Casa de Borinquen

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 純正の底なし沼に悶えるばかり

基本の具材だけで作る
純正は「純正に始まり純正に終わる」と言えるほど。基本具材も日々チューニングしているためさらに磨きがかかろうというもの。今日の純正も一口目からじんわりと染み渡り有無を言わせないほどのおいしさ。初めての人は（最近多く、カウンターで私以外は初めての人だったことも）謎を知りたくてもう一度、通い詰めている人は底なし沼に沈むように、私も...。

台湾屋台 新台北@曙橋 昔ながらの味わいにがんこのストレート麺を選べる中華そば 半チャーハンのしっとり感も含め、ここにも穏やかな心意気が待っている

久しぶりだけど急に食べたくなってしまう
そんな魅力に満ちているのが新台北。ランチには様々な麺が並ぶけど、やはりケレン味のないスッキリとした味わいの中華そばを頼んでしまう。一番初めに食べたときにチリチリ麺が個人的にはしっくり来なかったが、今はがんこのストレート麺も選べ、今はもっぱらこちらで。

鶏ガラをベースにメリハリのあるかえし。どこまでも澄み切ったスープの懐の深さ。無造作に並べられているようで、各々が主張しているチャーシューと小松菜。見た目も艶やか。何年も変わらず気のおけない雰囲気と嫌味のなさすらも愛おしい。

こぶりな半チャンは私好みのしっとり系。作り置きしているので開店直後に是非。中華そばをおおかた食べ、残りのスープと半チャンを合わせて食べるのが私の好きなパターン。次回は気になる担々麺を頼んでみようっと。

12:00近くにお店を出る頃には近所の会社員がポツポツと訪れ思い思いのオーダー。職場から歩いてこれるなんてうらやましいなぁ。私なら週に何度も通っちゃうけど...。

ゴルゴンゾーラソースでフリッジ ブロッコリーを入れて今はなき丸の内ミクニズ・カフェを思い出していた

牛乳と生ミルクでゆっくり溶して
スライス玉ねぎをオリーブオイルで加熱。しんなりしたら牛乳（50cc）生クリーム（200cc）、ちぎったゴルゴンゾーラを入れて沸騰しないようにゆっくり溶かす。ゴルゴンゾーラの固いところは細かく刻んでおくことがポイント。ショートパスタの中で大好きなフリッジは規定時間よりも長めでやわらかめが私好み。フリッジと同時に無塩バターとパルメザンを入れかきまぜたら出来上がり。ピノ・ノワールのうまみとよく合い、ちょっと飲みすぎたかな。

二種類のチーズのこってりさ、今はなき丸の内ミクニズ・カフェを思い出しながらブロッコリーを入れるとこが気に入ってる。その、ミクニズ・カフェは三国さんが手がけたカジュアルなお店で、よく通っていたなぁ。ちょうど丸ビルができて丸の内界隈が注目されたころ、待ち合わせして、簡単な食事をして映画。以前は街ごとに行きつけの店があり二人で楽しんでいたけど、今はそういうことしなくなってしまった。

AirPods Proを使い始めてから3週間 SIRIがもっともっと身近になった毎日

連携の良さはApple同士だから
...なんて初めから分かっていたつもりでも、この連携の良さがとても心地良いいことに気がついている。ケースから取り出して耳に装着するだけで電源がON～耳から外すと音楽停止する機能も心地よい。ステムの左ボタンにノイズキャンセル/外部音取り込みのモード切り替え、右ボタンにSIRIを割り当てられるカスタマイズ化もそそる。電話の相手も声で教えてくれるし、到着メッセージも読み上げてくれる。前にも書いたけど、冒頭に「SIRI」と呼ばなくても会話できるのも気に入っている理由だ。スケジュールはiPhoneのロックが外れてないと認識してくれないのがちょっと残念。

・今何時？
・ボリームを上げて

とかは当たり前として、

◆ローラ・ニーロをかけてと話しかけると
・お好みに合わせて厳選したローラ・ニーロをお届けします...
（なんと「New York Tendaberry」)
◆ダニー・ハサウェイをかけて
・お好みに合わせて厳選したローラ・ニーロをお届けします...
（なんと名盤のライブ、コーネル・デュプリー、ウィリー・ウィークスのB面ラスト）
◆えっと古川ロッパをかけて
・はい、古川ロッパを再生します...
◆Sportifyでロベルト・ロエーナをかけて（iOS13以降に可能）
・This is Roberto RoenaをSportifyでお届けします
（なんとLucky 7）

良い選曲だなぁ、と感心しっぱなし。人より滑舌が良くない私の声でもよく分かってくれるし、電車の中でボソボソ話しても会話が成立してしまう。興味があって男性の声にしてみたけど、しっくり来なくて女性の声に戻してしまったけど。変なこと頼むと「やめてください」、あやまると「わかっていただけてうれしいです」と。SIRIの声が本田翼ちゃん、かしゆかだったらもっといいのになぁ...と過度の妄想中。

深夜に雪が降った夜はパクチーをたっぷりとのせた麻婆豆腐でハフハフ

朝から雨風強く
流石に自転車は無理なのでバス。帰りはだいぶ待たされてバス。時間が読めないからバスはイヤダ。午前中のゴタゴタが午後までのびて、がんこの大不純も吉田カレーのネギアチャールにも行けず悶々。濡れた靴が冷たく不快。そんなときは気分を変えるため久しぶり定番の麻婆豆腐。

豆腐は成城石井
以前扱っていた特製豆腐は廃盤になり、レギュラーでもおいしいもめん豆腐がかえって求めやすなったのもうれしい。ハイボールの濃いめを2杯飲みながら、下ごしらえ、お風呂洗い、米研ぎ。出来上がり麻婆豆腐をご飯の上にのせてハフハフ。花山椒の香りとパクチーの爽やかさが私好みでおいしい。食べながら録画している連ドラ「スカーレット」。黒島結菜ちゃんの出番がなくなり、八郎にもイライラ。限られた時間を大事にしたいなぁ...とぼんやりと考えていた。

そうそう、その黒島結菜ちゃん、4月から「行列の女神～らーめん才遊記」に共演予定。これは今から楽しみ楽しみ。
https://www.tv-tokyo.co.jp/gyouretu/

泉銀@浦安堀江 ぷりぷりイワシの苦味と香ばしさ、コハダの〆加減、ぷるっと牡蠣のバターソテー 極めつけは隣の丸善青果の味わい深いそら豆

GINZA SIXで見つけた萩の鶴
ふくよかで爽やかな「萩の鶴 純米吟醸生原酒 別仕込み こたつ猫ラベル」（宮城県栗原市）を手にしたものだから、帰り道で泉銀さんへ。真鯛のカルパッチョでもどうだろうかと思っていたが、勧められるままに大人気再入荷プリプリいわし。焼色が付くまで火を通すと、頭はカリッと身はふっくら。独特の苦味もいい刺激。口をさっぱりされるために自家製コハダ。いつもながらの〆加減が素晴らしい。加熱用牡蠣はさっとバターソテー。つい最近いただいた完熟かぼす（ストロングな味わい）をチュンとたらし、潮の香りを堪能。

実は今が食べごろ
丸善青果へは無防備で行ってしまうので勧められがままにそら豆。実は今が一番旬で皮と身の間がウマいんだよとアドバイス。それなら皮付きでさっと茹で、味噌＋マヨネーズをちょんと付けて。そら豆の風味がふわ～んと口内に広がり、なんともおいしい。

いやもぉ、酒飲みにはたまらない。

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 イタヤ貝の干し貝柱塩スペシャル 家元にとってはやや不満な仕上がりなれど個人的には十分すぎる味わい

高価なイタヤ貝の干し貝柱
これをなんと4kgも使ったスペシャル。醤油にするか塩にするか最後まで迷っていた。ところが開店直前に「思ったとおりではないので100円値引します」と家元。いつものスペシャルとは少なめの行列にわずかな動揺が。よくよく聞くとイタヤ貝の干し貝柱を入れすぎてエグみがでたらしい。半分でも良かった...としきりに反省しながら「（お客さんには）嘘はつかないもの...」と。

悩んだ末の塩
心配していたエグミも（私には）感じられず、塩気がふんわりと包み込む上品な味わいは十分においしかった。家元が納得できたらさぞかし凄かったのだろうか...とも感じたけど、今はこれでいい...と。

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 セイコガニスペシャル100 外子と内子が織りなす重厚な味わいは禁断の極み

セイコガニはズワイガニの雌
今が旬のセイコガニ。もしかして香住あたりのものだろうか。そういえば池袋東武での催事で手にしたズワイガニを食べたばっかりなので、ちょうどいい。雌ならではの外子（そとこ）と呼ばれる腹部 に抱えた成熟した卵巣と、内子（うちこ）と呼ばれる 甲羅腹内の赤身（未成熟の卵巣）をたっぷり（10kg）を入れたものだから、甘くとろみを帯び重厚な味わい。

寄せては返す愛の嵐にまみれてしまうのでうっかりできない。しかも、食材の個性だけに引っ張られることのないがんこ＝家元ならではの仕掛けに、今日もぞっこんマイってしまった。

吉田カレー@荻窪 大MIXキーマ豚アチャール納豆カスリメティ+チキンアチャーリー もう欲望のままに盛っていただきどれからイクか悩むほどのおいしさに包まれていた

お皿からはみ出そうな勢い
チキンアチャーリーがあるので豚をやめようとか、大ではなく並、納豆は我慢して...とか考えてもみたけど、カウンターに座った途端、二週間ぶりのせいもあり欲望のままにモリモリ。お皿からはみ出そうな姿を見ながらニヤニヤしてしまった。

久しぶりのチキンアチャール
皿からはみ出そうな豚は端を折り返しながらもなお盛り上がる。その上にちょっと載せれた浅漬け上品でやわらかいチキンアチャーリー。ごくごく自然体な存在感とピンクペッパーとの色合いも含め吉田カレーらしいなぁと納得。

キーマの上の黄身を崩さずそのまま納豆に混ぜ、まずは納豆から。アチャールとチキンアチャーリーの食べ比べ、キーマを崩しながら、豚を一口に切り分けがぶり、豚とアチャール...クラクラしまうほどおいしい無限の組み合わせ。突然のサプライズに驚きと感謝。

もぉ、これだからどうにもこうにも止まらない...。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 のっけから引きずり込まれてしまう純正スープ 半ばからのとろみには凄みすらも

やはり純正
一口目で引きずり込まれて五口もスープを啜りながら、なんてウマいんだぁと悶た。麺を絡めるとスープの素晴らしさが際立ち、やや薄口悪魔肉との達引も見事。半ばから、チャーシューの脂が溶け出し、悪魔肉の滋味が滲み出したスープの時間差とろみもに凄みすらも。しかも、節の香りがふんわりと宿る余韻がタマラナく見事な純正だった。

朝、ちょっとイヤなことが起きて足止めされて不快感。気分直しにSportifyで吾妻光良&The Swinging Boppersの新譜『Schedules by the Budget』でウキウキ。「大人はワインは2本まで」の含蓄のある歌詞 ♪酒も女も【ニゴウ】まで...」に思わずニンマリ。

ちょっと前までは大盛りが多かったけど、最近は普通盛り。家元は「今日はどっちかな？...並？大盛り？」「並ね...いつまで我慢できるかな？」とニヤリ。♪【サンゴウ】以上は修羅場だよ...＝ほどほどに、なのかもしれないネ。

白黒胡麻まぶしのマグロサラダはマスタードベースのドレッシングがよく合う そして驚愕のアボカド

時間の都合で泉銀さんに行けず
スーパーのマグロを丁寧に下ごしらえし、塩コショウ+白黒胡麻をまぶし表面の色が変わるまでフライパンで加熱。野菜と合わせてマスタードベースのドレッシング（マスタード、ニンニク、レモン、オリーブオイル）であえてできあがり。野菜とマグロのハーモニーがとてもおいしいサラダにはキリリと冷やした白ワインがいいんだなぁ。

簡単で驚くほどおいしい
大ぶりで熟したアボカドをタテ半分に割り、表面にオリーブオイルを塗り、種をとったくぼみにマヨネーズ。予熱してある200℃のオーブンで15分。たったこれだけで、ホクホクアボカドが出来上がるなんて。マグロのサラダもアボカドも泉銀さんで熱烈販売中のセドリック・カサノバのオリーブオイルならではの風味豊かな味わいだ。

オリンピック直前の日本でもイーストウッドが画く「リチャード・ジュエル」と同じことが起こりうる

もう4年前からオリンピック一色
オリンピックそのものは否定しないが、原発、災害地、不透明な予算など数多くの問題を隠蔽しオリンピックに突き進んでいることに疑問＝むしろ反対を持っているのが私の身上。既に後進国に成り下がった国にこれほどまでにオリンピックが必要なのか、TVで盛立てていると余計に鼻白みうんざりしている。

イーストウッドの警告
1996年アトランタオリンピック直前、爆弾を発見し避難誘導し英雄視された警備員リチャード・ジュエルが、一変して犯人に仕立て上げられる。FBI、メディアからの攻撃に立ち向かう有能弁護士と本人。無名の一人がメディアを通じて冤罪に導かれる。スピード面では今ならSNSがメディアの代わりになっているのだろうし、身近に新聞やTVとは違ったメディアを持っている怖さも感じている。

静かな熱演
妥協を許さない弁護士（サム・ロックウェル＝冒頭は嫌味なヤツだったけれども）、本人にそっくりなポール・ウォルター・ハウザー、静かな悲しみの母親（キャシー・ベイツ）、FBI（ジョン・ハム＝目が泳いだり、声がいい）、枕営業でFBIから情報を引き出す女性記者（オリヴィア・ワイルド）。心の奥にある怒りややるせなさを引き出した弁護士と主人公のシーンが特に印象的。また、新聞社に乗り込んだ二人、弁護士の啖呵にも胸がすく（まるで志ん朝さんの「大工調べ」の棟梁の政五郎のよう）。それがあってこそ、FBI室～ラストの二人の静かな抱擁があったと思う。そして、エンドロールのほろ苦さ、やはり、イーストウッドの映画にはやるせないラストが待っていた。

■リチャード・ジュエル
http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html

今年初めての雪の晩 肉の塊を堪能できるビーフシチューがうれしい

最後に食べたのを忘れるほど久しぶり
何食べたい？と言われると決まってビーフシチュウかクリームシチュー。で、決まって却下。大好きなんだけどなぁ...。今季初めての雪がちらつく中買い物にお付き合いしたせいもあり（がんこに行けず）念願のビーフシチュー。

肉に定評のあるロピア
ロピアで安くて品がよい牛すね肉1.5kg。コトコト煮詰めるとやわらかくコクのが出てくるからたまらない。ゴロッとしたお肉塊をおかわりしてしまうほどおいしかった。最後は近所で一番おいしいと思うMEINAのパンでヌグヌグ。大量に作ってあとは冷凍。冷蔵庫に二回分があると思うだけで、なぁんかうれしいじゃないか。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 食べ終えた余韻すらも愛おしい純正に翻弄されて後はなすがまま

三週間ぶりの純正
上品にも同じことが言えるが、純正に始まり純正に終わることを強く意識したのは年末年始を挟んで三週間ぶりの純正だったせいだろうか。一口で翻弄されて後はなすがまま。そこを攻めてほしいけど、ううんダメ。思わずせり上がりそうな高揚をぐっとこらえて、それなら一緒に...。悪魔肉がゆっくりと溶け出した味変、食べ終えた余韻すらも愛おしい。

泉銀@浦安堀江 ミナミマグロと〆鯖のばらちらしには丸茂海苔店の青まぜがどうしても欠かせない

熱気あふれる泉銀
今年もよろしく！とお互いにご挨拶。年末の熱気そのままで、次から次とお客さんが訪れて大忙し。確かな目利きと親切で丁寧な接客、目移りするほどのお魚さんたち。うん、やっぱりこうでなくっちゃ。泉銀さん年初めは、我が家の定番のミナミマグロのばらちらし。目についた〆鯖も加えてちょっと豪華盛り、そして〆張鶴。

こってり甘いマグロ、〆加減に惚れ惚れの〆鯖。どうしても欠かせない丸茂海苔店の青まぜは、香り高く、魚の旨味をぐっと引き寄せるようだ。軽やかなお酒もよく合い、三連休最後の晩餐がゆったりと過ぎていく。

願わくば仕事帰りにふらりと立ち寄り、色々と相談しながら献立を考えられるといいのだけれど、こうしたことはもうしばらく先の楽しみにとっておこう。