惚れてしまう瞬間
それ以降ちょっと気にかかって仕方がないことが続いてしまう。誰もが経験する想いや切なさ。がんこの上品も私によって、なんともかけがえのないない存在。女が惚れて男が惚れる男にもなりたい...と言ったら高望みにすぎないのか。厚削りに変えて深みとパンチが増した上品を味わいながら色々考えていた。
夏日夏並び
昼前で都内は27℃超え。がんこも今週から夏並び。そろそろこれの出番。「ここを選んだのは屋根があるからだよ」という家元の言葉もなるほど頷ける話。
そんなことも思い出しながらヴァン・モリソンとボビー・ウーマックらとのデュエットを聴いている。その頃のライブレポート↓読んでいるとワクワクしちゃうネ。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/VanMorrison/info/452114
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五週間振りの純正ヒロポンしみるワケ
極端なところ純正ヒロポンと上品をコンスタントに食べたい。そこにはがんこの全てがあり究極がある。食材に特化せずとびぬけたことがない反面、多重性と奥行きは他の追従を許さないほどの高まりを呼ぶ。
ほんのりと甘さを秘めたスープ。麺を絡め持ち上げた時の潮の香り。徐々に変化し続ける味わい。穏やかで艶やか、食べ終わった時の不思議な高揚感と安堵感。これだからがんこ通いは止まらない。
今日は一日中爽やかな風が気持ちよかった。
こういう日は年に何回あるんだろうかと考えながら川沿いの道を通りながら帰宅していた。
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今日は記録的な雨
それでも多くのお客さんが集まるのががんこ。並びはいつもよりも多めなのは流石。雨に濡れる坂道途中からいい香りがしている。正直言って「南千住」って知らず、しかも、賄い悪魔も未経験。大丈夫だろうか？
一口目でシャープな切れ味にハッと目が覚め、あとは夢心地。純正はどこかしらゆとりのある味わいに様々なニュアンスを見つける楽しみがあるが、今日のは突き詰めて切羽詰まった感もする味わいが最後まで続いていた。賄いベースのためなのか、南千住だからなのか、様々な具材をガンガンに炊いた結果味が凝縮されたせいか...。いやもぉ、それにしても天下無敵。
家元の「雨の中ありがとう」の声に我に返ってしまった。
記録的な大雨
そうなの？確かに通勤の朝は大風大雨だったけど騒ぎ過ぎじゃない。他にもっと大事な事伝えてないんじゃないの、近頃の報道。で、夕方には何もなかったように静かな街並みに霧雨。ちょっと蒸し暑い。忘れかけている梅雨の感触...。
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清廉潔白な進化形上品
鰹節風味がまとわりつくようで、しかも奥深く心にしみる輝きに満ちている。一口目で「ウマイ！」と心の中で叫んでしまった。麺にスープを絡めると、さらにウマサが増し、食べ急がないようにホロホロとしたチャーシューで一休みしてため息。上品には純正や不純にはない体が欲している何かがある。
今日は特別に昨日の真つぶ貝もトッピング。こうした不意打ちもまたうれしいじゃないか！
ツツジが咲き終わって季節は巡って路肩のヒルザキツキミソウが満開。
毎年同じ場所で同じように咲いている姿がとても愛おしい...。
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僅かな隙きを見つけて
一日に4つも打合せ。まとまりのない発言をジリジリしながら、やっと終わった打合せ場所から早足で急行。
もう、一週間ぶりのがんこ
純正かと思いきや真つぶ貝スペシャル。4時間炊き込むとBLOGにあったが、意外にも角がとれた含みの多いスープに一口目からため息。1/2ぐらいから奥にあった潮味がせり上がってくる七色七変化。口内から鼻に抜ける香ばしさにも我を忘れてしまった。
食べ終わってからトロンっとしてしまったほどだ。
さて、明日はどっちだ？
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家元プロラーメン人生45年
そして、四谷荒木町8年を記念して選んだ食材が、沖縄産セミ海老・旭日ガニ、イタヤガイ干し貝柱、金華ハム、丸鶏ととんでもなく贅沢。旭日ガニは軽めにセミ海老はハードに潰され寸胴へ。さてどのようなスープかというと清湯塩。開店前に100超え開店直後に売切れというかつてないほどの行列にもかかわらず、常連さんらの連携もあり大きな混乱もなく静かに待つことに。
しっとりと穏やか
具材が具材だけにとんがった味わいになるのかと思ったが、そこは家元チューニング。一口すするだけでしっとりと穏やか夢心地。どっしりとしたベーススープをキリッと塩で締める見事さに流石だなぁと感服。
背中が物語ること
がんこの魅力は味はさることながら家元の人生をかけたその姿。多くを語り多くを語らない、嘘偽りのないその姿に惚れて通っている。今回の45周年ではなく44周年（来年やれるかどうか分からないので）。末永く続けて欲しいと願うばかりだ。
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6:00着でもうすでに10数名
おそらく皆そうでしょう、私だって海亀を食べるのは。どんな出し汁が出て、もしかして海亀の肉がでるのならばどんな味なのか、まったく見当がつかず、しかも塩にするか醤油にするか悩んでいながらも、クルマの中で小林旭20歳の『完全遊戯』。芦川いづみの可憐な姿に夢中になっていたら集合時間。そう、最近は荷物を置いて開演前に集合というのが新システム。
上品の進化系と考え醤油
まずは一口。よく分からずもう一口。むむ、この軽やかさは...と思いきやすぐさま奥深くまばゆい蠱惑的な響きが忽然と現れ、なんなんだこれはぁ...とこみ上げてしまった。海亀のステーキはまるでクジラのようだし、肝は摩訶不思議な食感（食後家元に尋ねると肺＝煮込むとウマいらしい）。最初から最後まで謎に包まれた海亀に微妙なトランス状態だった。
都内は戒厳令？
銀座にも用事があったのでクルマで出かけたが、外苑からがんこまであちこちに検問。いよいよ元号が変わることをひしひしと感じられた。一方荒木町は人気がなく艶やかなベコニアだけが色気をだしていた。
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日曜日のベーコンと大量煮干し
果たしてその相性はどうかとちょっと恐る恐るだったが、部材の突き出たところをうまく丸めた調和のスープ。しかも、閉店間際のせいか100から140超え。それでいてあっさりとした表情には変わらないなんて、んまぁ、不敵にがんこらしいと妙に納得。
数カ月ぶりのがんこでの再会を果たした政五郎も感極まって涙。
明後日、進化系の上品で再訪か。
もちろん、とことん私もお付き合いするつもりだ。
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色々あって...
ここ数ヶ月、いや数年間考えていたことがある種節目を迎えほっとした昨日昼過ぎ。ミッドタウンの帰りに車中でどうするか思案。何か特別なものでもと思いきや、特別なものに裏切られるのも嫌だったし、普段と変わらない方がいい思い、今週3回目（水木金）のがんこへ。やっぱり自分にはこれがふさわしいのでは...。
13:00過ぎに到着、列少なく、常連さんにご挨拶後まもなくベンチで待つことに。不純100→純正ヒロポン100と続いたので迷わず上品。それがもぉ、ぐぐっと迫る鰹節の香りと重厚さ。それでいてヒラヒラと舞うような軽やかさ。足すことも引きこともできないギリギリの水平線に立っているような凛とした姿。
「今日の上品はことのほかウマイですね」
「実は鰹節を花かつおからお蕎麦屋さんで使っているのに変えたんだ」
「それで違いが出たんですね」
「現物をお見せしますから（荒削り）」
「ふむふむ」
「こんどそばのタレでも作ってみるかぁ～」
なるほどそうだったんだ。
こうして微妙にチューニングを変えていく＝進化なんてニクイな、もぉ〜。
帰宅して駐車場から見上げると
穏やかな夕焼け。長い一日がようやく終わったと安堵。
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やはり純正
やはりヒロポン
二週間、待ちに待った純正ヒロポン。ほのかに甘さを忍ばしているスープを一口。ああ、うまいなぁ...とため息。でも油断していると味の変化が突然襲いかかり、寄せては返す波動と愛の嵐にまみれてしまうのでうっかりできない。食材の個性に引っ張られることのないがんこ＝家元ならではの仕掛けに、今日もぞっこんマイってしまった。
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潮の香りがジンジン
ツブ貝の塩...行きたかったなぁ。そんな思いもあり普段は不純は食べないのですが、今日は迷わず不純。濃厚な潮の香りにジンジンしたほど。一気に三口味わいため息。粒立ちのいいソリッドな覚醒にまみれてしまった。薄めに味付けられた悪魔肉はスープを吸って激変し、麺との絡みもかつてないほど。追従を許さない度胸がこれもかと攻めてくる旨さだった。
連休4/28か4/29はウミガメ。神田にあった頃は4時間待ちだったそうだ。まだ連休の予定は立ててないが、食べてみたい。長い行列の話はさらに続き、いつかの正月も3時間待ち。お相撲さん二人はそれで風邪を引き、向かいの薬局のホッカイロは売り切れ、自販も売り切れ。薬局の親父が「次回はいつやるんですか」と訊いてきたとオチがつく。
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澄み切ったスープの奥にあるもの
二ヶ月ぶりに会った常連さん、元気そうでなによりでうれしい。朝から冬が戻りしかも冷たい雨。蟹ベースの不純と朝から迷ってたが常連さんの顔を見たらやはり上品。しかも、もう少し食べたい...という余韻を残したいので並。
いやもぉ、スープを一口しただけで、Dyna Compを2台つなげたローエル・ジョージのサウンドのようにサスティーンの効いた味わいに我を忘れてしまった。ローエル・ジョージは在籍していたリトル・フィートでの演奏もさることながら、個人的にはボニー・レイト、セバスチャン、JTらとのスタジオセッションに心惹かれていて、その粒立ちの良さとサウンドクリエーター的な存在にも心底惚れている。
一体このおいしさはどこから来るのだろうかと悶々としながらも、後は夢中。この感触を知ったら後戻りはできない。澄み切ったスープの奥行き、麺との絡み、ほろほろのシャーシュー、何故かカニカマ。いやもぉ、基本でしょ、まったく。初めての人は澄んだスープと濁ったスープを比較後、だいたいが濁った方を選択しがちだけど、澄んだ＝上品から底なし沼のがんこライフをスタートして欲しいものだけど、んまぁこれは好みだからネ。
がんこに着いたら6℃
帰宅時は4℃。さりげなく電気ストーブを配置。こういうところがうれしいじゃないか、もぉ。他の店では絶対にできない家元の心使い。そのあたりのところも偏愛する所以だ。
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限定30に間に合う
日曜日のスペシャルに行けず、それが塩と聞いて、ああ残念と思いきや今日に30限定ありとBLOGで告知。でもはなから諦めて上品醤油のつもりでお店へ。行列少な目、休憩で出てきた家元が間に合いそうだという一言で塩に。
特製塩バター
スープを一口。ムム、上品の風味よりも特製塩バターのこってりさに不意を突かれた。骨格は上品で打出しは塩バターの二重構造。見事なチューニングだ。塩味の奥行も申し分ない。バターが風味を殺してしまうという感じ方もあるが、これもまた私好み。これだから侮れないナ、がんこへの道。
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待ちに待った純正ヒロポン
禁断症状が出始めフラッシュバックが起きそうで不安な一ヶ月は長かった（ちょっと大袈裟）。故に気が先走ってゆるい坂道をつんのめるように向かうと、休憩にやってきた家元が、
「ああいい天気だなぁ。らーめん日和だ」
「今年のお天気の神様はやさしいね。土日まで（桜が散らないように）気温が上がらないようにしているんだから」
幸いベンチも開いているほどの空き具合。徐々に穏やかな心持ちになってくるから不思議だ。そして待望の一口。春爛漫そのままの静かで心地良い味わい。限定特別の様に素材に偏らない見事としか言いようのないバランスとシルキーな響きは純正ヒロポンならではないか。うん、これを待っていたんだ。
やや薄味の悪魔肉、スープに沈めるとほろほろとする大ぶりのシャーシュー、熱々のスープに絡む麺、食べ進むにつれてわずかに変化するスープの味わい...どれをとっても非の打ち所のない私好みの世界観に今日も引き込まれてしまい悶えに近いため息を繰り返すばかりだった。
そういえば昨日「明日はヒロポンですか？」と尋ねると「ホンモノです！」と家元がニヤリ。そんなことも思い出しながら、世の中捨てたものではない...なんてニタニタしながらゆるい坂道をメトロまで歩いていた。
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今日は朝から上品と決めて
久しぶりのノーマルの上品。これ、これなんだよと思わず微笑んでしまうほど一口ごとに香ばしい上品に思わず唸ってしまった。「ウマイなぁ～」と独り言、家元がニンマリ。
食べ終わると閉店の案内。この独特の風情もまたがんこらしく好き。
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