酒よりも米
志ん朝さんの噺で「おめぇ、酒と女のどっちがいい」と訊かれ「オレは酒だ」と答える奴も、「オレはやっぱり女」と答える奴も。そして、「酒が始めで後に女だ」と答えるやつも。呆れて「どっちも好きじゃねぇか」と。昨夜の我が家は、酒の後にご飯でマグロ。
三陸塩竈ひがしもので漬け丼
魯迅は「マグロは酒よりもコメが合う」と言っていたそうだけど、今夜は漬け丼。そのままで世界一おいしい三陸塩竈ひがしものを漬けにするのは贅沢かもしれないが、軽く漬けなら許してもらえそう。
いつものように、まずはマグロで日本酒をちびちび。今夜は、なんと塩釜の阿部勘とのコラボ「塩竈MEBACHI」。その名もずばりメバチマグロを引き立たせる純米酒。きりっとしてて清々しい味わいに酔いしれる。
昨日は海苔巻き、今夜は寿司飯で。お酒と一緒もいいが、米ともよく合い、あまりにもおいしすぎて、二人で言葉を失ってしまったほど。うん、毎日幸せだなぁ...もぉ。
| |
三陸塩竈ひがしものとは
《三陸東沖で、秋口から冬場（9月〜12月）にかけてマグロ延縄船によって漁獲され、塩釜市魚市場に水揚げされる生マグロ類のうち、特にメバチマグロは「鮮度」「色つや」「脂のり」「うまみ」に優れ、塩釜にいる日本一の目利き人（仲買人）の目にかなったものを「三陸塩竈ひがしもの」として売り出しています》（パンフレットからの引用）
丸金 塩釜松岡商店
毎年年末帰省には必ず塩釜仲卸市場に早朝に行き、お目当ての三陸塩竈ひがしものを松岡商店で探すことが、もう10年ぐらい続いている。その市場の中でも最高級の目利き、試食たっぷり（実はこれも楽しみ）、そして麗しい親娘。どこをとっても抜かりがなく、お邪魔するだけでも人生が3倍明るくなる。
通販もある
新設されたTwitterを教えていただき、通販も可能と知りDM。とても温かく誠意のこもったやり取り後に届いた三陸塩竈ひがしもの。生マグロならではの色艶、赤身から中トロへの見事なグラデーション。美しさにあふれ、ああ塩釜仲卸市場のあの姿がふわっとよみがえる。
口に含むと口内に広がる生マグロの香り。それが鼻に抜けると旨味をぐいっと引き寄せる赤身。やっぱりメバチマグロの赤身が一番好きだ。上品な色艶の中トロは、穏やかで口の中でふわっととろけるからたまらない。控えめにつけた梶田商店の極上醤油は生マグロを一層引き立たせてくれる。
そして、塩釜浦霞特別純米ひやおろし、米の旨味と酸味のバランスに芳醇な味わいは三陸塩竈ひがしもののためにあるようなものだ。締めは、海苔巻。海苔の上に大葉、炊きたての御飯、そしてマグロ。くるっと巻いて頬張ると、これまた極楽のようなおいしさ。
椎茸バターと大根の煮物
南魚沼産八色天恵菇という名の生椎茸はなんと直径15cm。軸を丁寧に取った凹みにバターをのせて蒸し焼き。途中で醤油をひとったらし。香り高いじゅわっと椎茸汁に参っちゃうくらいウマい。醤油バター汁をご飯にかけても幸せの一口。
大根は砂糖と酒と昆布（泉銀さんで見つけた利尻産）で下茹で。これでぐっと味がしみこむ。泉銀さんからの枕崎産の鰹節をもっこり盛り和辛子。ハフハフしながら、これまた参っちゃうくらいウマい。
まぁ、世の中うまく行かないことだらけでウンザリもしているけど、おいしいものを食べながら色々話をしているのことが、幸せなのひとつなのかなぁ。
■丸金 松岡商店
http://www.nakaoroshi.or.jp/archives/gyorui-group/matsuoka-shoten
| |
今の季節ならやはり牡蠣
ちょうどぷりっとした牡蠣があったので手に取ると宮城県南三陸町志津川湾産。東日本大震災からの復興は牡蠣の出荷ができるまでに復興。巡り巡ってここまで届くとは、なんかうれしい気分いっぱいだ。迷わず牡蠣のリゾット。
牡蠣は白ワイン、バターで火を通し、その茹で汁で炊いたリゾットは風味たっぷり。仕上げ直前に牡蠣を戻し入れ、火を止める直前に刻んだクレソン、無塩バター、パルメザンをいれゆっくりとかき混ぜて完成。塩加減はパルメザンのみ、牡蠣のぷりっとした感触とクレソンの苦味によく似合ってとてもおいしいんだなぁ。大澤哲也さんのリムボウルは最後の最後まで温かくリゾットにはピッタリのチョイスだった。
ハニーレモン
種子島産の安納芋をオリーブオイルでじっくりと焼き、ハニーレモンクルミとクルミをまぶしてできあがり。ホクホクした芋に甘酸っぱいハニーレモン、クルミとの食感の差も合わせて楽しめるから大好き.
| |
今夜は鰻だから早起きして...
と、浦安魚市場場外に残る山安商店へ。ついた途端呆然。浦安魚市場場外が忽然と消えてしまっていた。今夜の鰻はどうなるんだろうかとワラワラしていると、移転先の案内板を発見。お店が開く前だったけど、来店すればいつもの通りに買えると聞いて、やっと安心。
移転は9/9
これまでの台風で屋根も痛み雨漏りで待っているお客さんに迷惑がかかっていたのも移転の原因だとか。浦安魚市場場外は、山安商店移転後に取り壊されたらしい。2台分の駐車スペースがあるものの、住宅地のど真ん中にあるので迷惑にならないように並びたい（今日は雨のためか一番乗りだったけど）。
やっぱりおいしい山安商店の鰻
大きいのを4枚。熱湯で温めておいた照井壮さんの丼、ご飯＞鰻＞タレと山椒＞ご飯＞鰻＞タレと山椒。ベランダで栽培している山椒の葉を散らして出来上がり。照井壮さんの丼はセラミックのような効果があり、最後の最後まで温かい。
今が旬の塩釜浦霞特別純米ひやおろしをちびちびしながら梅タコ（すりおろした山芋を出汁でとき、梅肉とタコを和える）。ご飯の上に山芋と鰻をのせた鰻とろろもまたおいしくてたまりませんネ、もぉ。
| |
ちょっと行ってみる？
なんて連絡を取りながら政五郎と乃木坂で待ち合わせ。ねぇ、何食べようか？なんて話をしているとあっという間に到着。12:00をちょっと回ったくらいでも、すんなりと座敷に案内される。
お目当ての茄子カレー丼
片栗粉をまぶしふんわりと炒められた鶏もも、たっぷりの茄子、ピーマン。オーソドックスなカレーは専門店と比べごくごく当たり前すぎる家庭的な味付け。幼い頃に月に何回かのカレーの日を待っていたことも思い出してしまった。うん、納得のおいしさに二人でニタニタ。
二人のチョイス
イチオシのドラゴン炒飯。ニンニクとニラをたっぷり効かせ、ふんわりと仕上げられる無敵の旨さ。まずは、これから赤坂民民デビューできて良かった。餃子1人前を二人で分け合い、お互いの茄子カレー丼とドラゴン炒飯を少しずつシェア。こうして、分け合って食べるとホント楽しいんだ。
深刻な状況下でも、何かしら新しくも効果的な考えも生まれてくる。やっぱり、こうでなくっちゃ。まだまだ人生は続くし、間違った電車に乗っても最後は目的地に着くはずだからね、きっと。
| |
ロールキャベツには手間と時間が
大好きな割になかなか食べられないのは手間と時間がかかるから。キャベツを丸ごと茹で一枚一枚剥いていく。キャベツでお肉をくるくる巻いていく。スープの中でコトコト煮込んでいく。工程を考えるとちょっとたいへん。
時間短縮方法も色々あって、キャベツは一旦剥いて一旦電子レンジ。そして軽く煮る。これだけで効果あり。また、作った分だけ全部煮込んでしまう。お肉は合い挽きから、鶏をメインに変更し、煮込むときはいつものPECKの野菜スープ。
鶏からの出汁、PECKの程よい野菜風味。透明でコクのあるスープと柔らかいキャベツ。そう、これなんだ、ロールキャベツは！心も体もほんのりと温まる静かな夕ごはんの幸せ感。まとめて作っているので、週末は帰ったら温めるだけなのもいい。
| |
毎週火曜夜の楽しみ
普段はほとんどTVを気にかけてないが、晩御飯を食べながら「サラメシ」を見るのが火曜夜の楽しみ。大げさなリアクションもなく、決まりきったコメントの連呼もなく、淡々と昼ごはんを映していく。中井貴一のややノーテンキなナレーションもテンポよく嫌味がない。それぞれの事情があり、それらを抱えながら懸命に働いている人たちの束の間の楽しみがお昼ごはん。それらに共感しつつ、我が身を振り返る。
私のサラメシ事情
炒飯が続いていたので、MUJIのレトルトを利用することにハマっている。
・マッサン（小）とゲーンパー（森のカレー）の合がけ
・ゲーンパー（森のカレー）とプラウンマサラ（海老のクリーミーカレー）の合がけ
・胡麻味噌担々スープ
・スパイシーチキンと3種の赤唐辛子とチキン
スプーンでご飯をくずしながら少しずつ食べ始め、おかずと混ぜながら、カレーならば後半両方を混ぜてなどと色々と楽しめる。今日は、冷蔵庫にブロッコリーとベーコンがあったので軽く炒めてトッピング。今日の胡麻味噌担々スープは大好きな麻婆豆腐を思い出させる味わいで花椒の香りもきいててとてもおいしい。TV番組の影響で品切れだった「ルーロー飯」が入荷したかどうか、今度お店に寄ってみよう。
ああ、今日で9月も終わり
あと3ヶ月で今年も終わりと思うと妙に落ち着かない。でも、まだまだ咲き誇っているひまわりを見ていると、そんなことどうでもよくなる。個人的なことながら、あと2ヶ月と思うと、手放す残念感もあるが、今朝の空のようにやりきってかえって清々しさを感じている。うん、これでいいのだ、と。
You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
Steve Jobs
| |
食感を楽しむ
太めに千切りして下ごしらえをしたにんじんとしめじを弱火でから炒り。湯煎したクリームに薄口醤油、胡椒。これに、から炒りしたにんじんとしめじ、歯ごたえを残した程度に茹でた絹さやの千切りを和える。絹ごし豆腐の代わりにクリームチーズを使うので、ちょっと斜に構えた和風テイストに。
ポリポリの歯ごたえ、上品なクリームチーズの舌触り。これまでにない新食感。阿部慎太朗さんのレモン柄との親密さもとても素敵だ。うん、広告雑誌に掲載されていたレシピもまた侮れない。
| |
超一流料理人が選ぶと
吉田カレーの吉田さんのTweetにMUJIのカレーを全種類試食中の話があったり、アカウント名が「超一流の吉田」に変更になっていたり、何かがあるなと思っていたらTV番組でMUJIのカレー特集。MUJIでの売上順位と「超一流料理人が美味しいと認めたTOP10」との対比。吉田さんの出番が少なかったが、圧倒的な存在感。売上TOP10必ずしも「〜認めたTOP10」ではなかったところが興味深かった。
四連休最後の22日に最寄り駅のMUJIに市場調査
あれまぁ、カレーも同時企画の「食べるスープシリーズTOP5」「ごはんにかけるシリーズTOP5」も売り切れ続出。改めてTVの影響力を強く感じてしまった。
TVの影響力といえば
新型コロナウィルス。Go To Travel東京発着解禁〜連休は旅行に行こうということで、あちこちの観光地の様子が映し出されていた。これまで外出を控えてとか言っていたくせに、手のひらを返すような内容。やれやれ、Go To Trableにならなきゃいいのに〜この先冬に向かってどうなることやらと苦々しく。
MUJIカレー合いがけ
ブルータスのカレー特集で知ったMUJIカレーの合いがけ。一度はやってみたかったのでお弁当に。MUJI国産十穀米を中心からやや右に位置。マッサン（小）を右に、ゲーンパー（森のカレー）を左で、共にタイカレー。マカロニサラダ、ゆで卵、アクセントにカスリメティー。マッサンはマイルドでじゃがいも入り、ゲーンパーはキノコ、鶏肉たっぷりの辛め仕立てで額から汗がにじむほど。
お弁当のおかずがワンパターンになってきているので、このMUJIパターンをやりくりしてみよう。
■無印良品のカレー
https://www.muji.com/jp/curry/
| |
もう葡萄の季節
義妹から山梨のシャインマスカットが届いた。スーパーなどに並んでいるのをみておいしそうだなぁ...と憧れていた矢先に届いたものだから、うれしくてしかたがない。酸味があって上品な甘さも漂い、一粒でも十二分に幸せになれるのは他にはないほど。
有元葉子さんのレシピで気になっていたのが、シャインマスカットのサラダ。無造作に選んだ野菜によく冷やしておいたのを軽く混ぜるだけ。シャキッとした野菜の食感と合わせると、今まで食べたことのないサラダに夢心地。
残り一房半は大事に食べよう。
| |
年に二回のお楽しみ
狙ったとおりに花咲蟹。しかも、冷凍ではない産地直送、今朝届いたばかり。いつもの札幌蟹販の方にさばいてもらい、後は家でほぐすのみ。軽く粗目の黒胡椒と上質のオリーブオイル。食べる直前に国産レモンをちゅちゅっとかけて、大きくかき混ぜて頬張る。
蟹って色々な食べ方があって、最近はがんこで味わうのが多いけど、やっぱりこれが一番好きな食べ方なんだ。
| |
今がおいしい
今が旬の秋鮭は、産卵前のため身が引き締まり脂分が控えめで味わいはあっさり。また、川に遡上する直前の秋鮭は脂がのり、最高に美味しい状態。先日のムニエルに続き、今回は南蛮漬け。
つけダレには寿司酢
米酢に比べて穏やかな寿司酢、スダチの絞り汁をかつおだしで割ったつけダレ。秋鮭は下味を漬け薄力粉をまぶして軽く揚げる。セロリ、ニンジン、生姜の千切りに赤唐辛子を合わせて二時間漬けて出来上がり。
ふわっとした秋鮭の食感にたっぷりの野菜。甘辛酸っぱい風味にスダチの酸味と苦味。食べ進みうちに体がすっかりきれいになっていく感触に驚いてしまった。
なかなか入手が難しいARAMASA No.6に近いと勧められた秋田の山本 ピュアブラック。はじめ軽やかで途中でどっしりとした味わいに変化するあたりが妙に気に入ってしまい、つい飲みすぎ。
ああ、こして夏とお別れして秋が深まっていくんだなぁ。
| |
色々と忙しかった先週の日曜日
がんこに行って赤坂で奥様をピックアップ。荷物の片付けもままならず晩ご飯の買い出し。なんにも考えずスーパーをウロウロ。秋鮭のいいのが見つけムニエルに決定。皮から丁寧に焼きあげ、仕上げはレモンバターのトッピング。カリッとして中はホクホクの秋鮭に爽やかな風味を加えるレモンバターの組み合わせがとても豊かな気持ちにさせてくれるなんて、んもぉおいしいじゃないか。
キャベツ半分を使ってコールスロー
好きなんだコールスロー。1/3残っていた枝豆も加えて、ちょっと酸味多めのコールスローは、秋鮭といっしょでも、MEINAのオリーブ入りパンにもよく合い、とぉってもおいしい。うふふ、つい最近部屋にやってきたワインセラーから取り出した白ワインは、つい飲みすぎないようにしないとネ。ええ。
めっきり朝夕が涼しくなって
境川の風に吹かれてウトウトしているのを起してしまったかにゃぁ？
| |
気になっていたお店
ちょっと前に赤坂珉珉の冷凍餃子をプレゼントいただきおいしくいただいたが、やはりお店の味はどうかとずっと気になっていた。乃木坂駅から10分ぐらい炎天下の下歩き少し奥まった場所に到着。昼時を過ぎていたのでそのまま案内されカウンターで待つことに。
たっぷり胡椒と酢
焼き餃子にラー油がつきものだけど、こちらは違う。酢の中にたっぷりの胡椒。名物女将が自ら作ってくれるのもありがたい。皮はパリッと香ばしく、餡は大ぶりに刻んだモチモチゴロゴロのお肉。ジュワッと広がる肉汁と胡椒の風味がなんとも言えずおいしい。
ドラゴン...と聞いてイイネ！を連発
そう、ここ数日間は、随分前にガンボ山さんに作ってもらったベスト盤でクレイジーケンバンドばかり聴いていたり、剣さんの本を図書館から借りてきたりと「イイネ！」尽くし。やっぱり「タイガー＆ドラゴン」は名曲だなぁ、とかネ。で、ニンニクとニラがたっぷり入ったドラゴン炒飯。私好みの炒め具合（あまり固くなくやわらかめ）も香り高くおいしい。塩加減が足りないならば、テーブルに無造作に置かれた大ぶりのザーサイをひとかじり。
次回は、水餃子と中華カレー、お土産には冷凍餃子2人前かなとか色々想像。楽しみだなぁ。ええ。
久しぶりの乃木坂が失ったもの
あしげなく通ったイタリアンレストランがなくなっていたのがショック。なんともいえない感じで、しばし呆然。
| |
ピリッと辛く香ばしく野菜たっぷり
厚さ3cmのヒレ肉を大好きなバーミュキュラフライパンで心ゆくまで焼き、ちょっと寝かして表面はカリッと中はレア。そんなリクエストは、肉は嫌、野菜たっぷりという意見で毎回ボツ。そんな感じが続く毎週末。でも、いいのを雑誌から見つけた。
エスニックソース
レッドペッパー、ナンプラー、砂糖、酢、黒胡椒、ごま油でエスニックソース。牛肉の塊を蓋をしながらじっくりと焼き、食べやすい大きさに切りエスニックタレに漬けておく。むき海老、青じそ、ペパーミント、スプラウト、パクチー、枝豆を盛り付け味のしみ付いた牛肉をのせ、エスニックソースの残りを回しかけ、仕上げに黒胡椒。
食前に全体を大きく混ぜ合わせると、香り高く様々な味わいあふれるサラダに納得。これで二人の食べたいものが揃って、キリリと冷やした白ワインを飲みすぎるほどおいしい。
キュウリとロースハムたっぷりの付け合せは大好きなマカロニサラダ。これまた、ウマイんだなぁ。ええ。
| |
最近のコメント