いつの日か、望むものの全てを手に入れようとしている私の心
少年のような この心には
過ぎ去った日 さよならも言わず
私の夢を通り過ぎ
二つの瞳を涙にくれた女の像の思い出があるわけではない
放浪する心には
私の中に全てをしまっていこうとしている
うつろいやすいこの心は
世界の全てをしまっておこうと思っている
バイーアの原風景
ジョアン・ジルベルトを聴いて音楽の道に進もうと考えたカエターノ・ベローゾ。サルバドール(バイーア州都)でジルベルト・ジルやガル・コスタと出会い音楽活動をスタート。カエターノとガル・コスタのデュエットの両者のデビュー盤に広がる無限の可能性と純粋な心。ボサ・ノヴァ時代最後の音はどこを切り取っても音楽の誕生を祝うように瑞々しさに溢れています。ジョアン・ジルベルトの一連のアルバムを並べても謙遜のない志の高さすらも感じます。これが、20代を中心としたメンバーで作られ(カエターノ24歳、ガル・コスタ21歳)、このリリースが67年だったとは。くしくもジョアン・ジルベルトにも取り上げられた内証的なこの曲、カエターノ自身のリメイクと聴き比べてみたい。その後、様々な音楽性でブラジル音楽をリードし続けたカエターノの原点は変わらない。
バイーアってどんなところだろう。
何故か最近とても気になり始めています。
Caetano & Gal Costa / Domingo 1967
Caetano Veloso / Caetano Veloso 1986
João Gilberto / João Voz E Violao 2000
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