5/3、5/7）はもうゆるい坂道の途中からその香りが漂うほど。「大盛りだね、100だね」と家元に先に言われてしまった。そして、熱々のスープを一口。蠱惑的な香りがくぅ〜んと口内から鼻へと抜けた途端にだもう絶句。ようやく立ち直って二口、三口、四口を立て続け。
潮騒が聞こえてきそうな、ヒチコック『めまい』でキヌ・ノヴァクとジェームズ・ステュアートがグリーンの光の中で抱擁するシーン（カメラが二人を中心に回り始める 2:09~）を思い浮かべるような、海に行けない代わりのブリージングな風のような。引きの強い純正ヒロポン、コクとキレが半端でないスッポンスペシャルとは違った包み込むような佇まい。おいしいラーメンを堪能し気持ちのいい昼下がりに感謝。
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今日はバッチリだよ
と家元がニッコリとするほど高純度ヒロポンはキレとコクが嵐を呼ぶほどだ。閉店間際のこってりも好きだが、キレとコクが今か今かと迫る午前中のスープも好き。一口目で引き波のようにふわっと持っていかれ、油断すると溺れてしまうほど。いや、ズブズブと首まで浸かりながら最後まで一気に。
以前も思ったが悪魔といよりも黒魔術。スープだけよりも麺や悪魔肉と合わせるとウマさが突き抜けるほどの旨さは中毒患者だけの楽しみなのか...
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待ってましたスッポン
5/21(日)はスペシャルで5/23(火)は不純で味わったスッポン。今日は白海老と合わせたスッポンスペシャルとあってはなんとしてもと四谷三丁目でいつのように途中下車。
うわぁ～このコクとキレ
スッポンが溶け出してぷるぷるいっているぞ、と家元が見せてくれた。一口目でその素晴らしさに震えてしまう。なんというコク、ただならぬキレ。それでいてどこか透明度がありするりと喉越しの香り。いったいどうやったらこういう味になるのかと後は流れに任せて二口三口四口目でやっと一息。
いつもの麺との絡み、スープを際だたせるために薄味にしてある悪魔肉とチャーシューとのバランス。ヒロポン＝悪魔こそ本当のスペシャルと分かっていても、今日のようにまったく非の打ち所のないスープもまた真のスペシャルだとも思う。打ちのめされるほどウマかったのはきっとそのためだ。
到着時は48番目、夏仕様行列は表から内側に向かうが、それも折り返して二重に並ぶほどの大盛況。お盆休みスペシャルの最終日にふさわしいほど。折りたたみ椅子を持参したので行列も苦ではなく、何故かドアーズの1stをじっくり聴いた。
明日は、今日ののスープをベースにした不純純純正ヒロポンと親父の悪魔、明後日からはレギュラーでヒロポンと自由が丘になるとのこと。（自由が丘狙いか？）
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野菜リゾットは季節感も大事
冷蔵庫の鳥スープをベースにPeckのコンソメを少々入れてコクを出し、大好きな湯あがり娘と北海道産コーンを合わせたリゾット。いつも（18分）よりも長めに炊き込みこってり・ほっくりするのが私の好み。
生ハムとパルメザンから塩気が出るので塩加減の調整に気をつけて炊き上げたら、火からおろし、無塩バターとパルメザンを手早く混ぜ合わせるところが一番好きなんだ。
船芳園さんの湯あがり娘（枝豆）の香りと、コーンの歯ざわりがとてもいいリゾット、おしかったのでまた近いうちにつくってみよう。
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今日もがんこのつもりだったけど
家でまったり。朝に外に出てみると中庭は蝉の声が鳴り響いていた。静かに近づくとセミの抜け殻、満開のサルスベリ、海にも行けず夏のど真ん中で何故かじんわりしまう。
秋冬の準備
昨日かぼすとすだちが安かったのでポン酢を作ってみる。今年は一度しか行けてない大徳家さんのおいしいポン酢を思い出しながら、
①かぼすとすだちを絞る（ハワイで見つけた絞り器が便利）
②醤油：かぼすすだち：みりん＋酒＝5：5：2を火にかけアルコール分を飛ばす
③火からおろし干し椎茸、昆布、かつおぶしを入れて置いておく
④干し椎茸、昆布、かつおぶしを取り出し濾して出来上がり
⑤干し椎茸、昆布は何かに使えそうなので保存
⑥冷蔵庫で保管
※最低2ヶ月、3ヶ月間待つことに
季節の秋刀魚、戻り鰹、常夜鍋…いまからもう秋冬の食べ物を考えているありさまだ…。
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忘れもしない昨年の9/10
あの桑名の本ハマグリスペシャルからはや一年。待ってましたこの日、午前中の二つの私用を片付け四谷荒木町へ急行、12:00着28番目。お盆休みスペシャルウィークは初日から盛り上がる。
14kgオーダーが20kgで到着したためか豊穣なハマグリの波間からなり始める濃密な味わい。このどこまでいっても着地点がない感触に身をまかせるままに最後まで一気に行くのを押さえるのに必至。いまだに鮮やかな記憶として忘れることができない昨年とはひと味もふた味も違う世界観をリアルに浮き彫りにする家元。
いつもよりも厚手の二枚のチャーシュー、じっくりと味がしみている悪魔肉からの滋味、スープの2/3後半のカオス。一口ごとに新しい発見や味わいに出会う。家元の頭にはどんなサウンドが鳴っていたのだろうか…。
明日は貝柱、そして明後日は…。
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八丁堀にあった伝説の店「真好味」
貝柱、海老、昆布からの独特の出汁に辛みそをブレンドしたラーメンが大好きで、八丁堀勤務時代は月に2～3回は通っていた。店主が亡くなり、居抜きで「昭和」という名前で復活。「真好味」の味も継承されているのを確認したのが数年前。久し振りに再訪。
ほどよい辛味と甘さのさらさらスープの奥行きは「真好味」の伝説の味を継承し、私好みの味。シャキシャキのもやしやネギ、ゴロゴロと大きめに切っているチャーシューもなかなかおいしい（大きなハムはいらないと思うけど）。ランチライムは大盛り無料も好感が持てる。
欠点も多いが私好みの味
とにかく狭い店のため厨房の縦長スペースも狭い。よくこれでやっていけてるなと心配になるほどだ。一方、L型カウンタ―の客席も余計なものが多すぎて窮屈。店主はお客が入ってきても無口。それでも、ランチタイム激戦区な場所で続いていられるのは固定客が支持しているせいなのかな。こういう店に来ると、柴崎亭や一条流がんこラーメン総本家がいかにスゴイことをやり続けていることを再認識してしまうことも確かなことだと思う（比較することも失礼なことかもしれないが...）。
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むむ、これは!?
と、数メートルあとすざりするほど。あまりの素晴らしさに言葉を失いしばし唖然。いつもは、どこか尖った部分が先に訪れ、後からヒロポン＝悪魔が怒涛のように押し寄せ、その快楽に悶絶という流れ。しかし、今日は突き出した部分はない反面、ぐわっとヒロポンに包み込められた。力ずくではなくふんわりと大きな波をワイディングしているおおらかさすら。
この感覚、もしかして
偉大なイントロ「California Girl」のシンフォニックなイントロがいつまでも鳴り響いているような感触すら覚え、いつまでも多幸感が続いていた。休憩中の家元と話ししたけど「ここ一ヶ月のなかで一番いいよ」と。いや、マイッタなぁ、罪づくりだなぁ。
都心で最高気温37.1℃
メラメラの四谷三丁目にクラクラ。それでも、やっぱり、来て良かったなぁ…と余韻を噛みしめた昼下がり。明日は、自由が丘か？
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パセリ、セージ、ローズマリーそしてタイム
この曲を初めて聴いた頃はこれらのハーブのことはまったく知らなかったし、ましてや食べられるなんてことも知らなかった。いまでは食卓に欠かせないハーブ。今回はセージとローズマリーをつかったお料理。
豚ロースに塩胡椒し小麦粉をはたいてじっくりとソテー。焼きあがったら白ワインを入れて強火で水分を飛ばし濃縮。肉をお皿に移し、フライパンにバターを溶かしセージを入れ、香りが出てきたらこのバターソースをお肉にかけて出来上がり。つけあわせはニンニクとローズマリーをまぶしたじゃがいものロースト。
セージの香りは豚肉にもよく合うし、ほっくりとローストしたじゃがいもにはローズマリーが欠かせない。それぞれを単独で食べてもよし、肉の上にじゃがいもとニンニクをのせて食べてもよし。暑くて（それよりも湿気で）バテそうな体はこういうものも欲している。
最近聴き直しているのがサイモン＆ガーファンクル。たった5枚しかスタジオ録音がないけど、どれもが聴き応え十分で、今になって新たな発見もある。『Rubber Soul』や『Pet Sounds』と同時代に二人もあったんだなぁとしみじみしてしまう。
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刺激よりも柔和さを求めて
タイカレーは何度も作っていますが今回は作り方を一新。刺激的な辛さは控えめ、野菜（玉ねぎ、ズッキーニ、茄子）の自然な甘さをぐっと全面にしてみたら、あら、まぁ、今まで作っていたよりもはるかにおいしいタイカレーが完成。
ジャスミンライスにクミンシードとファンネルシードを混ぜて炊き上げると、んまぁ、いい香り。鶏肉はスプーンでほぐれるほどほろほろ、パクチーの香りや歯ざわりもとてもいい。そして、最後にライムの一絞りで清涼感アップするなんて初めての体験。
湿気の多い日本の夏にぴったりのタイカレー。
大量に作って急速冷凍したので、近々また作ってみよう。
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改良を重ねた鴨中華、流石だ！
調布方面になかなか忙しくて行けずようやく柴崎亭。土日限定ではなく普段着の姿もまた魅力的。かえしに改良を加えた鴨中華が気になっていたので迷わず注文。
シンプルながらこの深み
以前はかえしの角があったような記憶（おいしい記憶）だったが、まろやかで深みが増したスープ。一口含んで、ううん、と唸り立て続けに数口。「角が取れてるね。まるでもらってきた角砂糖みたいだ...」志ん朝さんの「付き馬」の大好きなあのフレーズすらも思い出してニヤニヤ。
そして端正に折りたためられたややかための細麺、二つ折りにしたチャーシューを二枚、シナチクと青ネギのビジュアル。削るものがないほどに端正な姿もまた素晴らしい。BGMで流れるキース・ジャレット・トリオ（東京公演）をうまい具合に選んでいるな...と思わずニヤリとしてしまった。
そうだ次回は奮発して隣の人が食べていた鴨叉焼麺にしよう（できれば来週に）と固く決意（ちと大袈裟）してしまった。
そうそう、チャーシューご飯も、やっぱりおいしかったし、山ちゃん仕切りのマッタリ感もまた、大好きなんだなぁ…。
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