再発見の年
昨年年末からのキース・ジャレット熱は5月の来日コンサート以降もその余韻もありマイルス時代も聴きこんでいました。当時のマイルスバンドでマイルスと会話で出来ていたのがキースだったようで、お互いが認め合う姿が眩しいです。夏以降は、会社の横に座っているinoさんの影響もあり、キング・クリムズン、イエス、ジェフ・ベックを改めて聴くことができました。そして、豪華本をいただいた経緯でジミヘン、調布の鰻屋さんでかかっていたのが気になり、ブルース・スプリングスティーンも手当たり次第に聴いています。この、ロックへの偏向はラスカル氏からきっかけをもらった、マイ・モーニング・ジャケット(MMJ)を好きになる経緯と重なっています。
アレサと石川さゆり
サム・クックのゴスペル、O.V.ライトやファンキー・ソウルやDooWoopのボックス、アレサ・フランクリンのアトランティック時代の未発表集、サザン・ソウルのボックス...よりディープなソウルも聴きなおしています。CMをきっかけとして、石川さゆりも図書館から数枚CDを借りてきて堪能しています。30年間のベストを発表した竹内まりやも丁寧に記述されている本人によるライナーを読みながら、独特のぬめりのあるアルト声(近田春男に言わせると〈枯れた風情を感じさせないどころか、女の生臭さを持っている〉)を楽しんでいます。
カルメン・ミランダからイーノ&バーン
マリア・ヒタの来日をきっかけとして、ブラジル女性歌手をおさらいし、カルメン・ミランダの素晴らしさを再確認、今は数年前に入手したもののボリュームに圧倒されて聞き込んでいない戦前ショーロのボックスも紐解き始めています。そして、今年も押し迫って、iPhone専用アプリ「Bloom」に触発され、ブライアン・イーノ&デビッド・バーンの27年振りの共演作『Everything That Happens Will Happen Today』ばかりを聴いています。
●アルバム:Everything That Happens Will Happen Today / Brian Eno & David Byrne
●ライブ:キース・ジャレット(5/23)、マリア・ヒタ(11/10)
●リイシュー:『定本 日本の喜劇人』小林信彦
●DVD:落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上 / 下、ビクトル・エリセDVD BOX
●Mac:iPhone 3G / App:Bloom
景気も厳しいがいいクルマを作らないのでクルマ離れを起こしているクルマ業界。音楽業界も同じようで、誰もが口ずさめるいい曲が少ないのではないでしょうか。無理やりジャンルを細分化させているのも原因でしょうね。そして、オヤジ狙いの「紙ジャケット」「HQCD」「SHM-CD」「帯付き」等の企画もちゃんと調べておかないと、単に古いマスタをSHMへリニューアルしただけのクワセモノがあるので、要注意です。個人的に日本盤の帯を付けてもらっても嬉しくない。このようなオヤジ狙いの風潮って、ケータイで安易に曲をダウンロードして消費するのと裏表に見えるのですが...いかがなもんでしょうか?まぁ、自分の好きな時間に好きなだけ(時間帯や音量で)部屋のスピーカーで楽しむのもなかなか難しいのでiPhoneが中心です。我がiPhone(16GB)では全ての曲を持ち歩くことは出来ませんが、様々なきっかけで気になるジャンルをとっかえ引返しながら、聴いていくのも悪くないと、そう思っていますよ。
うれしい悲鳴
それにしても、今まで見るに見られない状態が続いていた志ん朝さんのDVDは衝撃的でしたし、20年振りに見ることができたビクトル・エリセの映画も本当にうれしかったです。来年1〜2月に、デビッド・バーン、MMJ、ジェフ・ベックが来日。うわぁ、どうしましょう...。
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