LPはあっても聴けない環境
レコードプレイヤーを整備してLPを聴いてみようかと長年考えていたけど、そうなるとオーディオも一新したくなる。これをぐっと堪えた末に、年代物のオーディオを処分。BOSEのスピーカーをMacBook ProやiPhoneから鳴らすことに方針変更したのが春先のこと。
年明けははオルケスタ・テリフィカにハマってしまい、Apple Musicで有償DL。ポンセーニャの裏表のような存在から完全に脱皮した『Por Todas Partes』。収録された「Noemí」のトリコーチェの節回しは一瞬ラロ・ロドリゲスを超えていたかのようなひらめきも感じ何度も何度もリピート。
元カノの結婚式なんて出てられないよ(でも、いまだに未練も)なんて歌っていたカーノが一皮むけた『En Acsión』の「A Todos Los Ninos」。全面バックアップの元バンマスに支えられたサウンドはあまりにも眩しい。そうしてLPは持っているけどしばらく聴けてなかったのを聴けるようにしてくれた方に感謝。
気になっていたサブスクリプション、その後
略してサブスクで定期購入のこと。月額980円で音楽聴き放題。知り合いががApple Musicの良さを教えてくれて、しばらく気になっていた末、3ヶ月無料に惹かれて登録。ここでちょっとした問題があり、Apple MusicからSportifyに切り替えたことは、ここで紹介済み。
CDショップをウロウロするのが楽しみで、LPにしてもCDにしてもジャケットの手触りを含めての音楽体験だったはずなのに、Sportifyをウロウロするのが日課になってしまったから時代の流れは恐ろしい。もちろんSportifyで全てが間に合うことではなく、古川ロッパなどはTSUTAYA DISCASも併用。あとになって気がついたのがSportifyは、無料でもDL保存は出来ない同じように聴くことができる点とアルバムが終わると関連した曲を続けて選曲。この選曲が割とツボだったりし、曲名チェックしていたりもする。
そういった意味ではブラジル関連も含み色々と聴いていたのが今年。それでも、 ピート・ペリニョンの新譜は、明日に向かう展開にプエルトリコサルサの未来が映し出されているし、大ベテランのファン・ルイス・ゲーラの若々しいサウンドには随分と刺激を受けてしまった。
読み終えるのに来年いっぱいかかりそうな『古川ロッパ昭和日記(全4巻)』、小林信彦さんの再読による両国・回向院・柳橋界隈への興味。これは自分の本籍地に密接しているだけに、暖かくなったら探索してみたい。一方、戦争が近づいてきている気配、来年はオリンピック・イヤー...とはしゃいでいる場合じゃないと、いささか気が重い年の瀬。
気が重いといえば、今年は河村要助さん(6/4)、和田誠(10/7)さんが亡くなり、お二人共私にとっては道標以上の存在だっただけに、その大きな喪失感から立ち直れないでいる。これはしばらく続きそうだ...。
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