Casa de Borinquen

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 純正100の滋味深い味わいに潜むどこか人を狂わせる凄みのようなもの

待ちに待った純正100
純正は二週間ぶりのため、朝のBLOG確認〜並んでいる時からヤキモキ。土日のスペシャルが続いたので、よけいに純正が恋しくなっていた。それだけに、純正ならではの、くぅ～んと鼻腔をくすぐる香ばしさと舌触り。味深い味わいにどこか人を狂わせる凄みが加わり、もうタマらなくなるのはいつものこと。

食べ終わって、やっぱり、ウマイんだなぁ、ふぅっとため息。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ホタテ貝柱鴨スペシャル 穏やかな甘さに包まれたスープと家元の誠実さに惚れ直す

合鴨15kg、干しホタテ貝柱2kg
昨日の賄いスペシャルを上回ると家元のBLOG。いつもながら誘い文句が上手い（巧妙）なぁと思いながら早朝クルマでいそいそと。思ったほど並びも少なく、8:30過ぎにはフライング開店。

初の合鴨チャーシューだけど、煮込みすぎて固くなってしまった
紐で縛ったのと、時間をかけすぎてしまった
鴨南蛮のイメージだったんだけど
今日は1,500円です

そんな事言われたら不安になってしまったが、いやいやどうしてどうして、合鴨15kgと干しホタテ貝柱2kgがブレンドされたスープは、激しく尖ったこともなく、ホタテの滋味を合鴨でうっすらとコーティングされた、穏やかな甘さに包まれ、私好みでとってもおいしかったぁ。

さて、問題の合鴨チャーシュー
予定通りトッピンされていた。神田まつやの鴨南蛮のようにしっとりとしながら噛めば噛むほど旨味がにじみ出てくる...というほどでもなかったが、固くはなく合鴨の風味もほんのりと漂う好感がもてる出来具合。家元としての水準はもっと高いところにあると思うので、家元が納得できる合鴨チャーシューは次のお楽しみ。予定の値段よりも下げて1,500円になったのも家元の誠意なんだろうなぁ、おそらく。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 どか〜んとアワビの存在感にたじろぐ浮世離れした空前絶後のアワビ&貝柱スペシャルはもはや崖っぷちのウマさ

心を開いて身を委ねるだけ
ようやく行けた四連休スペシャルの最後はアワビ&貝柱。普段のスペシャルの延長と思いきや、どか〜んとノセられたアワビの存在感にたじろいでしまった。そして、この圧倒的なビジュアルを凌駕する、昨日までの蟹の風味も加わった浮世離れした空前絶後の味わい。一口目からせり上がってくるこのウマさは一体どこまでイカされてしまうのだろうかと不安になるほど。

これはアワビ？
これは貝柱？
もしかして蟹の残り香？

純正〜上品の鉄壁のローテーションを味わったばかりなのに、さらに無限にイキまくる今日のスペシャルに、心も開いて身を任せるばかりだった。

最近はこうして今日のお品書きを表示することになったみたい。んまぁ、初めての人にとっては分かりやすいんだろうな、きっと。

今朝は（7:00前）空も澄み切って、ひまわりもワクワクするくらい咲き誇っっていた。夕方から雨、残念ながら、しばらくは雨がちが続くようだ。一雨ごとに涼しくなり秋が深まっていくんだろうな...。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 惚れて惚れ抜いた家元仕様上品は今日も笑顔で待っていた

俺は待ってるゼ
昨日純正、今日上品。待ちに待ったローテーション。透明で澄み切ったスープの節の香りを引き締める家元仕様。何度食べても、食べるたびにウマさに引き寄せられる味わい。惚れて惚れ抜いた家元仕様上品は今日も笑顔で待っていた。

食後に家元と話ししてたら

それはいつもの慣れた味だからでしょ。
ほら、朝バイキングではなく、旅館の朝ごはんのように鯵、玉子、納豆に味噌汁。こうした味が自分にとっても大事なようにネ。

贅沢ではないが、これが贅沢と思いながら、今日もウマかったなぁ...と幸せを感じていた。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 待ったなしの純正100に宿る神々

20日ぶりの純正100が染みわたる...
当たった時のスペシャルは確かにスゴイ。そして、定番かつ基本の純正と上品は他にはない凄みもあり避けては通れない。平日営業が安定しない中、純正100は20日ぶり。昨日の毛蟹風味が残っていたせいかどちらかというと攻めの味わい。

スープ一口目で、その本気度が五臓六部にグイグイ響いてくるからタマラナイ。丸みを帯びた味わいがエッジの効いた味わいに徐々に変化するというよりも、のっけからエッジを効かせ達引が盛り上げる。

う～ん、こうでなくっちゃと、思わず顔がほころんでしまった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 毛ガニスペシャル まさかのサザエトッビングに家元の遊び心を知りドキドキワクワク

昨日のサザエベースの毛ガニスペシャル
どうも、平日は不定期〜1日営業が多く、純正・上品の機会が恵まれずやや恨み節気味。それでも、やっぱり、がんこの味が恋しくなって、朝早くからいそいそとでかけてしまってるからしょうがない。今日は、昨日のサザエをベースに毛ガニスペシャル。サザエの奥深さに毛ガニの甘さが加わりぐっと引き込まれる味わい。先週の毛ガニとアルゼンチン赤海老とは違ったテイストに、うまくヤラれたなぁと。そして、まさかのサザエトッピング。うん、家元の遊び心を知ってドキドキ・ワクワク。

来週はどうかな、平日の純正・上品が当たり前に食べられるようになって欲しいなぁ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 毛がにとアルゼンチン赤海老スペシャル 三位一体化した滋味深さにしてやられた

このウマさは一体どこへ向かうのか
昨日のつぶ貝に毛がにとアルゼンチン赤海老を加えた三位一体スープは色からして違うヤル気満々。濃厚そうに見えてさらりとした舌触り。蟹と海老の風味が口内に広がった途端に鼻腔を擽り、しだいに存在感を現してくるあたりは流石のウマさにあとがない。

今月の予定は連休対応
平日の純正〜上品のタイミングも難しそうだろうか。

今にも雨が降りそうな曇り空。それでもRFのルーフをオープンにしてアイズレーを聴きながら四谷荒木町。その後赤坂アークヒルズで待ち合わせ。今年初のスタバ。ええ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 清廉潔白でジェントリーな上品は曲に例えるならば♪UP-UP and Away

私の綺麗な風船に乗らない?
フィフス・ディメンションが歌うジミー・ウェブの名曲「ビートでジャッンプ UP-UP and Away」、グラミー賞の「レコード・オブ・ザ・イヤー」と「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのが1968年（曲のリリースは1967年）。軽やかなふわっとしたイントロ、巡り巡るハーモニーに導かれるドリーミングな歌詞。

 

空高く上へ上へ
雲の中から私達を導いてくれる星を探すの
もしかしてその中であなたが
私を愛してくれていることに気づくかも

到着時も食後も階段上までの行列、それでいて案外すんなり食べることができた今日の上品。食べているうちに急によみがえってきたのがこの曲。がんこの基本中の基本の味にして、清廉潔白でジェントリーなウマさ。ここんところ家元仕様だったけどノーマルに戻して、その奥深さを再認識しているところだ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ベーコン15kg Wチャーシュースペシャル100 薄っすらと浮かぶコーティングされたベーコン脂は品があってマイルドなおいしさ

ベーコン脂の秘密
なんと一巡目〜Wチャーシュー。ベーコン15kgと聞いて、ベーコン&ホタテ干し貝柱塩（18.4.13）とベーコンと大量煮干し（19.4.24） を思い出す。はたして今日はどうだろうかと、スープを一口。目を引く食材に翻弄されるというよりも、どちらかというと純正に近い味わい。薄っすらと浮かぶベーコンの脂がコーティングされマイルド。悪魔肉やWチャーシューと絡めると、肉の旨味をぐっと引き立たせる家元チューニングも流石だ。

派手さはないが、私好みのおいしさ溢れる一杯だった。

家に帰る途中遠回りして東京湾。もくもくの雲、真っ青な空、ゆらゆらと小さな波。もうすぐ夏が終わるなんて...

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 49日ぶりの純正100はのっけから手のつけようがないほどウマかった

平日の純正/上品
私が最も愛する組み合わせが、水曜日純正、木曜日上品という純正/上品のローテーション。ところが7月は2回のみ、今月は今日が初めての組み合わせ。新型コロナウィルス、猛暑などの事情もあり、仕方がないと思いながら、じっと待つこと49日。

純正を超えるのは上品
上品を超えるのは純正
大きく食材に傾かず家元本来の味を堪能するにはこの二つは決して外せない。一口目からため息、麺を絡めてもう一度ため息。今日はのっけから手がつけられないほどのウマさで攻めてくるからタマらない。悪魔肉から滋味が溶け出し、スープにぐっと沈めたチャーシューが溶け出すと、これほどクールでコズミックなラーメンはないだろう、と思いながらあとは夢中。だから今はそのことを、おたがいの深い愛情とともにいつまでも感謝したい気持ちでいっぱいだった。

朝は虫の声だけ聞こえて、日中は激しい暑さ、がんこを出たら土砂降り、朝夕はめっきり涼しくなり、ああ、これが季節の変わり目なんだなぁ...と。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 待ちに待ち神々が宿る上品には、何かの方程式が常識や理屈を飛び越えているのかもしれない

待ちに待った上品
純正100〜上品というローテーションが様々な理由で崩れていて毎朝のBLOGチェックで毎朝やきもき。今日も平日最初で最後の営業。そのためか到着時にすでに階段待ち。村上春樹の『一人称単数』を読みながら静かに待った。

何かの方程式
7/1以来の上品。今回は家元仕様ではなく、味を再確認したくノーマル。節の香りとほどよいかえしやヴァニラ・アイスの加減。食べ慣れた味わいがくっきりと蘇り結実していく。待ちに待ち神々が宿る上品には、何かの方程式が常識や理屈を飛び越えたものがあるのかもしれない。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 丸ガニ・乾燥ホタルイカ・のどぐろ煮干スペシャル 家元の創るラーメンは、家元を離れたラーメンだから面白い

お盆スペシャルの最終日
セコガニ・毛ガニと３日連続のカニづくしの今日は、丸ガニ15kg、乾燥ホタルイカ5kg、のどぐろの煮干し2kg。一昨日も感じたけど、カニが全面に出てくるというよりも、ぐっと奥で下支えしている乾燥ホタルイカ・のどぐろ煮干の主張の方が強いのかな。それでも、やはりと唸らされてしまうウマさ。家元の創るラーメンは、家元を離れたラーメンだから面白いなぁ、とニヤリとしてしまった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 セコ蟹+イチジクスペシャル ほのかな甘酸っぱさが溶け出した悪魔肉の滋味に馴染むと違った世界が見えてくる

待ってましたの一週間ぶり
セコ蟹+イチジク。さてどんな感じだろうかとイソイソと急ぐと階段待ち。それでも数分で通常の列に並び始める。廊下に出してある、煮干し、乾燥ホタル烏賊、のどくろの煮干の濃厚な匂いでさらに盛り上がる。

ほのかな甘酸っぱさから始まった
これはイチジク効果なのだろうかと三口すすっていた。次第に溶け出す悪魔肉の滋味。ほのかな甘酸っぱさが消え、次第に煮干し、乾燥ホタル烏賊、のどくろの煮干の存在感がせり出してくる。あまり潰していないセコ蟹は強い主張もなく、それぞれの食材のつなぎ的な役割を果たしているのだろうか。さらりと躱しながらも余韻を残している家元チューニングに、どこか深いものを知った。

ああ、今日も旨かったなぁ。そう考えながらジリジリとした日差しが眩しすぎた。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 セコガニ&丸ガニの蟹々スペシャル ほんのりと甘さを秘めたスープは麺を絡め持ち上げた時の潮の香りで酔わせる

蟹々スペシャル
セコガニ10kg＋丸ガニ12kg＋丸鶏5羽。そう聞いただけで、またはぐらぐらに煮えたぎった寸胴を見ても身がすくむようだけど、開店直後だったせいかフレッシュ感溢れ、味わいは極めて穏やか。どこかしらゆとりすら感じる味わいに、様々なニュアンスを見つけ愉しんでしまった。

道端にひっそりと咲いている昼咲き月見草。早朝だったので眠そうだったけど、思わず立ち止まって眺める。風に揺れて気持ちよさそうだった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 スッポンサザエスペシャル 人を狂わせるまろやかなスープ、そして麺と共に湧き上がるにんにくの香り この多重性に身を任せるばかり

スッポンサザエにんにく
店頭に陳列されているスッポンを眺めながら一体どんなことになるのかとドキドキワクワク。勢いのまま飲み込まれるのか、はたまたうっちゃられるのか。そして、スープを一口。思ったよりもまろやか。スッポンの上品さとサザエのコクのブレンドに、一つ息をすれば、こころの堤防が一気に崩れそうな感じでもあった。

麺をスープに絡めてすすると、あっと驚きため息。スープそのものには感じなかったにんにくの香りが湧き上がってくる。スープに戻ると、どこか妖艶さすらも漂ってきた。うわぁ、この時間差と多重性に、いやもうマイってしまった。

手違いで並び直してしまったが、「結構待たせちゃったね、1時間ぐらい？」と家元がニヤリ。ちょっと、救われた感じだった。