あの味をもう一度
最後になった昨年の8/11、9月末の突然の閉店。あの私をラーメン好きに引きずり込んだ味噌ラーメンはもう二度と味わえないのかとしばし呆然。その後都内を徘徊し好きな味噌ラーメンの味を探してました。そして、連休直前に知った麺屋 誠和の復活。もう落ち着いていられないほどの喜びをかみしめていました。
マジックバーなぬすや/ラーメンなぬすや
麺屋 誠和を教えてくれた美容院のマスターによると夜遅くに行くとフランクな人柄でマジックも披露してくれると。国分町にマジックバーを開いたとの噂もあり、調べてみると昨年11/1に「マジックバーなぬすや」をオープン。さらに今年3/24からはランチタイムには「ラーメンなぬすや」としてラーメンが食べられる。あの味がどのように復活し進化しているか、いやそんな冷静に対応できないほど高ぶってました。
それでもやや緊張
東北唯一の歓楽街国分町。高校まで仙台に住み国分町入口付近の「ピーターパン」にあししげく通ってましたが国分町は無縁の場所。50以上の飲み屋がひしめき合うライオンビル太陽館は国分町でも最大規模。日が暮れるとさぞかし賑わうと思いますが正午過ぎはひっそりとして寂しげ。正面の看板に「マジックバーなぬすや」を見つけ迷った末にエレベータを探しエレベータ内のお店一覧表も確認。5Fで降りぐるりと一回りすると、ありました。しかも「サッポロ西山ラーメン 北海道小麦らーめん」の暖簾。昂ぶりを抑えきれず近づくとマジックバーらしいドアとメニュー。ドアに手をかけたもののすぐ開けることも出来ず、少し落ち着いてからドアを開けました。
変わらぬ味、いや進化した味噌ラーメンに感涙
正面にトランプ、左にカウンター、酒とグラス、そしてマジックようのあれこれ。マスターはにこやかに迎え入れてくれました。数えてみたら2012.12.30〜2015.8.11まで11回通った麺屋 誠和ではほとんど話ししたことはありませんが、今日は色々話ができました。
・閉店までの経緯
・マジックバー開店〜ラーメンの再開
・なぬすやの由来(なぬすや 本当すかや)
・味へのこだわり
・震災後に始めたマジック
・マジックの師匠桔梗徳哉氏との師弟関係
・マジックは人を楽しませることも不快させることも
・マジックタイムは時間ごとではなく随時
・ベースを豚骨から鶏へ変えたこと
・麺へのこだわり(春よ恋)
・一度ラーメン界から離れてみるとよく分かること
・いいラードはもたれない
・麺はご飯、スープはおかず
熱々のスープの一口で蘇る様々なこと。何もいえずもう二口、三口。溜息をつくまもなく麺を一口。ああ、これなんです、私をラーメン好きにさせてしまった全てに打ち震えるほど。忘れたはずだけど未だに恋い焦がれる誰かの横顔やちょっと怒った顔を想い出して夜も眠れなく、時間をかければ探せるけどそのままにしたままにしてもなお気にしている。研ぎ澄まされた深い愛情と打ち消し難いラーメンへの(いや食への)情熱を前にして、自分勝手な引っ掛かりも空と海、水と水が出会う平穏の前に些細なものに思えてくる。
予期せぬマジック
急にトランプを取り出すと、マジシャンの声になるから不思議。何故だろうかと思いながらカードマジックを披露していただきました。う〜ん、何故?どうして?なんて完全にマジックに包まれてしまいました。次の帰省時はなんとか時間を作って夜に行かないと。
最後ですが、あの味噌ラーメンを蘇らせていただき、また心よく撮影許可をいただき、本当にありがとうございます。とても愉しくも教えられることも多い素晴らしいひとときでした。
■マジックバーなぬすや
仙台市青葉区国分町2-14-1 ライオンズビル太陽館5F
Tel:022-796-0272
19:00-04:00(ラーメンなぬすや:12:00-15:00)
http://nanusuya.com/
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