Casa de Borinquen

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 今年初のラーメンはやっぱり純正100から まるでティト・ロドリゲスのようなシルキーな味わいがなんとも言えずウマかった

やっぱり純正100でスタートしたかった
朝からティト・ロドリゲスばかり聴いていた。シルキーなオルケスタのアンサンブルにベルベットボイス。ああ、このサウンドが70年代後半のプエルトリコサルサのお手本だったと再認識。

今日はがんこ初め、もちろん純正100。スープのアンサンブルが悶えて泣けてくるほど。濁ったスープと説明されることが多いが、実はシルキーな佇まい。始まりは穏やかで、中盤からカオスの中からにじみ出てくる旨味が癖になってしまう。

今年もウマいラーメンを末永く続けて欲しいと願うばかり。

一条流がんこラーメン 総本家@ 年越し味噌ラーメン後藤店長ブレンドあん肝スープ仕立て ほのかな甘味とたっぷりの野菜で凍えた体の五臓六部が震えるほどウマかった

後藤店長ブレンド
もちろん私は食べたことはないのですが、20年前のレシピを後藤さんがひかえていて、これを再現。あん肝の重厚な味わいに、やや甘めの味噌ブレンド。たっぷり野菜と合わせるとぐっと持っていかれるほどウマい。これまで経験したことがないほどの長蛇の列で凍えてしまった体の五臓六腑が震えてしまった。

今年は女将さんの引退、コロナとがんこにとっても大変な年になってしまったが、どうか来年も末永くおいしいラーメンを作り続けて欲しいと願うばかり。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 南千住アワビ塩ラーメン+味付けアワビトッピング コクの奥行きからにじみ出る滋味深さにただもぅ唖然とするくらいウマかった

昨年5月以来の南千住
昨年、一回だけ賄いスープで作った変則南千住を食べたことがあったが、突然復活した南千住。これにアワビを加えた南千住の塩バージョンなら、これは食べるしかないと朝早くからいそいそと出発。9:30前で階段待ちは妥当な人数。

誘惑深さにも心奪われてしまった
南千住はじっくりと煮込んでいるのでしょっぱいのではないかと杞憂したが、これが昨日の丸鶏のせいかまったりとしたコクも感じされる比較的マイルドな味付け。アワビの柔和で滋味深さもにじみ出てくるからタマラナイ。しかも、悪魔肉やチャーシューの旨味も溶け込んでくる中盤から終盤にかけての瀬戸際感への誘惑深さにも心奪われてしまった。

やわらかく味付けされたアワビの絶対的な支配感もまた圧倒的。
予測できない家元チューニングは今日もまた冴えまくっていた。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 偽りのない姿こそ純正100の真実 食べ始めは穏やか、次第に旨味がふつふつと湧いてくる頃には恍惚感すらも

裏切りも駆引きのない味わい深さ
11時前に到着、列ゼロ。慌てて店内を覗くとお客がいて一安心。こういうタイミングもめずらしい。食べ始めは穏やかで、スープを立て続けに5口味わいながらため息。やっぱり、こうでなくちゃ。麺を絡めて、悪魔肉を絡めて、なんとも言えない滋味深い味わい。スープに沈めたチャーシューがホロホロになり、次第に旨味がふつふつと湧いてくる頃には恍惚すらも。なんでも、丸鶏も加えてあったそうで、ぐっと深まる味わいの無敵感。

裏切りも駆引きのない味わい深さが純正100の真実。ただもう心を開いて身を委ねるだけだった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 家元原点中華そばと純正麺1/3ネギのみの間にある歴史の深さ

甦る原点の味
家元の原点を今に甦させた中華そば。なんでも店を開業する前の試行錯誤の味。化調入りなので「味の素ラーメン」とBLOGと告知もあった。もちろんそこにはがんこらしさも加味されている、インパクトの強い姿と味。悪魔肉も原点用（奥＝海苔の手前）もあり用意周到。食べている間はやや強めと感じたが、食べ終わると妙にウマいと感じたのは化調のせいだったのだろうか。

やはり純正
勧められるままに原点だったが、並びも数名だったために純正もと思い再び列へ。再度並ぶのも初めてだし、麺1/3ねぎのみの注文も初めて。悪魔肉やチャーシューから溶け出す滋味もない素の純正の味はこうだったのかと妙に納得。

原点から今の純正までの奥深い歴史を知ったようで実に興味深かった。

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 待ちに待った2ヶ月ぶりの純正のなりふり構わない旨さに最後は放心

タイミングが合わず2ヶ月ぶりの純正
河童が出たり（未だに意味不明(^^;）、タイミングが合わなかったり、平日の純正には2ヶ月もご無沙汰。やはり、純正〜上品のローテーションが欠かせない私にとっては悶々とする日々。やるとの告知で一つの用事を明日に繰り下げて四谷から徒歩でがんこへ。

食後の不思議な高揚感と安堵感
何度食べてもその旨さに心酔してしまうのが純正。尖り過ぎずにおごることのない穏やかな味わい。ほんのりと甘さを秘めたスープは麺を絡め持ち上げた時に潮の香りも漂う。それが、徐々に変化し艶やか。食後の不思議な高揚感と安堵感。そして最後はなりふり構わない旨さに放心。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 亀の手不純ホタテスペシャル 潮の香りにホタテの甘さが加わり天下無敵

折り合いがつかず12日ぶり
平日は急な休みが多く、週末は用事が立て込んでいて12日ぶりのがんこ。JR四谷から約1km/15分の往復も自分自身の中では定番化。昨日の亀の手スペシャルベースの不純にホタテ貝を加えたスペシャル。潮の香りがほんのりした途端にホタテの甘さが忍び寄る家元チューニングがありがたい。予想外の大ぶりのホタテのトッピングはスペシャルならでは。たっぷりの悪魔肉からの滋味が溶け出すと、スープにも変化と深みが現れる楽しみもいつもようにウマいなぁ、流石だなぁ。

開店30分前に到着、まばらな列。「ジンクスだから」と家元。もう、ストーブの季節。夏は扇風機、冬はストーブ。見慣れた光景だけど、やはりありがたいナ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 家元仕様上品は輝かしくも人を幸せの虜にする何かを潜ませている

平日営業
今ではまれになっている平日営業。「ハハ、休むと思ったでしょ？」なんて家元BLOGに書いてあたけど、こうなると志ん生の境地。何も噺さなくいてもいいから高座にいてくれるだけでいい。んまぁ、厨房にいるだけではいけないので、そうもいかないんでしょうけどネ。

不純か上品と訊かれれれば
やはり、上品と答えてしまう私。迷わず家元仕様上品正油。紫とか言うのは符牒なのでお客が使うのは野暮でしょ。それはともかく、澄み切ったスープに忍ぶ輝かしくも人を幸せの虜にする何か。節の香りがせり上がり、麺と絡むともう夢心地。

ああ、やっぱりウマいわ、と独り言。家元に「流石のウマさですね」と声をかけると「自慢の味だから」とニヤリ。これだから、止められないがんこの秘密と真実。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 貝づくしスペシャルは始めは穏やかに始まり途中ぐぐっと引き込まれる幸せ味

これでもかの貝づくし
昨日のハマグリに加えての沖シジミ10kg＆白貝10kg。貝がメインのためあえてネックを入れない一口目は穏やかな味わい。貝の香りが僅かに漂うと思いながら食べ進むと、途中ぐぐっと引き込まれてくる。Wチャーシューに悪魔肉をやんわりと抑えているところも、流石の家元チューニングだ。

20日ぶりのがんこ。正直なところ純正・上品のローテーションが望みだけど、こうした貝づくしもまたウマいんだなぁ。今日はJR四ツ谷駅から歩いてみたけど、約1km15分なら丁度いい運動になるので、次回も歩いてみよう。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 4ヶ月ぶりの上品塩 食べ進むと突然がんこらしさが現れて、思わず唸ってしまった

不純に惹かれつつもあえて上品塩
家元が「ほほ～」とニヤリ。考えてみたらちょうど4ヶ月ぶり。封印してハズの塩が復活して、バリエーションが増え、選ぶ楽しさも。一口目は、ややあっさりめ。食べ進めるとがんこらしさが突然現れて、うん、これだよと思わず唸ってしまった。

かえしか塩だけの差なのに、これほど表情の違うラーメンを作るとは。やはり、底知れぬ何かが宿っているに違いない。皆それを知ってか到着時も食べ終わっても階段待ちだった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 がんこ流ブイヤベーススペシャル＋鴨肉・ツブ貝トッピング 決して裏切らない味のグラデーションにとことんヤラれてしまった

ブイヤベースとは
プロバンスあたりで魚介を香味野菜で煮込む。がんこ風にアレンジして、平ら貝、ツブ貝、ザザエ、赤貝、バイ貝。丸鶏に合鴨のガラ。私の想像力が及ばないスープはとんがりもなく穏やかで柔和な味わい。一口目でふわっと腰が浮いてしまいそう。

しかも、鴨肉と巨大ツブ貝のトッピング。噛めば噛むほど味わいが増す鴨肉は、神田まつやの姿にも似て旨味十分。ツブ貝はスープに沈め温め歯ごたえ十分、これもまた噛めば噛むほど深みのある滋味が滲み出てくる。

麺を絡めてスープの奥行きを感じ、ひょっこり現れたザーサイで一息をつく。もっともっと食べ続けていたいと感じるほどの、決して裏切らない味のグラデーションにとことんヤラれてしまった。

今日からがんこの写真もiPhone 12 Proで。
解像度も増して味の解像度も一段とUPした、満足の仕上がり。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 5週間ぶりの上品にはどこか気品のようなものも伺えて、家元は「今日のは出来がいいです」というのにも納得のウマさ

平日のタイミング
平日には純正100～上品というルーティンも、家元の都合で叶えられず、平日にタイミンが合わずヤキモキの日々。

「一応訊いておきます」
「上品の醤油で」
「やっぱり」

ウフフ、読まれていた。手際よく待つこともなく上品登場。澄み切った奥行きの深いスープを一口。節の香りがふわっと舞い上がる。そう、これなんだよ、これ、と5週間ぶりの上品に静かな感。麺を絡めると一層引き立つ味わいは、最後の最後まで飽きさせない独特の力技。家元の「今日のは出来がいいです」というのにも納得のウマさだ。

きみなごの煮干し
鹿児島出張で初めて知ったきみなご。鹿児島産の甘めの味噌と辛子を混ぜてた酢味噌で味わうのも驚いたことを思い出してしまった。きみなごの煮干し入のラーメンは次の機会に、是非。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 オマール海老スペシャル はじめはそっけない表情のスープが食べ進めるとじんわりと風味が増してくるからタマラナイ

オマール海老って最後に食べたのはいつだったかなぁ...
ちょっと思い出せない。濃厚でカニと海老の良いとこどりだったような気がするが、はて？最近は平日にタイミングが合わず、週末のスペシャルが多く、今日もそう。昨日のアサリ入りの上品も気になったが、立て込んでいたので今日になってしまったワケ。

はじめの一口目はそっけない表情。麺を絡めると徐々に味わいが増し、悪魔肉の滋味が溶け出すとじんわりと風味が増してくる。食べ進めるごとに味の変化を楽しめ、これもまた家元チューニングなんだろうな。

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 画力が暴力的な生ホタテスペシャル＋合鴨鮟鱇の煮付けトッピング 甘さの奥に潜むカオスと滲み出す脂にもうすっかりヤラれてしまった

これでもかこれでもか...
生ホタテ貝柱が引き寄せる甘さに加えて、合鴨鮟鱇河豚の煮付けトッピンで画力が暴力的でたじろぐほどの。しかもこれでもかと悪魔肉、チャーシュー。三度目の正直の鴨肉、歯ごたえとじんわり柔らかい部分が共存していて、家元は出来をどのように評価するのかな。

河豚のぷりっとした皮と身、爽やかな色のザーサイの新漬け。食べ進むにつれてスープにすべての滋味と脂が染み出し、甘めのスープがカオス状態。とんでもない、他では味わいないものを食べているんだなぁ...と途中で箸を止め、ため息をついてしまった。

なんとか平日営業も復活するなら、純正100〜上品家元仕様のルーティンに身を任せたい。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 アルゼンチン赤海老家元流合鴨トッピングスペシャル 何故かとてつもないウマさに五臓六腑の震えが止まらなかった

リベンジ合鴨
刺身用アルゼンチン赤海老12kgベースのスープは、一歩踏み込んだ甘さがたまらないほど。この最後まで甘いのは人によっては好みが分かれるだろうが私好み。一口目から最後まで五臓六腑の震えが止まらなかった。

先週、家元が失敗してしまった合鴨（私はそれほどヒドイとは思わなかったが）は、コリッとした歯ざわり、じゅわっとくる脂身と滋味がほどよく見事な家元チューニング。年に何度か食べ続けている神田須田町まつやの鴨南蛮を彷彿させる旨さが極まっていた。

本当は焼きネギをつけるんだろうけど...

と、家元が話ししていたけど、これ以上求めるのは無理。欲をいえばもっと食べたかったなぁ...。