一番大事なのは相手を好きになることです
プログラムもアート、降りてくるものを信じて
小薇のホームパーティで、特に印象的な言葉二つ
20人以上も集まり次々と披露される美味しい料理に囲まれ、素晴らしい人達との終わることのない会話。ああ、あのかまどさん、『中華料理の基本』を制作した敏腕編集者、ああこれが撮影をする時の基本姿勢なのかと私も見習いたいフォトグラファー、樽でワインのオーナー、細かい配慮もさりげないアシスタントの方...。初めての方、二回目の方、久しぶりのヒト。COHIBAで煙に巻くちょっとワルメで気さくなオヤジ達とキラメク瞳が眩い美女集団。ウィリー・ナガサキの新譜をきっかけとして、サルサの時間。エスコートを信条として、ナスがママならキュウリはパパだ=いやいや、為すがままのステップ。自称踊れないサルサファンの私は部屋の端でステップが捩れてました。
噂の自家製のチャーシューと豆腐にはやられてしまいました。サーモンとグレープフルーツのサラダも絶品。そして、極めつけは鹿のアキレス腱、なまこ、フカヒレの入った必殺のスープは一瞬意識がなくなるほど。思わず無理を言っておかわりをしてしまいました。そして、深夜のタンゴ。体と心を預けても魂は預けない、その僅かな境目をお互いに知るように絡みつくように艶めくステップ。...ああ、それでも、楽しい時間にも終わりがあるんですね。
心のつかえがすっと引いていくような言葉
一線級のプロが話す含蓄の言葉にただもう頷くばかり
いい写真を撮るためには相手を好きになることです。そして、必要なら自分が近づいて会話する。そして、降りてくるのを待つ。これも大事なことです
時間や予算の制約もあるんですが、いいプログラミングには必ずアートがあるんです。サブルーチンやオブジェクトがぴたっと配置されて、こちらから話しかけるのを待っている。あとは降りてきたものを信じることです
「ハイ、ウィスキー!」の言葉の後にすかさずシャッターを切ると思いきや「ちょっとノリが足りないゾォ」。つられて思わず溢れる笑顔を見逃さない。ああ、この手なんだな。まるでフェンシングの構えのように左足を前に右足を後ろに、液晶越しに相手の様子を見ながら、脇は締めて。そう、このスタイルなんですね。言葉とともに大切なことを教えてくれたような気がします。
スティーブ・ジョズが基盤の美しさにもこだわった、と。「プログラムにもアートがあるんです」、この言葉の重さも感じ入ってしまいました。最終的に同じ機能でも、プログラムにもデザインやアートがあるなんて、気が付きませんでした。費用対効果だらけ、掛けた経費や時間をどのようにして効率良く回収するかばかり考えている世の中にこのような言葉はとても大事ですね。マイブームの「降りてくる(@sumi)」「前のめり(@natsuyo)」に加えて「アート」も好きな言葉になりそう。
言っているいる お持ちなさいな
いつでも夢を いつでも夢を
星よりひそかに 雨よりやさしく
あの娘はいつも歌っている
小雨降る暗い坂道を一つの傘の中で寄り添いながら余韻に包まれて、「いい夜だったね」「みんな優しくて」「初めてあったのにね」「無理のない結果が出るといいのにね」「なんかたくさん食べてたくさんお喋りしたね」「愛こそすべてだよ」...同じようなことを繰り返しながら歩く夜道。古い歌も思い出しながら、小薇という太陽の回りをぐるぐる廻る衛星のようだね、そう心のなかでつぶやいていました...。
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