あくまでもロビー・ロバートソンから語られる
ザ・バンドの出会いと別れ
個人的には、ジョン・サイモンがプロデュースした『MUSIC FROM BIG PINK』『THE BAND』に尽きると思う。初めて聴いたときには分からなかったが、レズリーを通したギターから始まる「Tears of Rage」〜「I Shall Be Released」の世界観に打ちのめされていた。
続く『THE BAND』は今で言うアメリカーナ的世界観。ウッドストックでのレコーディングかと思いこんでいたが、L.A.〜(時間切れで)N.Y.と知ったのは随分あとだった。この2枚のリチャード・マニュエルの存在感も大きく、メンバーの有機的な躍動が素晴らしかった。
アルコールとドラッグで徐々に崩壊していくバンドを維持するロビー・ロバートソン。最後の祝宴「ラスト・ワルツ」。その頃の私は次第にサルサにのめり込み、ザ・バンドも含めたロックから疎遠になり始めていた。そして、2年前にリリースされたロビー・ロバートソンの伝記。レボン・レルムやディランとの出会いやウッドストックの生活が鮮明に蘇る。今回の映画は、この伝記を元にしたあくまでもロビー・ロバートソンから語られる出会いと別れ。
美しすぎて燃え尽きてしまった
映画の冒頭でロビー・ロバートソンが語る言葉。
ロックに対して多感な時期にザ・バンドに出会えたことを思い返している。
■ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった
https://theband.ayapro.ne.jp
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