Casa de Borinquen

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ググッと迫りまくる純正100 落ち着いた中にも凄みすら感じさせる味わいに今日も痺れる

純正ならではのエッジの効かせ方
一口含むだけで知るのどごしの味わい、鼻腔に抜ける香り、色艶、分厚い悪魔肉、どれをとっても純正100ならではの迫りよう。一口二口三口は甘く、徐々にエッジが効いてくる中に凄みすらも。

家元と後藤さんとのコンビネーションもこなれてきたようでひとまず安心。
ソーシャルディスタンス、マスク、換気十分。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 女将さん引退記念ツブ貝丸鶏スペシャル100 長い間本当にお世話になりました お達者で

やっぱりひと目お会いしたかった
北海道ツブ貝15kg、丸鶏5kg、そしてなんと昨日のホタテ貝柱をトッピングした豪華版スペシャルは、女将さんの花道にふさわしい豪華さと愛情にあふれたおいしさ。お別れは悲しいけど、それを感じさせない温かさに包まれ清々しさすらも。

女将さんの後継者の後藤さん、ひ（し）とつよろしくお願いします。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 心を洗い張りに出したような気持ちになる上品もまたかけがえのない存在

多重性と奥行きに高ぶる
極端なところ純正ヒロポンと上品をコンスタントに食べたい。そこにはがんこの全てがあり究極があるのではないか。食材に特化せずとびぬけたことがない反面、多重性と奥行きは他の追従を許さないほどの高まりを呼ぶ。すくっと背を伸ばしたくなるきりりとした佇まい。いつになく分厚いチャーシュー。節の香りとかえしの凛々しさ。うん、こうでなくっちゃ、と思わず唸ってしまった。

入り口から表通りに、階段を使って2階まで。それ以上は表に。やや変則的な並びでも、間を2〜3mのソーシャルディスタンス。吉田カレーは4/21まで、もしかしてがんこも女将さんの引退をきっかけに自粛するのだろうか？

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 悪魔厚肉仕様純正100 凄みを増した味わいは座頭市の名セリフ「あんたらには見えねぇもんが、見えるんだよ」を思い出させた

ウメエ役者
ここんところ立て続けに勝新太郎の座頭市シリーズを観ている。30代前半の生々しい中にふとよぎる切なさやユーモアに、ウメエ役者だったなぁと今更ながらに感嘆するばかりだ。「悪名」シリーズにも出ていた藤原礼子、万里昌代もいい味をだしているので、座頭市シリーズはもう少し後にまとめておきたい。

ウメエといえば純正100
今日はどこかウマサに凄みがあり、スープの色、コク、鼻孔に抜ける独特の香りが際立っていた。しかもいつもよりも分厚い悪魔肉が大蛇のようにとぐろを巻き、ぐっと惹きつけられっぱなしだ。

家元は上品を食べながら、「ここんところで最高のできだ」と独り言。いやぁ～、そんな姿を見せられたら明日も行きたくなってしまうでじゃないか。

Keep Distance Ruler
前から気になっていたARアプリ。通常のアプリと違ってDL後は、iPhoneの「ファイル＝iCloud上」に保存し、ここから起動。50cm単位で目盛が付いていて距離が測れる。早速、がんこ待ちで使用。直感的で使い勝手がよく、ボタンを押すと写真まで撮れてしまう。これからフル活用したいナ。

んまぁ、皆さん距離をキープして静かに待っていた。私が食べるときには、カウンターは何故か私以外は初めての方々だったのが意外だったけど。

■Keep Distance Ruler
https://keepdistanceruler.prty.jp/

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 緊急事態宣言下の家元仕様上品 おごることのない佇まいから生まれる懐の深い胸熱スープに舞う

何はともあれ上品
しかも家元仕様。がんこの基本は、おごることのない佇まいから生まれる懐の深い胸熱スープだ。一口目からすっと持っていかれて後はなすがまま。週に一回はこれを味わいたくて途中下車してしまうんだ。

「盛りは？」
「上品を普通、家元仕様でお願いします」
「俺の場合はネギだけ」
「色々と入れてください」

なんて他愛のないやり取りもどこかうれしい。

「他に色々食べるからネギだけなんでしょ」

と女将さんのツッコミ。

ああ、このほんわかしたやり取りを見るのも数日かと思うとちょっぴり寂しいナ、やっぱり。間隔を置き（ソーシャルディスタンス）今日は10人待ち。ニクイなぁ、ウマイなぁ...とじんわりしながらゆるい坂道を歩いていた。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 緊急事態宣言下の純正100 開店二時間後のエッジの効いたスープが目が覚めるような鋭さを増していた

緊急事態宣言下
朝のJRはまぁまぁの混み具合、一方丸ノ内線はガラガラ。昨夜は、補償なしの自粛要請を自己陶酔でブチ挙げられても能天気＝お花畑にしか思えないのを我慢して長時間白けた思い。自社のCOVID-19対策もあり一週間ぶりのがんこ。入り口から表に向かっての間隔を開けながらの行列。お一人様が多く静かに待機。家元女将さんはマスク着用、元気そうで何より。

「最近みえないので病気なったか心配してたよ。で、盛りは？」

こちらが心配する前にご心配かけちゃったみたい。恐縮しながら「普通で」と。ホントは大盛りにしてもよかったけど我慢我慢。開店二時間経過のせいかエッジの効いた濃厚スープ。できたてのマイルドさもいいが、今日みたいな気分にはこれが体に馴染む。グイッと掴まれ前後に揺さぶられたような感覚に痺れた。

お二人のコンビネーションもあと一週間。
気持ちのいい声に見送られて店を出る爽やかさがありがたい。

昨夜は雲に隠れていた今年最大のスーパームーンは夜明け前に静かに浮かんでいた。例年GW前後に咲き始めるツツジが桜の下で咲き始めている。いつも見かける野良猫が、その横で大きなあくび。昨日と今日、一体どこが違うというのだろうか。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 純正100 見える香りと見えない香り

このさじ加減が
このおいしさが、いったいどうなっているんだろうかと想像しながら食べる喜び。一口スープを口にしただけで、鼻腔をくすぐる潮の香り。後追いする他の香りが二重に折り重なる。今日もやっぱり翻弄され、立て続けに五口もスープを口にしてしまった。

麺を持ち上げすする、悪魔肉を頬張る、スープに沈めたホロホロチャーシューを口に含む。ああ、見える香りと見えない香りが織りなすなんという幸せ感なんだろうか。ああ、そしてこの無限だったはずのコンビネーションが残りわずかと思うと無性に切ない。

雨に濡れて短く震える桜
咲き遅れて、まだ満開ならず。雨に濡れて小さく震える桜の愛らしさに、世の中のもやもやを一瞬でも忘れることができた。今週末迄もって欲しいな。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 平日の家元仕様上品の類稀な存在感に今日もおののく

連日の多幸感
昨日は「咲かせた」純正100で幸せ、今日は類稀な家元仕様上品で幸せ、連日の多幸感におののく。純正とは異なりストレートにがんこの良さを知ることができる上品。ある程度定期的に味わうことで襟を正す。これも私にとっては大事なルーティン。

澄み切って静かに波打つスープを一口しただけで、口内に広がる骨格を作り出す節の香り。麺の硬さや細さもスープとよく馴染み、押す力学と引く力学が生み出す波動が上品の魅力。

がんこって凄いなぁ。全くキャラクターの異なるスープを同時に創り出せるんだもの。2:1で純正:上品、たまにスペシャル、年に数回の（寒くなっての）味噌でどうだろうか...とも。

一条流がんこラーメン総本家@四谷荒木町 純正100 閉店真際に飛び込む うっとりとするように全てがないまぜになったカオスが五臓六腑に沁み渡った

数えてみれば二週間振
COVID-19対策、休日は野暮用続きで気がつけば二週間振りのがんこ。思いの外確定申告が手間取り税務署から直行。最後は曙橋から駆け足で12:56着。

閉店間際の味
出来立ても好き。でも、この閉店間際の全てがないまでになったうっとりとする味わいもまた大好き。二週間振りということもあり、じっとりと五臓六腑に沁み渡たり待ったなし。

やっぱり三人
家元が首を出してニッコリ。最後の方々が椅子を都度片付けてくれて、ああ、こういうところにもがんこらしさがあるんだなぁ...とひとしきり。食べ終わるのが人より遅い私。最後は一人になり、家元と女将さんとあれこれ色々と話をしているうちに14:00過ぎ。心もお腹も幸せいっぱい。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 パイナップル2個投入純正100は一口含んだだけであたりの空気がふっと動いた

この加減具合がファンにはタマラナイ
待ちに待った純正100。昨日は上品、今日は純正100と連日の豪華リレー。潮の香りがフワンと鼻をくすぐり...なぁんて調子かと思いきやスープの色が違いふわりと甘い。これはいったい何故だろうかと。それにしても私好みにチューニングされて実にウマイ。煮込みすぎない悪魔肉や麺との調和もいつになく素晴らしく多幸感に溢れていた。

気になり食後に家元に尋ねてみると

　「パイナップルだよ。しかも2個ネ」

とニヤリ。なるほど、そうだったのかぁ。高価な食材に引き寄せられることなくちょっとした加減を盛り込んで進化していく純正。今日も一本取られてしまった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 荒削り鰹節の香りがピンと立つ家元仕様上品に敵うものはなし

迷わず上品
土日とスペシャルが続いての不純。密かなファンも多く混んでいるかと思いきやほどほどの列。私は迷わず朝から決めていた上品。純正100と上品を交互に食べ続けていたいほど大好き。寸胴にプカプカ浮いているりんごを眺めていると何故かうれしくなってきてしまった。

荒削り鰹節の香りがピンと立つ
一口目、荒削り鰹節の香りがピンと立ち口内で踊り鼻先に抜けていく。こりゃたまらんと二口目。家元仕様かえしの妙に背筋が伸びる。麺をスープとネギに絡めると、どっこい目が覚めてくるから不思議だ。真っ直ぐに前を向き振り返らない潔さと志の高さが上品の魅力。臭みがありすぎてキザが勝ちすぎていることもなく、不思議な説得力を持つ上品の佇まいに偽りはない。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 二週間ぶりの純正100 押出しの力と引込む力にコロリとやられてしまった

淡々とした佇まい
今日のがんこは、寒さが戻ったせいか、限定素材なしのせいか、淡々とした佇まい。純正が好きな人がひっそりと集まってた、そんな雰囲気。それでも横入りの三人組がいて注意されると三人組は捨て台詞を吐いて帰る。並びに関しても秩序が保たれていた。

悪魔肉がモリモリ
1,000円に値上げしてから感じるのが悪魔肉がモリモリになったこと。特に11:00過ぎのインターバル後は特にそう感じる。今日の純正100は、押出しの力と引込む力の兼ね合いがとてもよく、コクがありながらスムーズな味付けだった。食材に左右されず家元チューニングのみで創られる達引の強い味わいに、いつもながらコロリとやられてしまった。

世の中憮然騒然
桜の会、検事、新型コロナウィルス...。世の中憮然騒然とし、戦前のような事にならなちゃいいと願うばかり。家元と女将さんの変わらぬ姿を見てほっと一息ついていた。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 簾貝10kg&つぶ貝20kg+丸鶏5kgで生まれる懐の深い奇跡のスープにのっけからもっていかれてしまった

簾貝とつぶ貝の出会い
牡蠣海老よりも貝が好きな私ですが、関東ではお目にかかれない簾貝（すだれ貝）とつぶ貝という二枚貝と巻き貝の出会いに、下支えの丸鶏という奇跡のスープ。一口すすって、貝の香ばしさが鼻をくすぐり、舌上には鶏のなめらかでありながらとろみがまとわりつく。出会い頭のなんというウマさ。懐の深さも合わせて、これぞ奇跡の味わいに前のめりに悶絶してしまった。

家元の話によると巻貝は出汁が強めに出るとか。二枚貝で出汁の強弱をつけながら丸鶏でまとめているのだろうか。いつもながらの家元チューニングに恐れ入ってしまった。

ぐっと迫る牛骨、さりげなく置かれた簾貝。行列少なく祝い事にふさわしい佇まいだった。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ツブ貝20kg正油 ロゼワイン仕立ての天使のバラ肉がモリモリで妖気漂うほどはアンヘル・カナレスのようだ

正油と塩、どちらにするか道中迷うが
8:00着で20人余りの待ちに安心。ツブ貝を20kg、丸鶏、ロゼワイン仕立てのスープとあれば正油がいいと決めた。ツブ貝の潮の香り、丸鶏のマイルドなこってり感をないまぜにした味わいは、妖気すら漂うほど。寸胴を覗くとたっぷりの鰹だし。帰り際に取り出して通路を歩いていたが、その残り香がハラワタがきゅっとなるほどだ。

天使のバラ肉
なんとロゼワイン仕立ての、名付けて「天使のバラ肉」。うっすらとピンク。これをモリモリ。食べ始めようと思った時に「下に沈んでしまったようだからインスタ映えするように」と一掴み追加。いやもぉ、ウレシイ。何故かアンヘル・カナレスを思い出してしまった。

雨が上がって濡れた石畳に落ちた椿一輪。2年半を過ぎたiPhone Xでもこれほどに撮れるんだったら（ポートレートモード）、秋まで待ってみよう。その時には、Apple Watchも新しくなることだから合わせて...ネ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 巡り巡って純正100 カオスのような寸胴から創られる美しいスープを誰が想像できただろうか

穏やかな微笑み
列待ちの中に幼子を見つけて穏やかな家元の微笑み。「ああ、オレもこうしてラーメンが好きになったんっかなぁ～」と。こういうお人柄も含めてがんこに魅了され続けている。

魅惑の純正100
あのカオスのような寸胴からこのように美しいスープが生まれるとは。強面な押し付けがましさもなく、一口目ですべてを察する事のでき説得力に満ちたスープの前で毎回心が躍る。最近は特別な具材を取り揃えた土日限定～不純よりも、巡り巡って純正のありがたみに打ち震えるばかりだ。それは、臆することなくその日の輝きを見つけてくるのは、もはや愛としか呼べない力なのかもしれない。

バックヤードに置いてあった牛骨は息を呑むほどのインパクト。