日本酒もいちばん美味しい季節
大寒期に仕込み春のはじめに絞られた新酒がひと夏をこえていい塩梅に熟成。味がとっぷりとしたまろやかさが現れてくるこのごろ。二度目の火入れずに瓶詰めした冷やおろしならそのお酒の一番いい表情にであるのではないかな。
萩の鶴(宮城県栗原市)
先月の帰省時に松島「さんとり茶屋」で味わい、ううんこれは旨いと。スッキリとしながらも僅かな酸味や渋みの余韻に浸ることができる。今回は冷で呑んだが常温~お燗も試してみたい。
乾坤一(宮城県柴田郡村田町)
香り高くこってりとした舌触り。山田錦の米の旨味を引出しながらもどこかフルーティーな味わいがいつの間にか奥深いキレに変化。塩釜門脇酒店店主のオススメ。うん、こういうのが好きだなぁ、ニクイなぁ。
松島で見つけた酒器
普段愛用しているのが靖国神社前の花田さんのガラスの徳利。光が乱反射してお酒の色を見る楽しみもある。そして、今は松島の藤田喬平ガラス美術館内ギャラリーで見つけた酒器(「さんとり茶屋」で萩の鶴を呑んだ時に使われていて店員さんにどこで手に入れたかを訊いておいた)。注いだ時にお酒が垂れないのは注ぎ口に工夫があるのだろうか。八分目ほどお酒を入れ、これが一晩の量と決めている。
そして、おちょこ代わりのグラスは、もう随分前に美術に詳しい女性からのプレゼントされたもの。色や口当たりのいい薄さがとても気に入っている。
おいしいお酒には
おいしい肴
小松菜のおひたし(一時間ほどひたして)、レンコン炒め(醤油につけて軽く炙る)、牛肉のロースト風(表面に焼き色が着いたら少し寝かして火を回す、ワサビを少しつけて)。おいしいお酒を引き立たせて、しかも出しゃばらない。少し開けている窓からいい風が入り、とりとめない話にもなにか穏やかで親密なやさしさすらもあってもいい....。
■萩の鶴(萩野酒造)
http://www.hagino-shuzou.co.jp
■乾坤一(大沼酒造)
宮城県柴田郡村田町町56-1
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