マサとのやりとり
お互い様々な音楽を聴いてきたけども、まだ聴いていない部分って残っているよね、としみじみ。ハートフォード・カフェのマスタが選ぶのは決まって、知ってはいるけどそのままになっていた曲ばかりで居心地がとてもいいです。
「Love Has No Pride」といえばボニー・レイトのカバーが個人的に好きですが、リンダ・ロンシュタットのカバー〜原作者のリビー・タイテスと連続でかけてもらうとうれしいものですね。二年前に紙ジャケで再発も知りませんでしたが、改めて聴くと交友関係の広さもあり幅広い音楽性を感じます。
カルメン・ミランダからイーノ&バーン
マリア・ヒタの来日をきっかけとして、ブラジル女性歌手をおさらいし、カルメン・ミランダの素晴らしさを再確認、今は数年前に入手したもののボリュームに圧倒されて聞き込んでいない戦前ショーロのボックスも紐解き始めています。そして、今年も押し迫って、iPhone専用アプリ「Bloom」に触発され、ブライアン・イーノ&デビッド・バーンの27年振りの共演作『Everything That Happens Will Happen Today』ばかりを聴いています。
二年前『My Life In The Bush of Ghosts』のNONESUCHからの再発をきっかけとして連絡を取り合っていた二人の27年振りの共作『Everything That Happens Will Happen Today』は、二人が回帰している音楽=通俗的になる前のフォーク、ゴスペル、カントリーを素材としています。音楽の背景にある知性を潜在的に再生しているように思えます。Sound&Recording誌のインタビューではゴスペルにも言及し加えて「Surrender」という言葉で《天候、生命現象、地理・地学要因、その他多くの要因になるがままにされていた。力を持たない人間にとって、流れに身を任せてうまく行き先を見つけることしか選択肢は残されておらず「委ねる」ということを学ばなくてはならなかった。これこそが自発的な「委ねる」行為だったと私は考える》
(探しているのは)
Home 物事がいつも動いている
Home だからここに戻る
Home 僕の世界が真っ二つに割れる -Home
ある晴れた日
小さく暗い部屋で待つ
面と向かい探し、沈思する
人は粘土でできていても
全てを変えることができる -One Fine Day
A
1.I`ve Just Seen a Face
2.Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
3.You Won't See Me
4.Think For Yourself
5.The Word
6.Michelle
B
1.It`s Only Love
2.Girl
3.I'm Looking Through You
4.In My Life
5.Wait
6.Run For Your Life
フォークロックとして聴いていた...
ブライアンは、米国盤『ラバー・ソウル』を、ディラン、バーズやS&Gなどの当時流行っていたフォークロックと感じたらしい。私もiTunesで並び替えてみましたが、『ヘルプ』からの2曲もフォーク・ロック的で、全体的にそんなムードが漂っています。『フォー・セール』の冒頭3曲もアコースティックなサウンドがとても好きで(実は再発見)良く聴いていますが、この頃のビートルズは(ディランの影響もあり)フォーク・ロック的に思えます。iTunesで並び替えたプレイリストを聴いているとサイケデリック直前の静けさすらも感じます。『ペット・サウンズ』のセッションのスタートが12弦ギターが眩しい「Sloop John B」だったのも、これで分かってきたような気がします。(そういえば、Googleで検索すると、もう3年前にBLOGに指摘している人がいるんですね)
Jumping Jack Flash
これだけで持っていかれましたね。流石に声量は衰えたけどあのミックダンスも含めてバンドをぐいぐいひっぱていくミック、ソリッドなリフを決めまくるキース、いつも楽しそうなロニー、的確なリズムで要となるチャーリー・ワッツのドラム。まだまだ、現役ですね、奴ら。カチっとしたサウンドよりも、リズムをどっしりとさせて気ままにギターのリフを入れていくスタイルがストーンズらしいと再認識しました。
60年代の甘酸っぱいのも好きですが、個人的には『Let It Bleet』『Sticky Fingers』『Exile On Main Street』あたりがもっとも好きですので、その頃の曲を演ると盛り上がりました。盛り上がるといえば、レイトショーにかかわらずほぼ満席の館内。あざとい雑誌「大人のロック」を立ち読みしたり、同じアルバムを紙ジャケだから、SHM-CDだからといって買い換えたりしている層。グループで来て曲会わせて拳を振り上げたり。ちょっとしたコンサートの雰囲気。始まりと終わりに拍手なんかしたりして。
個人的な、見どころはやはりキースのギター。ギターがアップされると音量が上がる憎い演出もあります。「As Tears Go By」「You Got A Silver」が聴けたのが嬉しかったなぁ。そうそう、ブロンディー・チャップリンやボビー・キースも元気にサポートしていて嬉しさも倍増です。
そうそう、こんなボックスも出ているんですね。『Kind Of Blue』の50周年記念ボックス。乱発されたマイルス・ボックスで悪評の高いシリーズですが、こんな手もあったのか!と苦笑いしてしまいそうな内容です。勿論余裕があれば手が出ますが、アウトテイク含む完全版はブートでライナーは『カインド・オブ・ブルーの真実』を読めば事足りてしまうのでパスしたい感じです。そんなところで、ブートを聴きながら『カインド・オブ・ブルーの真実』を再読している今日この頃です。
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