三陸塩竈ひがしものとは
《三陸東沖で、秋口から冬場(9月〜12月)にかけてマグロ延縄船によって漁獲され、塩釜市魚市場に水揚げされる生マグロ類のうち、特にメバチマグロは「鮮度」「色つや」「脂のり」「うまみ」に優れ、塩釜にいる日本一の目利き人(仲買人)の目にかなったものを「三陸塩竈ひがしもの」として売り出しています》(パンフレットからの引用)
丸金 塩釜松岡商店
毎年年末帰省には必ず塩釜仲卸市場に早朝に行き、お目当ての三陸塩竈ひがしものを松岡商店で探すことが、もう10年ぐらい続いている。その市場の中でも最高級の目利き、試食たっぷり(実はこれも楽しみ)、そして麗しい親娘。どこをとっても抜かりがなく、お邪魔するだけでも人生が3倍明るくなる。
通販もある
新設されたTwitterを教えていただき、通販も可能と知りDM。とても温かく誠意のこもったやり取り後に届いた三陸塩竈ひがしもの。生マグロならではの色艶、赤身から中トロへの見事なグラデーション。美しさにあふれ、ああ塩釜仲卸市場のあの姿がふわっとよみがえる。
口に含むと口内に広がる生マグロの香り。それが鼻に抜けると旨味をぐいっと引き寄せる赤身。やっぱりメバチマグロの赤身が一番好きだ。上品な色艶の中トロは、穏やかで口の中でふわっととろけるからたまらない。控えめにつけた梶田商店の極上醤油は生マグロを一層引き立たせてくれる。
そして、塩釜浦霞特別純米ひやおろし、米の旨味と酸味のバランスに芳醇な味わいは三陸塩竈ひがしもののためにあるようなものだ。締めは、海苔巻。海苔の上に大葉、炊きたての御飯、そしてマグロ。くるっと巻いて頬張ると、これまた極楽のようなおいしさ。
椎茸バターと大根の煮物
南魚沼産八色天恵菇という名の生椎茸はなんと直径15cm。軸を丁寧に取った凹みにバターをのせて蒸し焼き。途中で醤油をひとったらし。香り高いじゅわっと椎茸汁に参っちゃうくらいウマい。醤油バター汁をご飯にかけても幸せの一口。
大根は砂糖と酒と昆布(泉銀さんで見つけた利尻産)で下茹で。これでぐっと味がしみこむ。泉銀さんからの枕崎産の鰹節をもっこり盛り和辛子。ハフハフしながら、これまた参っちゃうくらいウマい。
まぁ、世の中うまく行かないことだらけでウンザリもしているけど、おいしいものを食べながら色々話をしているのことが、幸せなのひとつなのかなぁ。
■丸金 松岡商店
http://www.nakaoroshi.or.jp/archives/gyorui-group/matsuoka-shoten
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