1〜7日トゥイッケナム・スタジオ、ジョージが一時的に退団するところまで。4人とも若くて美しいのが印象的で、それぞれが曲に対するアプローチが違うのが興味深かった。1週間では曲の完成度は低いが、『Let It Be』以降に収録される曲のアプローチが興味深かった。「Let It Be」を演奏中、ヨーコとリンダが仲良く話し合っているのが意外だった。ファンとしてはグリン・ジョンズのかっこよさや曲へのアプローチする姿が見られてうれしかった。
事の経緯を押さえていないと分かりにくい編集になったかと思う。相変わらず集中力にかけるスタジオの姿で少し退屈な映像が続く。はっきり言って、ジョンのジョークやおちゃらけは個人的にはつまらない。ところが、ハンブルグ時代以来旧知の仲のビリー・プレストンが参加した瞬間に(1/22〜1/30)サウンドに締まりとうるおいが現れてくるから驚きだ。全員の笑顔とグルーブに引き込まれる、こののシーンが(I've Got A Feeling〜Don't Let Me Down)Part2のハイライトだと思う。
グリン・ジョンズがジョージ・マーチンに助けを求めるシーン、嘘っぱちな新聞、ヨーコが毎日グラフを読んでいる、一瞬だけ映るパティのかわいらしさ、スタジオの外でいつも待っている二人は「Across The Universe」のコーラスに参加しているのだろうか。ルーフトップをフルで収録したPart3に期待。(2021.11.27 15:57 Facebook投稿)
Get Back※ Get Back I Want You Don't Let e Down* I've Got A Feeling※* Dig A Pony One After 909※* Dig A Pony※* Got Save The Queen I've Got A Feeling Get Back〜Don't Let e Down Get Back※ ※:1970映画 *:シングル、LP、2021Super Deluxe
本番になると本領発揮したライブができるなんて流石だ。シングルやアルバム収録はいいところを繋げているみたいだけど、ライブ映像は無編集。"I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves, and I hope we passed the audition."というジョンのジョークはデビュー前に様々なオーディションを受けた事を思い起こしてしまう。そして、興味深かったのがライブシーンに分割やインサートされる当時のロンドンの様子。特に、若い女性のファッションに注目したい。
Part 1〜3でトータル7時間47分のドキュメント。TVで観た後にベッドのの中でiPad Proでもう一度観ていた。1970年の公開時はもちろん観てたが、こうしてドキュメントとして蘇ったことに感謝したい。散漫な演奏が次第に(追い詰められて)完成度が高くなるプロセス、ジョージの一時脱退、スタジオの空気を一変させたビリー・プレストンの存在、美しいリンダと可愛らしいヨーコ、パティ&モーリン。
個人的には、やはりジョージの姿。ロジャー・ロスマイシルとフィリップ・キュービックという職人が作った全てローズウッドで作られたテレキャス、意外にもレスポール(確かクラプトンからのプレゼント)、ペイントされたストラトも登場して惹きつけられた。Part 3でジョンとの会話(盗み取り風)で、<曲がアルバムを作るほどにありソロアルバムを作りたい>と告白している。このドキュメンタリーでも「Something」「All Thing Must Pass」「Old Brown Shoe」が取り上げられてファンとしてもうれしいシーン。
フィル・スペクターの功績 オリジナルアルバム『Let It Be』、『Let It Be... Naked』も含めて他のアルバムよりも長い間熱心に聴き込んでいなかったのが『Let It Be』だった。それは、フィル・スペクターのオーバープロデュースをポールが認めていなかったせいもあった。ところが、60年代以外のジョージ関連でのフィル・スペクターの仕事ぶりの素晴らしさを認識できた今では、多くの断片的なセッションをアルバムにまとめ上げた功績こそ最大に評価されるべきではないかと考えている。
それは。今年リリースされた『Let It Be Special Edition / Super Deluxe』を丹念に聴けば一目瞭然だと思うし、5枚組中4枚目の「グリン・ジョンズ・リミックス」(69年5月バージョン)と比較しても同じことが言えると思う。今年、コロナ合併症で刑務所から搬送された病院で1/16で亡くなったフィル・スペクターが聴いたら、ジョージの『All Thing Must Pass』BOXと共に、どう感じただろうか...。
『ゆでめん』のスタジオ写真で変わったテレキャスターだなぁ...と長年思っていたけどこれで解明。代名詞になっているフィエスタ・レッドのストラトキャスター(1962)は『 BAND WAGON』録音前年の1973年にLAで購入してるので、はっぴいえんど時代は使用していないことも分かった。意外だったのがファイヤーバードVノンリバースを使っていたこと。これは本人ならではのコメントだと思う。
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