Casa de Borinquen

中華そば嘉一@仙台国分町 鶏チャーシュー麺＋鶏飯 鶏だけで作った中華そばの純粋で隅から隅までのこだわりは人を寄せ付けないというよりもむしろ親しみやすい人柄の良さがでた味わい

鶏本来の味わいを極める
スープのコク、噛めば噛むほど味わいが増す鶏肉、ツルツルモチモチの自家製麺、ポクポクしたメンマ。どこまでもこだわりが行き届いてとてもおいしい。一口目で香る鶏らしさと、透明で澄み切ったスープ。

うっかりすると通り過ぎてしまうほど意識させないが、口内に残る余韻がそれを許さない。ネギは味に変化がつかないように裏手に回り気を使っている。あっけらかんとした姿とは裏腹に奥深い感じが忍んでいた。

鶏飯もまたおいしい
もも肉、手羽先、ごぼうを鶏スープで炊いた鶏飯もまたとてもおいしい。ランチセットはプラス100円で三種類のご飯を選べるところもうれしいじゃないか。

開店前には30人以上の行列。周りに気遣い行列は店内に移動。お客お客に声をかけながら独特のアクションで麺を茹でる店主。お店の雰囲気もとてもよく、自信をもって商売している姿もまたまぶしいほど。

奇跡の八百屋さん
ナビで案内されたルートに小学高学年〜高1まで住んでいた場所があり、思わずクルマを停めて探索。大家さんだった家も改築され、角のお菓子屋はマンション。ただ、八百屋さんだけは当時のまま営業しているなんて奇跡に近い。

■中華そば嘉一
http://ka-1.net（コンテンツがFLASHベースのためiPhoneでは詳細が分からないのが残念）

こいけ屋@仙台荒町 魚介味噌担々麺&GW限定バジル香る煮干蕎麦 ああこうして切磋琢磨しているんだなぁ...としみじみとおいしさを噛みしめてしまった

魚介味噌担々麺
荒町にはおいしい店が色々あり中でも気になるのがやはりこいけ屋。塩竈仙台へ帰省ならばもう一度行きたくて開店前に並ぶ。まずは魚介味噌担々麺。やや甘め、辛さ控えめのマイルドで風味豊かなスープがうれしい。辛味噌ひき肉もまた辛さ控えめ。全粒麺との絡みもとてもよく私好み。スパイスを強調せずに魚介系でまとめたあたりがこいけ屋さん風なのだろうか。

GW限定バジル香る煮干蕎麦
GW限定につられて連食。こちらの煮干しは柴崎亭（またはがんこ）と違ったアプローチで好き嫌いは分かれそう。普段透明感溢れる煮干し味に慣れているせいか、スープのとろみ感には初め戸惑ったが、バジルを合わせると爽やか感が加わり別の印象に。レアチャーシューの塩気を抑えて、スープと交わることで味わいが増す感じになるとさらに私好みだった。

地元に愛され切磋琢磨しているこいけ屋さん。メニューも幅広いながら、オペレーションもテキパキして見てて（聞いてて）清々しい。次回は豚骨濃厚煮干豚そばフュージョン＋肩ロースあたりも食べてみたいナ。

福寿司@塩釜 二年半ぶりの塩釜はいつもと変わらないお出向い アンジー二号は妙に私になつっこい

朝6:00出発12:00着
出掛けから雨。ちょっと気が重いがそれでも渋滞もなくスムーズな道中。もちろん志ん朝さんを聞きながら。那須高原SAで休み、安達太良SAでウルトラマンに出会い、小豆浜を見て、地元のお酒を手に入れてようやく帰郷。

ネタが違う
ピカピカに新鮮な出前専門店の福寿司がいつも待っている。うん、うれしい。そして、季節限定宮城県限定浦霞の純米生酒がよく似合う。こうして地元しかないお寿司やお酒を味わえるなんて幸せ感いっぱい。

何故かなつっこい
アンジーが神奈川に引っ越ししたので、初めてあったアンジー二号。初めはお互い警戒心いっぱいだったけど、次第に打ち解けて夜には妙になつっこい。毛が伸び放題でぬいぐるみのくまみたい。シャンプー&ブローするとふわふわもこもこも愛らしい。

元号が変わる必要以上の喧騒から離れて穏やかな夜。

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ウルトラマンについてはこちらで紹介。（2019.5.1 21:10追加）
https://www.driveplaza.com/info/detail/recommend/ultravmachine/

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 何から何まで初づくしの空前絶後の海亀醤油大盛り 軽やかながらも奥深くまばゆい蠱惑的な響きの前には言葉を失っていた

6:00着でもうすでに10数名
おそらく皆そうでしょう、私だって海亀を食べるのは。どんな出し汁が出て、もしかして海亀の肉がでるのならばどんな味なのか、まったく見当がつかず、しかも塩にするか醤油にするか悩んでいながらも、クルマの中で小林旭20歳の『完全遊戯』。芦川いづみの可憐な姿に夢中になっていたら集合時間。そう、最近は荷物を置いて開演前に集合というのが新システム。

上品の進化系と考え醤油
まずは一口。よく分からずもう一口。むむ、この軽やかさは...と思いきやすぐさま奥深くまばゆい蠱惑的な響きが忽然と現れ、なんなんだこれはぁ...とこみ上げてしまった。海亀のステーキはまるでクジラのようだし、肝は摩訶不思議な食感（食後家元に尋ねると肺＝煮込むとウマいらしい）。最初から最後まで謎に包まれた海亀に微妙なトランス状態だった。

都内は戒厳令？
銀座にも用事があったのでクルマで出かけたが、外苑からがんこまであちこちに検問。いよいよ元号が変わることをひしひしと感じられた。一方荒木町は人気がなく艶やかなベコニアだけが色気をだしていた。

泉銀@浦安堀江 ふっくらふわふわの鱒 絶対に塩焼きがいい、もぉ口が鱒になるくらいおいしいから...ホントだった

分厚く大きな鱒を見つけて
はて、どうするか...と悩んでいると

バター焼きとか色々あるけど絶対塩焼き!!
もぉ、口が鱒になるくらいおいしいから
ここの断面に平行に（斜めに）切れば二人分だから

と。一番厚い部分で2cm近くある鱒、ふっくらふわふわ。少し大きめに切り分け一口。ちょうどいい具合の塩味が鱒の上品な味わいを引き立たせて、もぉなんとも言えずおいしい。二人の口が鱒になってしまったほどだから。

密かな定番
お魚だけではなく、密かに好きなのが自家製クリームコロッケ。これが実にウマい。トマトケチャップにタバスコ、ソースを少し混ぜたのを少し付けて食べるのが我が家風。お魚だけではなく自家製お惣菜も充実しているのも町のお魚屋さんらしくていいんだなぁ。

隣の丸善青果さんのにんじんは甘めに炊いたきんぴらで。今夜は〆張鶴。よく考えたら北陸のお酒が続いているなぁ（ピポさんに指摘されるまで気が付かなかった）。

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〆張鶴は新潟でした(^^;　（2019.4.29 追記）

泉銀@浦安堀江 数年ぶりに再会したのは昔の恋人ではなく瓶入りウニ 口に含むととろりと溶けまじわりのない甘みがいっぱいに広がりまぶしい

残り5本
と昨夜告知があり開店と同時に店内へ。大粒のを選んでいただきまずは一安心していると、次々とお客さんが来店。お店が爆発するんじゃないかと思ったほど。目いっぱいの品揃えでお魚さんが、「こっちだよ、こっち」と手招きしている店内。熱意と誠実さが溢れる説明に皆熱心に耳を傾けている。おいしい文化っていうのはこうやって伝わっていくんだなぁ...と。

こうした中で、ねぇどれにする？なんて二人で話ながら色々選ぶ楽しさ。分かんないところはすぐ尋ねて、そして身につく。これ、これなんだよ、町の魚屋さんのよさは。誇らしく使命感いっぱいの姿もまた凛々しくて大好きな場所。

これぞ本当のウニ
ラベルには「生ウニ 岩手県産 岩手県宮古市」と誇らしげに記載。コンスタントに入るルートも見つけてあるみたいで、泉銀さんで見つけたら迷わず手にしたい。口に含むととろりと溶けてまじわりのない甘みがいっぱいに広がる。一番感じるところを軽く避けて焦らされているような快楽に溺れているような。いつもながら前のめりに悶絶。

豪華なばらちらし
名物のミナミマグロのぶつ。何故か中トロ比率が高く、10連休サービスなのかな。ぷりぷりのアオヤギ。これらを「農口 純米酒」で楽しみ、うはは、締めはミニウニ丼。二人でなんどもおいしいね〜の連発。

泉銀さんは連休中は、4/29〜5/2までお休み。
明日は時間がなくいけなさそう...。

吉田カレー@荻窪 大ミックスダブルキーマ豚肉アチャール 10連休前夜色々と胸のつかえが取れてホッとしたので迷わずこちらへ んもぉどこから食べても楽しく前のめりに悶絶してしまった

10連休前夜
ここんところ公私ともども何かとやること満載だったのと、仕事で思い悩んでいたことの糸口が見つかり、ホッとして安堵の10連休前夜。胸のつかえが取れたようで、どこかふわっとした妙な開放感に包まれてしまった気分。それなら、吉田カレーデビューの政五郎にお誘いの連絡。

初めてだし、せっかくだから
ダブルキーマで二山。あとは我が定番の豚肉とアチャール。両方楽しんでもらいたいのでミックス。そそるようにセクシーな姿にニンマリ。いつものようにキーマにのせられた黄身を静かにつぶす。キーマの甘さを楽しんだあと、流れ出した黄身をミックスに溶け込み一口、豚肉を切り分けアチャールを混ぜてもう一口。キーマとミックスを混ぜ込み一口。

一皿に様々な表情があるので、楽しくて仕方がない。横で「なんてウマいんだ」と悲鳴に近い政五郎がもう涙目。

幸せってこんなところにあるのかもしれない。
中央線に振られて二人でしみじみしてしまった10連休前夜。

大島@船堀 味噌らーめん生姜増し＋小ライス 札幌すみれ直系の濃厚味噌のこってり具合が今日の気分にぴったりだった

手続きで半日費やした日
浦安〜津田沼〜新小岩、分刻みの移動。浦安の天悟さんで特製天丼＋桜牡蠣を目論んでいたが渋滞などあり断念。気持ちを切り替えて新小岩〜自宅のコース内の大島を選択。

好きなんです
こってりとした味噌も
最近は味噌専門店よりもがんこや柴崎亭の方がグレードが上じゃないかと密かに思っているワケでも、やはり気になるのがすみれ直系の味。熱々こってりスープ、チリチリ麺、とろとろのチャーシュー、シンプルな姿も、また美しい。追加で小ライスも頼んじゃったりして...。

シャツ一枚でちょうどよかった一日、雨に濡れたツツジもきれいだったなぁ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ベーコン&大量煮干し不純100大盛り 閉店間際の100はもしかして140超えか 奥深く絡みつくような味わいもまた不敵にがんこらしい

日曜日のベーコンと大量煮干し
果たしてその相性はどうかとちょっと恐る恐るだったが、部材の突き出たところをうまく丸めた調和のスープ。しかも、閉店間際のせいか100から140超え。それでいてあっさりとした表情には変わらないなんて、んまぁ、不敵にがんこらしいと妙に納得。

数カ月ぶりのがんこでの再会を果たした政五郎も感極まって涙。
明後日、進化系の上品で再訪か。
もちろん、とことん私もお付き合いするつもりだ。

MacBook Pro17 Mid2010 バッテリー交換に気を良くし今度はSAMSUNG SSD 1TB 860QVO 2.5インチを導入

9年経過したHDDはいつ壊れてもおかしくない
知人のWEBデザイナーは3年毎に交換していると聞いているので、いつもヒヤヒヤしていた。まぁ、常にTime Machineで常にバックアップしていても、もしものことが起きないようにと常にヒヤヒヤ。内蔵HDDをSSDに交換する計画はずいぶん前から考えていたが、なにせSSDが高いので保留になっていた。

SAMSUNG SSD 1TB 860QVO 2.5インチ
500GBにするか、1TBにするか、価格はどうか...。色々と調べてみると、性能と価格の折り合いのつく860QVOが発売されていたのでこれに決定。いやぁ安くなったなぁ。考えてみれば、新型MacBook ProはメモリもSSDもロジックボードと一体化しているので交換不可。そんな需要もあって交換市場が狭くなって来ているのかと想像。そんなワケで、SSDに交換すればクラッシュを回避でき、起動も早くなるのではと、延命措置。なにせ、CDコピー機としてもしばらくお付き合いたい事情もあるので…。

①TimeMachineでバックアップ（常にやっている）
②SSDをフォーマット 7:10-7:20
③SSDにOS（High Sierra 10.13.6）をインストール 18:30-21:50
④SSDにTimeMachineでバックアップ復元 21:50-5:50
⑤写真ライブラリー修復～メール読込み～作動確認 5:50-7:00
⑥HHDとSSDを交換 18:30-18:40

こちらとこちらにかなり詳しく解説されていたので迷うことなくスムーズな作業ができ感謝。私は、HDDとSSDを交換してから、データ移行と思っていたが、SSDをフォーマット～OSインストールが先と認識を改めたのもこちらのおかげ。

起動に10分必要だったが
いまではなんと15秒!!
起動中も安定しサクサク感が戻り＝買った時以上に早くニヤニヤしてしまうほど。Photoshop～写真やiTunesの起動もあっという間でストレスフリー。やって良かったなぁ、うれしいも実感!!!

なんか、急に愛着も戻ってきたりもして…。

●MacBookProが故障したのでSSDを交換してみた！パソコン素人でも出来る？
https://tabihack.jp/macbookpro-ssd/

■Macbook proのSSD交換方法ー必要な道具からデータ移動まで紹介
https://tsukuru-blog.com/ssd-exchange-01/

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なんとTime MachineのバックアップもHDDからSSDへ自動で引継がれている。1年前のバックアップからの復元もできるなんて、流石だなmacOSは！（2019.4.28 6:00追記）

MacBook Pro17 Mid2010 ちょうど9周年にバッテリー交換

トラックパッドが隆起〜発火の危険性
バッテリーが膨張して、トラックパッドが隆起、フレームが変形。ちょっと不細工な様の我がMacBook Pro17。これまでのMacの中では最年長。OSもUPDできず、騙し騙し使っている状態。それでもCDコピー機としてもうしばらく頑張って欲しいと思い、バッテリーを交換。

amazonで見つけたバッテリーはドライバー付
価格もぐっと下がりお手頃価格なWorld Plus製をポチ。開帳はメモリを交換した時以来。溜まったホコリを掃除しバッテリー交換。作業時間わずか15分。うわぁ、こんな風にバッテリーがパンパンに膨張したんだと驚いてしまった。

バッテリーを交換しただけでトラックパッドの隆起やフレームの歪みも収まり、もっと早く交換しておけばよかったと後悔。発火の危険性も回避。画面が17インチで、CD/DVDドライブが内蔵というMacはもうないので、もう、しばらくは頑張ってもらいたいな、と妙な愛着も湧いてきているんだ。

泉銀&丸善青果@浦安堀江 うわぁこんなに大きなアサリを見つけたら迷わずパスタ 身がムッチリしている丸善青果のアスパラはグリルで焼くと初夏の甘さに悶えるほど

5cmは越えようとしているアサリ
迷わずパスタでしょ。アーリオオーリオにアサリと白ワインを投入しフタがあくまで弱火でじっくり。アサリを取り出しスープを濾したら強火で半分になるまでフライパンを揺すりながら煮詰める。こうして乳化させ味を凝縮し、塩加減でパスタの茹で汁か水を加えて薄めるのがコツ。パスタがスープを吸って潮の香りが口内から鼻に抜けるともうたまらない気分。

そうだお勧めがあるんだ
と、会計に進もうとしていた私達に丸善青果の店主がそっと見せてくれたのがアスパラ。手に取るとずっしりと重く身がしまっている。オリーブオイルを全体に塗ってあとは中火でグリル焼き。じゅわっとにじみ出てくる初夏の甘み。同時に手にしたフルーツトマトの甘酸っぱさにとてもよく合い、きりりと冷やしたチリワインもおいしかった。

泉銀&丸善青果@浦安堀江 焼津の鰹はこれまで食べたことのないほどのおいしさ こまめでないとできない貴重なかしらも身も弾け見たことのないような輝きに溢れていた

今の気分は鰹
マグロと鰹がどっちが好き？って尋ねられるとちょっと迷ってしまうけど、今の季節の気分はやっぱり鰹だ。そんな私を驚かせたのが、焼津からやってきた鰹。なんでも日帰り鰹と呼ばれているらしい。眼の前でさばかれた眩しいほど光る鰹を見た瞬間に一目惚れ。「几帳面じゃないとできないよ」とニヤリとしながら出されたのが「かしら」。こちらはこっってりとした味わい。身の方は爽やかな風に吹かれ思わず目を細めてしまう今の季節感にぴったりの味わい。街は桜が散ってツツジの賑わい。ああ、季節が巡っているんだなぁ...としみじみと実感。

丸善青果との再会
浦安魚市場が閉鎖されて寂しくも残念な気持ちだったけど泉銀さんの横に丸善青果さんがついに再開。同じ場所に店舗を構える予定だが今はテント。とにかく再開しなくっちゃ...という意気込みがうれしい。新鮮な野菜からちょっとめずらしい果物まで、あの独特の口上で勧められるとついつい色々と手が出てしまう。

さて、今夜はほうれん草のおひたし。白だしで味付けをして泉銀さんでいつも手にしている鰹節と塩釜柴崎屋の海苔をたっぷりとのせると、ウハハ、純米大吟醸生酒〆張鶴にもよしご飯にもよし。ああ、幸せ‼

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 重厚でありながらヒラヒラと舞う進化系上品の秘密は鰹節を変えたからと種明かし

色々あって...
ここ数ヶ月、いや数年間考えていたことがある種節目を迎えほっとした昨日昼過ぎ。ミッドタウンの帰りに車中でどうするか思案。何か特別なものでもと思いきや、特別なものに裏切られるのも嫌だったし、普段と変わらない方がいい思い、今週3回目（水木金）のがんこへ。やっぱり自分にはこれがふさわしいのでは...。

13:00過ぎに到着、列少なく、常連さんにご挨拶後まもなくベンチで待つことに。不純100→純正ヒロポン100と続いたので迷わず上品。それがもぉ、ぐぐっと迫る鰹節の香りと重厚さ。それでいてヒラヒラと舞うような軽やかさ。足すことも引きこともできないギリギリの水平線に立っているような凛とした姿。

「今日の上品はことのほかウマイですね」
「実は鰹節を花かつおからお蕎麦屋さんで使っているのに変えたんだ」
「それで違いが出たんですね」
「現物をお見せしますから（荒削り）」
「ふむふむ」
「こんどそばのタレでも作ってみるかぁ～」

なるほどそうだったんだ。
こうして微妙にチューニングを変えていく＝進化なんてニクイな、もぉ〜。

帰宅して駐車場から見上げると
穏やかな夕焼け。長い一日がようやく終わったと安堵。

運び屋 イーストウッド10年ぶりの監督主演映画の深みと技 音楽にも泣かされる

ラストからエンドロールでつい涙
家族を顧みず仕事一筋に生きてきた一人の男。コカインの運び屋として再スタートするところから物語が動き始める。広大なハイウェイを運転中ラジオに合わせて鼻歌。「Motre Today, Than Yesterday」は歌詞が物語の伏線になっている。クンビアのライブ（劇中ではポルカと言っていたが）、メキシコでコカイン密輸の親玉（アンディー・ガルシア）に接待されたパーティーのラテンポップス、ハイウェイではカントリー。音楽に誘導され無駄のないストーリー展開が行われるところも流石だ。全体のスコアはキューバ出身のアルトゥーロ・サルヴァドル。なんでも、アンディー・ガルシアの紹介だったらしい。

運び屋で儲けた金の使い方もひねりや遊び心いっぱいだ。末期癌で余命幾ばくもない妻を見舞い、最後まで寄り添う静かな時間に心打たれてしまった。捜査網に捕まり（捜査官との交流にもお互いの人間性）、裁判では自ら有罪を認め刑務所へ。ラストは花を育てている場面でカメラが静かに引いていくとその意味や場所が分かり、トビー・キースが歌う意（Don’t Let The Old Man In）

老いを迎え入れるな、もう少し行きたいから
老いに身を委ねるな、ドアをノックされても

が流れるあたりでじんわりと泣けてしまった。

ここ数ヶ月、いや数年間考えていたことにある種節目を迎えた日の遅い午後に見た『運び屋』が特別な日を一段と感慨深いものにしてくれた。