すれ違い数々
ひし美ゆり子とはいままですれ違いばかりだった。ウルトラシリーズなら、ウルトラQは鮮明に、ウルトラマンはややぼんやりと記憶があるが、菱見百合子の名前で出演していたウルトラセブンを観ていた記憶がまったくない。ここで、当時を振り返ってみると、(年号は日本放映)
コンバット 1962-1967
爆撃命令 1964-
ラット・パトロール 1966-1967
サンダーバード 1966.4.10-1967.4.2
宇宙家族ロビンソン 1966-1968
タイムトンネル 1967.4.8-1967.10.22
インベーダー 1967.10.4-1968.3.27
プリズナー No.6 1969.3.2-1969.6.22
ウルトラQ 1966.1.2-1966.7.3
ウルトラマン 1966.7.17-1967.4.9
ウルトラセブン 1967.10.1-1968.9.8
どちらかと言うと外国ドラマをよく観ていたと思う。ウルトラセブン放映時はすでに小学高学年。流石に怪獣には興味がなく、宇宙家族ロビンソン(計算できません...)、タイムトンネル、インベーダー(ナレーションを一生懸命覚えていた=遠く暗い宇宙の奥から地球を目指してやってくる者。それを今私たちは『インベーダー』と呼ぼう。滅びゆく星からの進入者たち、彼らの目的は地球を我が物にすることにあるのだ。デビッド・ビンセントはとある夜明け...)が大好きだった。
アンヌではないひし美ゆり子に再会
最近秋吉久美子熱が蘇えり、樋口尚文氏との対談をうまくまとめた『秋吉久美子調書』(何故かサイン本)を再読。藤田敏八監督の『赤ちょうちん』『妹』『バージンブルース』をまとめて観ることになった。『妹』で引越し屋の兄が料金を体で払われることになって、惜しみなくあっけらかんと脱いでいたのがひし美ゆり子。当時はまったく覚えてないが、ストーリーとは全く関係ないシーンが妙に気になってしまう。
強烈な印象
慌てて、同じく樋口尚文氏との対談集『万華鏡の女 女優ひし美ゆり子』を手にし、思いつつまま『不良番長 一網打尽』(1972)『新仁義なき戦い 組長最後の日』(1975)を立て続けに観た。『不良番長〜』はトルコ風呂から逃げてきた頭の足りない女を好演、『新仁義なき戦い〜』はサゲマンのをドスの利いた演技が圧倒される。成田三樹夫を殺しに来た菅原文太を挑発する「あんた、さっきは間男しにきたといったわね。あんたはうしろからね、前からね、私を抱くのはどっちね」。文太はタジタジとなって退散。鏡に向かって髪をとかすシーンからこのセリフまでの濃厚な世界。ここも何度もリピート。
ダンとアンヌとウルトラセブン
こうなったらアンヌ時代も知りたくなり、Blu-rayボックスを入手。だいぶ前にウルトラQのボックスを買ったことがあったが相当高価でVol.2は買えなく、Vol.1も手放してしまった。円谷プロとアメリカのINDIGO社との契約されたU.S版は4,000円前後で買える。もちろんレストアされて鮮明、音声は日本語、字幕はOFF、我が家のプレイヤーでも問題なく再生。
ちょうど『ダンとアンヌとウルトラセブン』も今月先月出ているので『セブン セブン セブン アンヌ再び...』と合わせて、一話一話確認しながら、一気に観てしまった。『ウルトラセブンの帰還』は誕生から製作工程まで克明に記録してあるのでこちらも参考に。『万華鏡の女 女優ひし美ゆり子』にも書いてあったけど、アンヌ役に抜擢されたのは偶然。ダンにほのかな思いを寄せるアンヌは、髪がロング〜ショート、制服以外に私服〜なんと水着(2話も)もあり、19歳になったばかりのキュートな姿がキラキラしている。
内容は、ちょっと小学生には理解不能な部分や、シリーズ後半予算の関係上怪獣も出てこない話もあり、見方によってはシュールな部分もある。設定は1987年頃だったと思うけど、当時の街並みも見ることができ興味深い。奇才実相寺昭雄が監督した「狙われた街<8>」「遊星より愛をこめて<12>」「第四惑星の悪夢<43>」「円盤が来た<45>」は見ごたえあり、「盗まれたウルトラアイ<37>」「ノンマルトの使者<42>」は個人的に印象深い。
そういえば、調布銀座ゆうゆうロードにある台北飯店は元夫のお店。10年前に、取引先の担当者が好きでお昼に何度か行ったことがあった。近くまでいったら覗いてみよう。
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