Casa de Borinquen

SALON DU CHOCOLAT 2015.1.21-25 伊勢丹から新宿NSビルに会場が移りさらに活気と熱気が増して盛り上がってます

お目当てのアンリ・ルルーさんを訪ねて
新宿NSビルって、随分昔はサルサのレコードを漁りに何度も訪れた場所でしたが、意外と駅から遠く冷たい雨で凍えそう。でも、新宿駅からの地下道は両手にチョコレートの包を抱えた男性と何度もすれ違いワクワク。会場は、もう男女入り乱れて熱気溢れてました。甘いものに思い入れはさほどないんですが、おいしいチョコレートはまた別。

移動中でしたのであまり時間もなく会場を回ることができませんでしたがアンリ・ルルーさんのブースにようやく辿り着き一安心。通訳も務めている勅使河原さんにもお会いできアドバイスをいただきました。キューバ産のトリニタカカオを使ったラ・ハバナも入っているサロン・デュ・ショコラ限定品のパッケージもキュート。なんでもキューバをテーマにしているのも他のブランドでも色々あるらしく、気になりますね。

義理チョコとかで負担をかけないで、本当に渡したい人のために大切に選ぶ…こういう原点に戻って欲しいですね。

そして、京都、大阪、福岡、名古屋、仙台の方々はこちらの日程で開催されるので楽しみですね。

そうそう、NSビル内ダイキン・ショールーム「フーハ東京」では同時期に「ECO祭」を開催。ぴちょんくんにも会えるし、スタンプラリーで限定記念品もプレゼント中。ぴちょんくん大好きなママボリンケンにもお土産をゲット。

■サロン・デュ・ショコラ日本公式サイト
http://www.salon-du-chocolat.jp

■ダイキン ソリューションプラザ「フーハ」
http://www.daikin.co.jp/fuha/index.html?ID=daikintop_tpx

和食は小皿が多く後片付けが大変、とはいいつつも、おいしく日本酒を飲むためのおかずをあれこれ「地元を支え、地元に貢献する。そもそも酒蔵はそれが役目です」という言葉も支持

里芋の煮込み（鶏あんかけ）
茅乃舎さんの出汁で煮込む前に、ひとつ手間をかけて里芋は前もって茹でておく。出汁の中で煮込むと出汁が濁り時間もかかるので最近はこの方法を新聞で知りました。ホクホクの里芋に薄味鶏そぼろあんかけをかけて、ゆずを散らしてさっぱりと。

昆布じめ
新鮮でプリプリの真鯛とサーモンが見つかると昆布にはさみ一晩冷蔵庫で寝かす。二晩以上は上質の昆布が手に入ったら、普段は一晩でほんのりと締めた方でもおいしくできます。上質の塩で味わい、わさび醤油でいただき、最後は海苔の上に大葉をしいてご飯と真鯛をのせて巻きもの風。これもまたこえられないほどのうまさ。

小松菜の油揚げ炒め（ニンニク風味）
小松菜の茎のちょっとぬめっとした感触と厚揚げってよく合いますね。根っこも丁寧に洗い加えるとシャキシャキしておいしいものです。「男子ごはん」でニンニクを加えたのが紹介されてましたが、これが実においしい。翌日もリクエストしたいほど。

簡単浅漬け
新鮮な野菜と上質の塩があれば簡単浅漬け。なにもわざわざ浅漬けの素などは必要ないのです。小さくて身の締まった大根（赤、緑、白）やにんじんをスライサーで輪切りすると味がよくしみてなかなかいいお味。昆布じめで余った昆布を丁寧に洗い細切りしたものやゆかりを加えると奥行きやコクが増します。

蓼科で見つけたり、年末年始のいただきもので
合計7本の日本酒
もうすでに飲みきってしまったのもありますが、それぞれの特長をじっくりと味わいながら、おいしいおかずを食べる喜び。ついつい、飲み過ぎないようにちびちびと、ゆっくりした酔いが体の中を巡るのも楽しみながら過ごす夜というのも、また大事にしたいものです。

うん、正直言って日本酒の基本的な知識も浅いので、立ち読みで済ませてきた「日本酒。（danchu合本」を手に入れて、読み始めてます。日本全国津々浦々にお酒を作っている人たちの存在にロマンスすらも感じてます。先週高田馬場研究所で発見した新政の八代目蔵元・佐藤祐輔氏（1974年生まれ）の言葉、

「地元を支え、地元に貢献する。そもそも酒蔵はそれが役目です」
「マーケティングやマス的発想でモノをつくるのではなく、感性の時代。フェラーリよりもイタリア製の自転車の乗ってほうがカッコイいい。木桶はその感じです」

に、うなずくばかり。

高田馬場研究所 6号酵母発祥蔵の新政と鹿肉のステーキ 日本酒の奥深い世界を三人で研究

いつもの日本酒案内人（びと）に誘われて
もうずいぶん前から約束していた「高田馬場研究所」にようやく行くことができました。うん、店構えがいいですね。偉そうに敷居が高いのではなく、それでいてあまりにもくだけすぎているワケではなく、大人が静かに日本酒を楽しむ。いいなぁ、好きだなぁ、こういうお店。扉をすっと開けただけでうれしくなってニヤニヤしそうです。

6号酵母発祥蔵の新スタンダード酒
三人で三種類を二回、飲み足りない私はもう一杯。中でも口開けにいただいた「新政」は特においしいお酒でした。新政というと仙台で育った私としては身近な名前でしたが、歴史を紐解くと6号酵母発祥の蔵だそうです。香り高くエレガントな味わいをもう少し飲んでおくべきだったかな。（飲んだお酒は※）

豊香 純米原酒（長野）
而今 特別純米（三重）
新政 特別純米（秋田）※
川嶋 純米 無ろ過生原酒（香川）
山本 純米吟醸 生原酒（秋田）※
小左衛門 超活性
七田 純米（佐賀）※

手の込んだ料理もおいしい
かつを酒盗、刺身盛り、だしまき玉子、九条ねぎと酒盗のピザ、鶏の唐揚げ 土佐酢風味、メンチカツ、フライドポテト、鹿肉のステーキ…。覚えているだけでもこんなにたくさん。中でも、鹿肉のステーキは臭みもなくやわらかく滋味。

知識も豊富なフロア担当の女性たちも美人揃い。
次回はカウンターでおいしい料理で気のおけないお酒をちびちびやりたいですね。

■高田馬場研究所
東京都新宿区高田馬場2-14-7 新東ビル B1F
03-6457-6787

■新政酒造
http://www.aramasa.jp/top.html

煮たり冷ましたり 湯豆腐〜肉豆腐〜肉豆腐 いただきもののおいしい日本酒があると思うと足早に帰宅してしまう

宮城のお酒、福島のお酒
年末年始にかけて合計6本もいただき冷蔵庫に入れるまでもなく冷たい場所で保存。寒さがぐんと身にしみてきて、コートも一番温かいのに変えて暗い夜道で考えるのは、これらの日本酒にあった何かなどと。まずは、湯豆腐。昆布を敷いて水から温め出汁が出たら取り出して豆腐を入れる。薬味は、醤油、かつお節、ネギ、お酒を容器に入れて鍋に沈めて同時に温める。豆腐がふんわりと浮きだしてきたら器に取り出し、薬味をのせ、ゆで汁をひとすくい。お好みで柚子唐辛子を合わせて。幼い頃、これがなんでおいしいのか分からなかったけど、今はなんとも言えず楽しみになっているのは年取ったせいだろうか。

すき焼では大げさだけど
肉豆腐なら気軽に
平松洋子さんの週刊文春での連載「この味」は、小林信彦さんと共に毎週の楽しみ。安西水丸さんのイラストもファンでした。年末の肉豆腐の記事がとっても良かったので、茅乃舎さんのレシピで作ってみました。すき焼だと決めるまでの色々と決心（少し大げさですが）しなくてはならないのですが、肉豆腐ならあっさりと決まるのでお手頃。でも、その割に確実においしくできるので、すっかりファン。

平松洋子さん曰く、一日目の肉の旨味がタップリと入ったゆで汁を残しておき、翌日再び肉豆腐。一日目は茅乃舎さんの出汁に醤油・みりん・お酒で味付けしましたが、二日目はコクを出すために茅乃舎さんのすき焼の割り下を追加。これまた、じっくりと味わい深く玉ねぎの甘さをうまく引き立てて、日本酒とよく合いますねぇ。そして、ちょっとご飯にのっけてハフハフも良し。

和食が続いたその反動でカレー 比較的手間と時間がかからないのでいつもタイカレーとジャスミンライスはどうかな

クリスマスから年末年始の売り場は慌ただしい
スーパーでもデパートでもどこでも、変わり身の早さに呆れるばかり。クリスマスが終われば、お正月、おせち、それが終われば節分、恵方巻き、そしてひな祭り。そうそう、ヴァレンタインデーなんてことも。食品売り場は、イベントで組み合わされた詰め合わせが翌日はバラで売られていたりして物悲しいったらありゃしない。

晩ご飯の献立が決まらない日
作り置きしていたタイカレーはどぅ？ジャスミンライスとパクチーだけを準備。こめかみがカッとする辛さとパクチーの香りがとってもうれしくなるほどおいしいんだ。

北辰鮨 仙台駅3階店 勧められて訪れた立呑店で味わう仙台塩釜最後の味 活気があってネタも新鮮、お酒もおいしく

お土産も買ったし、さてと…
仙台駅構内、中央口横にある寿司・牛たん通りの中にある立呑店がとてもおいしいとの評判に惹かれて訪れたのは「北辰鮨」。ママボリンケンも私も立呑店は初めて。結構賑わっていて待つこと15分ぐらいで店内に案内されて、まずはビールを一杯。

真アジ、ホタテ、ズワイガニ、しめ鯖、真鯛昆布締め、中トロ、アワビ、穴子、ほっけ、蟹濃香（蟹味噌付き）、ボタンエビ、キンキの炙り、ウニ、かっぱ巻き。

お酒は、乾坤一（純米吟醸生原酒「冬華」）と萩の鶴（純米吟醸）がとてもお寿司に合います。常連の人はカウンターの端でじっくりと、新幹線の時間を気にしている人はさっくりと。じっくりと腰を据えてカウンターで楽しむのもいいですが、1時間以内でおいしいお寿司と地元のお酒を味わうのも、またいいもんですね。

新幹線に乗って、高速バスを乗り継いて3時間で自宅に着いてしまうなんて、楽ですね、まったく。

■北辰鮨 仙台駅3階店
新幹線中央改札口から徒歩1分
10:00-22:30

焼きハゼ出汁に茅乃舎さんの極みだしを加えた仙台風お雑煮のまろやかさ 東に浮かぶ今年初めての月が語りかけるもの

仙台風味のお雑煮は具だくさん
大根、ニンジン、ズイキ、高野豆腐、仙台芹（根も甘くておいしい）、蒲鉾、糸コン、いくら、タコ、お餅。そして肝心なのが焼きハゼの出汁。近頃は焼きハゼ職人が減り、五匹分で3,000円もする高騰。親戚は松島湾で捕ってきて自家製と聞きますが、出来たら分けて欲しいほど。具だくさんの豪華なお雑煮には、やっぱりハゼ出汁ではないと。年に一回での密かな豪華な味わいには欠かせません。今年は、茅乃舎さんの極み出汁を加えてみましたが、まぁ、これが味わいにコクと深みを生み出し、なんともいえずまろやかでおいしく仕上がりました。母から娘たちに脈々と伝わる味の連動に感謝したいほど。

昨夜の雪が凍り
坂道を登る子どもたちの足音がザクザク
カーテンを開けると太陽のぬくもりが部屋に広がる、誰も起きてない静かな時。新しい年の始まりがとてもまぶしいて足元から冷え込みも気になりませんでした。

おせちを食べたあと昼寝
こういうのを寝正月というのでしょうか。夕方起きて、近所を散歩していると、東の空に浮かぶ月が静かに語りかけてました。今年はどういう年になるのかな。観月山から望む夕焼けも同じような事を語りかけているようでした。

今年最後の贅沢 松岡商店で選んでもらった「三陸塩竈ひがしもの」生メバチマグロと「浦霞純米原酒塩竈まうで」をしみじみと味わう大晦日 キラキラした光に包まれた小豆浜にも乾杯

外は昼から雨、そして雪
でも、部屋に中は「三陸塩竈ひがしもの」生メバチマグロと「浦霞純米原酒塩竈まいで」しみじみと大晦日。騒がしいTVも消して、「やっぱり、おいしいねぇ」と舌鼓。艶やかな赤身、とろっと中トロを独り占め。お酒との相性もとてもよく、じんわりと酔いが回わり笑顔の今年最後の食卓。

なんとか工面して小豆浜
今回の帰省では無理かなと思いましたが、なんとか工面して大好きな小豆浜へ。津波に抉り取られた七ヶ浜の町の復興は三年経過しても、私のような部外者にははかりしれませんが、小豆浜はサーファーたちが思い思いにライディングしている姿やキラキラした波を眺めていると和やかな気分も蘇ります。

松島佐勘 松庵 墨絵のような夕刻の松島、夜が開けると複雑な光の乱反射に変わる時、温かいもてなしや心尽くしのお料理 ここには全てが揃っていると

一年前の約束
もう一度ここに一家揃って訪れよう。そう考えて始めたのが松庵貯金。昨年担当していただいた舞さんの笑顔のお出迎えから始まるゆったりとした時間のながれ。うん、そうなんです、これなんです、ここ一年間待っていたことは。売茶翁のお菓子とお茶を楽しんだ後に部屋に案内されて、まず驚くのが部屋から一望に見える松島の姿。刻々と暮れゆくのを静かに見守りながら、まずは露天風呂へ。鳥の音、お湯のぶくぶく、誰もいない湯船に浸かりながら、ふわぁ〜っとため息。

松島や三陸の新鮮な食材を個室で味わう
周りに気を使わない個室で一年を振り返る。大きな声で騒いだりもせず淡々と過ごす夕べ。シャンパンの差し入れもあってちょっとサプライズ。立入酒のわしが國から、伯楽星（純米吟醸＝大崎新澤醸造店）、錦屋（特別純米吟醸＝栗原 金の井酒造）への流れもとても料理に合っていました。

立入酒　わしが國
前菜　牡蠣プリン、師走の香
吸椀　河豚白子寄せ蕪摺り流し
造里　本鮪、ぼっけ、帆立、活穴子薄造り
しのぎ　焼胡麻豆腐
焼物　牛ロース調理長お任せ焼き
口直し　松島トマト
温物　鱶鰭と仙台芹の小鍋仕立て
食事　松島穴子の炊き御飯
止椀　味噌仕立て
甘味　メローゴールド

どれもおいしく楽しめましたが、香ばしい香りの焼胡麻豆腐は特に印象的で焼き物が出てくる直前のまるで画面展開のキューのような役目もしていました。松島は穴子の産地で、我が家にもある「親切なかまどさん」で炊かれた穴子ご飯はとてもおいしかったです。食べきれないのはおにぎりにしてもらいました。デザートのスプーンやフォークを置く受け紙は、スタッフによる切り絵（うさぎ）。こんな細かいところまで気を配っているんだなぁとため息。

厚い雲から差し込んで来る朝日で湾も輝きだして
朝日に照らされた松島湾がその表情も刻々と変えていく姿をぼんやりと見ていると朝ご飯の時間。まずは、席に着いてからにがりを切る宮城県産宮城白目の手作り豆腐の優しい味わい。昨夜は着物がよく似合う舞さんでしたが、朝は真っ白いシャツと笑顔が、まるで朝の光のよう。私は和食でしたが、みんなは毎日オーブンで焼き上げるパンのお膳。今回のお料理の写真はα7で撮っていますが、まるで家庭画報のような雰囲気（撮影はSatoさん）。そういえば、ガラス食器はスガハラ（ヨーグルト用のブルーベリー入れ＝垂れない、ヨーグルト＝皿と一体化）でした。

ママボリンケンの実家から僅か20分の「松島佐勘 松庵」で過ごす穏やかな時は、割りとしんどかった一年をゆっくりと振り返るのにちょうどいい佇まいでした。普段は贅沢をせずに過ごし、年に何度かは変えることのできない情景や人の思いを手に取ることができる旅＝移動で、静寂と落ち着きを手に入れる。無理やり意識をほかに向けず、自然と自分に向かう。次にどこに向かうべきかフツフツと考え始めている。

■松島佐勘 松庵
http://www.shoan-umine.com

今日は一日中冷たい雨 それでも塩釜仲卸市場は熱気溢れて「三陸塩竈ひがしもの」を扱う松岡商店の店頭は笑顔がいっぱい

日本一のメバチマグロなら塩釜で
三陸東沖で秋から冬場に漁獲されて塩釜に水揚げされる生メバチマグロを日本一の目利きが選んだのが「三陸塩竈ひがしもの」。この季節、この場所でしか味わえない冬の風物詩を求めて、特に贔屓にしている市場一の「松岡商店」に今回もおじゃましました。NHKの被災地レポートにも出ていて、東京でもそのスポット映像（二種類）がTVでも電車の中でも見ることが出来、ファンならずとも塩釜に来ることを待ち焦がれるほど。

塊から直接さばいてもらいながら試食
良さそうなのを特別に選んでいただき、さばいてもらいましたが、中トロの部分を「食べてけさいん、旨いがら」なんて言われて何度もいただきました。ほんの少しお醤油を付けて口に含むと、もぉなんとも言えず生メバチマグロの香りに包まれ幸せいっぱい。あっという間に人が集まり「ここのはホント旨いんだから」なんてお互い口々しながら、お皿に盛りつけられた試食をパクパク。

食材を求める楽しいひととき
セリ、ズイキ、タコ、牡蠣…専門店や場外八百屋さんをくまなく探し求めるのはホント楽しいですね。午後は塩釜市内を一巡して、ついでにお酒も調達。やっぱり、塩釜でしか手に入らないお酒を「浦霞」で見つける手間も大事なこと。300円でおちょこを買って4本を試飲。思わず唸ってしまった梅酒は、震災で被災した清酒醪（もろみ）から造った本格焼酎に蔵王産青梅をつけたもの。爽やかでシャープ。食前酒にぴったりと今から楽しみです。

■三陸塩釜ひがしもの
http://www.nakaoroshi.or.jp/market/higashimono

ベランダのバラに別れを告げウサビッチ＋ふなっしーに留守番を託し、大丸東京店の狂乱に揉まれ、ようやく塩釜福寿司で一息ついた一日

今回は雪も心配だったので新幹線
快晴の朝、ベランダの鉢たちにたっぷりの水やり。ますますピンク度が深まるグリーンアイスにあいさつ。ウサビッチ＝コラボ・ふなっしーにお留守番を頼みいざ出発。マンションの目の前から高速バスで東京駅、そして新幹線。んまぁ、楽ちんな流れですが、大丸東京店は狂乱の渦。

うん、これが待っているから塩釜
日本でもお寿司屋密度が高い塩釜で潔く出前一本で営業している「福寿司」のいつも味、いつもの佇まいで迎えてくれます。いいんだなぁ、出前でおいしいお寿司を味わうこの小さな贅沢。みんなも、きっと、こうして故郷で密やかな楽しみを慈しんでいるんだろうな。

19年に一度の朔旦冬至 東南の空に浮かぶシリウスがこれから段々と一日が長くなると伝えてくれてそう

冬至の夜は柚子湯
湯船に柚子をたくさん浮かべてポカポカする代わりに、談合坂で見つけてきた白菜で鍋。茅乃舎さんの野菜だしと白菜からのたっぷりの水分がほどよく混じったところで豚しゃぶしゃぶ肉を加えてひと煮立ち。

南房総のポン酢にくぐらせて一口。大分の柚子胡椒か談合坂の柚子唐辛子をほんの少しで奥行きのある味を楽しめます。タコときゅうりの酢味噌あえには柚子の皮をのせて風味も深く。

酔い覚ましにベランダに出てみると、東南の空にはシリウスがキラキラと浮かんでいます。冬至と新月が重なるから19年に一度の朔旦冬至と呼ばれている今夜は星も主役。iPhoneの「Starmap」を片手にベランダで澄み切った夜空の観測を続けてました。

鳥つね自然洞 特上親子丼 半熟ふわとろの卵と比内地鶏と名古屋コーチンが一日の疲れをゆっくりとほぐしてくれてしみじみ

昼間は都合がつかないので電話してみると夜もあると
年末は予約でいっぱいなのでお席があればご案内できます、と親切に案内してくれました。末広町というのも初めて降りる駅ですが、神田から銀座線でひとつめめ。

お店を訪れるとカウンターも予約の札が。念のため声をかけると席を作ってくれました。やれやれ良かったとグラスビールをまずは一杯。すぅっと喉を潤していると、突き出しの鳥しんじょと椎茸の煮物。グラスビールをおかわりして親子丼が出来上がるのを待っていました。

夜はランチ限定特上親子丼
スープとおしんこを夜バージョンに代えての特上親子丼。うわぁ〜、ねぇねぇ、見ただけでおいしさが伝わってきてうれしくなってしまいます。卵を混ぜすぎると割り下を吸いすぎてしまうので完全に混ぜていない。そのために、卵がふんわりとご飯の上に乗り、割り下はご飯の上にしみ込んでいる。これをそっとかき分けて口に含むと、心とときめくような静かな波紋が広がり、比内地鶏と名古屋コーチンの食感の違いも楽しめる。もぉ、親子丼の王道。神田の伊勢ろく、茅場町の鳥ふじ、道頓堀の今井。親子丼への想いはまだまだ続く…。

いやもぉ、たくさんの乗り継ぎ
京葉線〜有楽町線〜田園都市線〜井の頭線〜京王線〜中央線〜銀座線〜中央線〜京葉線。後で考えるとめまぐるしいほど。ちょっと路地裏に入ってブラブラと探索。アンティーク風のカフェ（カフェ・トリオンプ）、鰻屋の厨房、地上げで歯抜けになった土地に間に合わせのような駐車場。世の中の作られた繁栄から取り残されているような場所も痛々しく思えて、慌ててマフラーを巻いて地下鉄の駅に向かいました。

■鳥つね 自然洞
東京都千代田区外神田5-5-2

作ってみると意外と難しいカルボナーラ 出来上がるまで慌ただしく大騒ぎしていたけど、うん、これなら大丈夫という手応えあり

無性に食べたくなるのが卵かけご飯とカルボナーラ
とろとろの卵に勝てるものはない、ある意味ではね。もうこれは材料と火加減だけのシンプルだけど奥の深い食べ物かもしれませんね。卵かけご飯は親切なかまどさんで丁寧に炊いたご飯が火加減の調整をしてくれるんですが、カルボナーラは最後の火加減の調整加減で四勝三敗。うまくいかないとしばらく食べたくなくなるし、うまくいくと割りと間をおかないで作ってうまく作れなかったりの繰り返しの試行錯誤。

この方法ならうまくいく手応え
もう13年もこれでパスタを作っているので、もうぼろぼろになってますが落合さんの「ラ・ベットラ 定番スパゲティ」を参考にしています。

①ボウルに全卵と黄身を2個ずつパルメザン・塩・黒胡椒を入れてよく混ぜる
②パンチェッタをオリーブオイルでじっくり炒める
③白ワインを入れて水分を飛ばして濃縮
④パスタのゆで汁を加えて揺すりながら乳化
⑤パスタを入れて④とよく合わせる
⑥①をいれてゴムべらですばやく混ぜ合わせる

いままでは、パスタと卵を一緒に入れてましたが、これだとダマになりやすく火加減が難しく「早く混ぜて」「ダマになりそう」「火が通ってる？」と大騒ぎしていたんですが、⑤でやや早めにゆでたパスタをフライパンの中でアルデンテ（我が家はほんの少しやわ目が好み）にしたあとに、⑥卵を入れて素早く。

うん、これならあまり慌てなくていいし落ち着いてできることを発見。そして、とろとろ加減を味わいながら静かに味わってました。

神田まつや いつもと同じ流れで最後は鴨南蛮の大盛りと天もりせいろ二枚 それだけでふつふつと湧き上がる幸せ感に包まれて

年越しそばにはだいぶ早いけど
年の瀬には必ず訪れたいのが神田まつや。ビールで喉をうるおした後は、熱燗。わさびいも、焼き鳥（塩）、かまぼこ、親子煮。いいんだなぁ、ほんと。銘柄や産地にこだわって酒を楽しものも好きですが、ほどよく燗されたお酒（どうやら菊正宗のようです）をおちょこでやったりとったり。ごく自然でこれ以上シンプルにならないやりとりと会話。

真横の年配のオヤジ二名＋若者、おそらくファッション業界関係者。底の浅い映画論＝押し付けに近いウンチクをたれてました。また、ベントレーで乗りつけた親子、7人家族でテーブルを囲こみ笑顔。それぞれに楽しみがあり、それらをみているのも興味深いですね。そうそう、三代目の元気な姿も印象的でした。

ああやっぱり、これ
私は鴨南蛮の大盛り。ママボリンケンは天もり（せいろ二枚）。毎回今度は違うのを頼んでみようと話し合っているんですが、いざとなるといつもの二つに落ち着いてしまいます。

合鴨の旨味が汁にじんわりと、お楽しみのつくね、長ネギの甘み。これらのハーモニーをじっくりと味わうために、これまでの時間があった思うほど。そして、天もりの海老。熱々の大きなのが二本。二人で分けあってちょっと贅沢に。うん、ウマイんだなぁ。ふつふつと湧き上がる幸せ感って、こんなことなんだろうネ、きっと。

■神田まつや
http://www.kanda-matsuya.jp/p01.htm