ミュージック・マガジン、ブルータスのインタビュー
はっぴいえんど解散後歌謡曲へフィールドを移した後の活躍は従来のポップスを変えてしまうほどのインパクトがあった。とはいえ、私の70年台後半〜90年台まではほぼサルサにどっぷりと浸かっていて、TVでちらっと見たりラジオで聴いた程度で、あまり実感がなかったのも事実。
それでも、大瀧さんや鈴木茂のアルバムで見せるドラマ作りには、ぞっこん参っていました。様々なインタビューを丹念に読んでいると、シングルよりもアルバムで世界観を出していくことに力を入れていたと。
トリビュートアルバムの朗読に戦慄
このアルバムは、あまちゃんの音楽作品関連を担当していた木谷さんが担当し朗読は是枝監督が手がけているので「あまちゃん」と「海街diary」とのつながりを考えてみるのも面白いかもしれない。ある意味では、80年台ポップスに改めて目を向けることになったのも「あまちゃん」の影響。
ここ数日間は、松田聖子と薬師丸ひろ子ばかり聴いているのもそのせいかもしれないし、「あまちゃん」再放送で薬師丸ひろ子がとうとう登場してドラマに厚みがでてきているので、しばらく続きそうです。
魔女(有村架純)〜初戀(広瀬すず)、あなたを・もっと・知りたくて(薬師丸ひろ子)、卒業(斉藤由貴)...う〜ん鳥肌モノ。意外にも東出昌大の「言葉」にもちょっと動揺してます。
今個人的に好きな曲
何といっても「硝子の少年」。デビューシングルを松本隆と山下達郎が手がけるだけでも当時(1997年)にかなり期待もしていたし、透明で切ない世界観に圧倒されていました。そして、2012年に達郎本人のデモの発表。これほどまでに出来のいいデモを渡されたKinKi Kidsはどんな気持ちでレコーディングしたのだろうかと色々想像。
個人的上位の4曲は歌詞も素晴らしいが、声が素晴らしいので愛聴してます。鈴木茂は1stアルバムすべてが大好きで、条件が悪い中よくこれだけの作品が作れたと情熱も含めて、発売当時から聴いています。
こうして並べてみると大瀧さん、細野さん、筒美京平さん、ユーミンが松本隆の世界観にうまく溶けこんで素晴らしい曲を作り上げているんだなとつくづく納得。トリビュートは5年周期で行われてますが、45週年のきっかけは大瀧さんの死という言葉の意味を噛み締めてます。
青山=麻布=渋谷界隈の風街(60〜70年台)には無縁でも、都会=田舎の線上には思いを馳せることが出来る私。これからも、いい作品を作り続けて欲しいと願ってます。
硝子の少年 (KinKi Kids、山下達郎デモ 作曲:山下達郎)
風立ちぬ (松田聖子 作曲:大瀧詠一)
Woman "Wの悲劇"より (薬師丸ひろ子 作曲:呉田軽穂)
卒業 (斉藤由貴 作曲:筒美京平)
風をあつめて (はっぴいえんど 作曲:細野晴臣)
100ワットの恋人(鈴木茂 作曲:鈴木茂)
砂の女(鈴木茂 作曲:鈴木茂)
マーガレット(松田聖子、綾瀬はるか 作曲呉田軽穂)
さらばシベリア鉄道 (大滝詠一 作曲:大瀧詠一)
木綿のハンカチーフ (太田裕美 作曲:筒美京平)
セクシャルバイオレットNo.1 (桑名正博 作曲:筒美京平)
ソバカスのある少女 (鈴木茂/南佳孝 作曲:鈴木茂)
ABC (少年隊 作曲:筒美京平)
水中メガネ (Chappie 作曲:草野正宗)
ルビーの指環 (寺尾聰 作曲:寺尾聰)
東京ららばい (中原理恵 作曲:筒美京平)
春よ来い (はっぴいえんど 作曲:大瀧詠一)
12月の雨の日 (はっぴいえんど 作曲:大瀧詠一)
天国のキッス (松田聖子 作曲:細野晴臣)
瞳はダイアモンド (松田聖子 作曲:呉田軽穂)
スローなブギにしてくれ (I Want You) (南佳孝 作曲:南佳孝)
冬のリヴィエラ (森進一 作曲:大滝詠一)
探偵物語 (薬師丸ひろ子 作曲:大瀧詠一)
■松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート 「風街であひませう」(完全生産限定盤)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00X1LWE0E
■作詞活動45周年・松本隆独占インタビュー 稀代の“言葉の魔術師”が語るヒット曲の昔と今
http://www.oricon.co.jp/special/48089/?ref_cd=jstw
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