晴天、何故か快調に走れた朝
昨日までの寒さが和らぎ、ほどよい暖かさに包まれた朝。いつものウェアに身を包み、境川を往復し総合公園へ。走りながら、昨日のコンサートについてとりとめもなく考えていました。ブレスや足や腕の運びは無意識に繰り返しながら、何度もそうだったかなぁ、ああだったかなぁ、と。
出会い、別れ、そして再会
離婚をきっかけとしてヒット曲の作曲家からパフォーマーへ模索していたキャロル・キング。Appleからのデビュー作が思うように評価されず、USに戻り心機一転、ワーナーと契約しセカンド・アルバムを作成中のジェイムズ・テイラー。ピアノのをフライング・マシーン時代(ダニー・コーチマーもいた)のライブを見に来ていたキャロル・キングに依頼。そのアルバム『Sweet Baby James』は大ヒットし、そのツアーにもキャロル・キングは参加。キャロル・キングはひどいあがり症だったらしいけど、裏方からパフォーマーへのきっかけになったんではないでしょうか。
『Writer』を経て、セカンドアルバムの『Tapestry』 は大ヒット。その、収録曲の「You've Got A Friend」は、ジェイムズの3rd『Mud Slide Slim and the Blue Horizon』に収録され全米一位に。71/3月、再び二人はツアーを共にし、L.A.のトゥルバドールにも出演。21世紀になった07/11月、トゥルバドール50周年記念の特別ライブとして、クレイグ・ダーギーを除く3/4のセクション(ダニー・コーチマー、リーランド・スクラー、ラス・カンケル)がサポートする当時のメンバーを再現したライブが実現。そして、三年後に、リユニオンとしての世界ツアー。基本、 70〜71年の選曲から、その後、どのようなサウンドの変化を経たのかも含めて、もう期待に胸を膨らませるどこではありませんでした。
おそらく日本中の心ある音楽ファンが、そのコンサートの余韻に浸っていると思いますネ。ソウルやジャズをほどよくブレンドした彼らの音楽背景にも十分に時間をかけてその魅力を語りたいと思いますが、今日はコンサートの間に考えていたことを書きます。
ヨーヨーマ、エドガー・メイヤー、マーク・オコナーのアルバム『Appalachian Journey』を初めて聴いたときの感覚を覚えました。アメリカに内在する音楽を総括的にとらえたアルバムから、フォーキーな世界観に加えて、アメリカの源流に目を向けようとする姿勢を感じました。ジェイムズが「Benjamin」を提供し印象的なプレイもしていました。いったいどうやって弾いているんだろうと、そのフレージング自体がマジックなジェイムズのギターとヴァイオリンが絡む曲を聴いているとますますその思いを深めました。ブライアン・ウィルソンが失われたアメリカの原景を追いかけていたように、ジェイムズのどこかかに同じような想いがあったのではないかと想像しています。
間奏にビル・エヴァンスすら感じさせた「It's Too Late」 からラス・カンケルのドラムがドラマチックだった「Fire And Rain」 、そして「You've Got Friend」までは、もう涙々でした。そして、「Shower The People」のジェイムズのキャリアを集大成するようなふくよかな広がりも、また、格別の味わいでした。鉄壁のリズムセクションも素晴らしかったけど、あこがれのダニー・コーチマーのプレーにも密かにしびれていました。「How Sweet〜」のニュアンスを変えながらのキザミ。オペラグラスで凝視してしまいました。
今週末は、『1Q84 Book3』の発売と読み終えた後の幸福感、友人の出来事、仲間との再会、久々の中華街での会食、なんといつも暖かいコメント寄せてくれるkaz papaさん(4/16に武道館)との出会い。嬉しいことがたくさんあり、そして様々なことを考えさせられました。出口が塞がれないうちにそれを見つけられたでしょうか。そうそう、コンサートの話は、一緒に行くことが出来たonkybonkさんとkaz papaさんのがより深い思いを伝えてくれると思います。
参考に、昨夜のセットリストを。そうそう、 07年のユニオン・コンサートは CD+DVDで来月発売されます。今回観たリ・ユニオンと比べてあの時代に絞った選曲になっていますので、楽しみですネ。あ〜あ、でも、日本中の音楽委ファンがこのコンサートの余韻に浸って幸せな心持ちになっているんだなぁ...。
01.Blossom
02.So Far Away
03.Machine Gun Kelly
04.Carolina In My Mind
05.Way Over Yonder
06.Smackwater Jack
07.Country Road
08.Sweet Seasons
09.Mexico
10.Song Of Long Ago
11.Long Ago And Far Away
12.Beautiful
13.Shower The People
14.(You Make Me Feel Like)
15.Copperline
16.Crying In The Rain
17.Hi-De-Ho (That Old Sweet Roll)
18.Sweet Baby
19.Jazzman
20.Will You Love Me Tomorrow
21.Steamroller Blues
22.It's Too Late
23.Fire And Rain
24.I Feel The Earth Move
25.You've Got A Friend
Encore
26.Up On The Roof
27.How Sweet It Is
28.You Can Close Your Eyes
29.Locomotion
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