待ちに待った純正ヒロポン
禁断症状が出始めフラッシュバックが起きそうで不安な一ヶ月は長かった(ちょっと大袈裟)。故に気が先走ってゆるい坂道をつんのめるように向かうと、休憩にやってきた家元が、
「ああいい天気だなぁ。らーめん日和だ」
「今年のお天気の神様はやさしいね。土日まで(桜が散らないように)気温が上がらないようにしているんだから」
幸いベンチも開いているほどの空き具合。徐々に穏やかな心持ちになってくるから不思議だ。そして待望の一口。春爛漫そのままの静かで心地良い味わい。限定特別の様に素材に偏らない見事としか言いようのないバランスとシルキーな響きは純正ヒロポンならではないか。うん、これを待っていたんだ。
やや薄味の悪魔肉、スープに沈めるとほろほろとする大ぶりのシャーシュー、熱々のスープに絡む麺、食べ進むにつれてわずかに変化するスープの味わい...どれをとっても非の打ち所のない私好みの世界観に今日も引き込まれてしまい悶えに近いため息を繰り返すばかりだった。
そういえば昨日「明日はヒロポンですか?」と尋ねると「ホンモノです!」と家元がニヤリ。そんなことも思い出しながら、世の中捨てたものではない...なんてニタニタしながらゆるい坂道をメトロまで歩いていた。
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