Casa de Borinquen

八雲再び チャーシューエビワンタン麺（黒だし）で味わうチャーシューのグラデーションとプリプリのワンタンの食感の違いに何度も行ったり来たり

もう一つ気になる黒だし
白だしとおそらくベースは同じと思いますが黒だしも味わいたくて先週に行ったばかりなのに再訪。時間がお昼だったせいか既に10人待ち。それでも20分程度待って着席。おそらく、東京で味わう今年最後のラーメンということで奮発して「チャーシューエビワンタン麺（黒だし）」を注文。

チャーシューのグラデーションにため息
いつものようにまずはスープを一口、二口。三口後に堂々と盛り合わされたチャーシューも上から。ロース（2枚）、モモ（2枚）、肩ロース（3枚）、ちょっと贅沢、でもうれしい。1枚ずつ味わいチャーシューのグラデーションにため息。じんわりと肉汁が滲みでてくるそれぞれのチャーシューは歯ごたえや食感が違っていて比べてみたりも。そして、前回やられた感満載のエビワンタンのじゅわっとくる海老とネギの香り、セクシーなほどの皮のプリプリを再び味わう幸せ感。スープに絡めた麺の心地よさを繰り返し、チャーシューに戻り、エビワンタンへ。

ひとつの丼にこれほどまでにドラマがあり、ドラマにも終わらない続きがあるなんて。白だしの記憶も忘れてしまうほどのおいしさ。また、それを確かめに再び訪れることになるだろうと思いながら店を出ると、店内店外合わせて15人待ちでした。

首都高速渋谷線と環状線が交じる場所
渋谷は行く場所がなくなってからは通りすぎる場所になってしまったし、池尻大橋付近は空が全く見えずに何度訪れても息苦しくなりそう。池尻大橋で下車して大橋の交差点を右折すると、その道（山手通り）は中目黒につながっているんですね。

毎週末に用事があり慌ただしい年の瀬ですが、何も用事がない休日は部屋の中でのんびり

三番瀬の様子を見に走る予定でしたが
なんとなく部屋の中でだらだらと。本を読んだりお昼寝しながら資料整理したりときままな非生産的な日曜日。この辺で一旦ゆっくりしていないと年末年始は乗り切れないような気配。真っ白な帽子をかぶった富士山、太陽が昇りお昼前には東京湾の真上に暖かい光を照らしているのをベランダから眺め、ああやっぱりグリーンアイスはピンクの薔薇に変化したのかと見つめたり、数分であっという間にしかも劇的に移り変わる夕暮れに驚いたりしてました。

小林信彦さんの「本音を申せば」
年末が近づくと必ず読んでいるのがこのシリーズ。長く続いている週刊文春の連載は、一年分をまとめて翌年に単行本、その二年後に文庫本でリリース。今読み終わったのは昨年分の一年。これから読むのが今年連載の切り抜き。時間に余裕があれば、一昨年の文庫本あたりに手を出そうか。

2013年分のこの本を読んでいると「あまちゃん」に熱狂的だった頃も鮮明に想い出します。そして、選挙後さらに確実に悪くなってきている世の中、政治の話に混じり映画の話などがとてもためになるので、毎年年の瀬に続けている習慣です。

言いたいことも言えず、突然特高に引きずり出させられる。そんな世の中が近づいて来なければいいのですが。

19年に一度の朔旦冬至 東南の空に浮かぶシリウスがこれから段々と一日が長くなると伝えてくれてそう

冬至の夜は柚子湯
湯船に柚子をたくさん浮かべてポカポカする代わりに、談合坂で見つけてきた白菜で鍋。茅乃舎さんの野菜だしと白菜からのたっぷりの水分がほどよく混じったところで豚しゃぶしゃぶ肉を加えてひと煮立ち。

南房総のポン酢にくぐらせて一口。大分の柚子胡椒か談合坂の柚子唐辛子をほんの少しで奥行きのある味を楽しめます。タコときゅうりの酢味噌あえには柚子の皮をのせて風味も深く。

酔い覚ましにベランダに出てみると、東南の空にはシリウスがキラキラと浮かんでいます。冬至と新月が重なるから19年に一度の朔旦冬至と呼ばれている今夜は星も主役。iPhoneの「Starmap」を片手にベランダで澄み切った夜空の観測を続けてました。

鳥つね自然洞 特上親子丼 半熟ふわとろの卵と比内地鶏と名古屋コーチンが一日の疲れをゆっくりとほぐしてくれてしみじみ

昼間は都合がつかないので電話してみると夜もあると
年末は予約でいっぱいなのでお席があればご案内できます、と親切に案内してくれました。末広町というのも初めて降りる駅ですが、神田から銀座線でひとつめめ。

お店を訪れるとカウンターも予約の札が。念のため声をかけると席を作ってくれました。やれやれ良かったとグラスビールをまずは一杯。すぅっと喉を潤していると、突き出しの鳥しんじょと椎茸の煮物。グラスビールをおかわりして親子丼が出来上がるのを待っていました。

夜はランチ限定特上親子丼
スープとおしんこを夜バージョンに代えての特上親子丼。うわぁ〜、ねぇねぇ、見ただけでおいしさが伝わってきてうれしくなってしまいます。卵を混ぜすぎると割り下を吸いすぎてしまうので完全に混ぜていない。そのために、卵がふんわりとご飯の上に乗り、割り下はご飯の上にしみ込んでいる。これをそっとかき分けて口に含むと、心とときめくような静かな波紋が広がり、比内地鶏と名古屋コーチンの食感の違いも楽しめる。もぉ、親子丼の王道。神田の伊勢ろく、茅場町の鳥ふじ、道頓堀の今井。親子丼への想いはまだまだ続く…。

いやもぉ、たくさんの乗り継ぎ
京葉線〜有楽町線〜田園都市線〜井の頭線〜京王線〜中央線〜銀座線〜中央線〜京葉線。後で考えるとめまぐるしいほど。ちょっと路地裏に入ってブラブラと探索。アンティーク風のカフェ（カフェ・トリオンプ）、鰻屋の厨房、地上げで歯抜けになった土地に間に合わせのような駐車場。世の中の作られた繁栄から取り残されているような場所も痛々しく思えて、慌ててマフラーを巻いて地下鉄の駅に向かいました。

■鳥つね 自然洞
東京都千代田区外神田5-5-2

八雲 白だし特製ワンタン麺 寒い日には肉と海老ワンタンが三つずつ入ったワンタン麺が無性に食べたくなり池尻大橋に初めて途中下車して心も揺さぶれて

ワンタン麺が食べたい！
新しいようで伝統的。ラーメンという言い方よりも支那そばという呼び方がぴったりする「八雲」。L型のカウンタ、全てが見えてしまう厨房。麺を茹でながら焼き豚を切り、丁寧にプレートに並べる店主。それを受けて助手は、太めのシナチクを丁寧に選び、麺が出来上がるとてきぱきと盛りつけ。奥にはひらすらワンタンを作るもう一人の助手。もう一人は、片付けをしたりの洗い場担当。この四人の動きをぼんやりと眺めていると出来上がったのが「白だし特製ワンタン麺」。

まずは透明に澄み切ったスープを
煮干と鰹節の透明感溢れる香りに醤油の旨味がこれ以上ないほどにブレンドされて、思わずため息をつかぬまま、一口、二口、三口。このところ煮干し系が多かったのでとても新鮮で、ああこれが東京ラーメンの進化形なのかな。昔銀座にあった東興園（小津安二郎が愛した店）に仕事帰りのママボリンケンと合流してよく通ったことすらも思い出して。

どっちから食べようかワンタンを
まずは海老ワンタンを一口。アチチ、あまりに熱いのでレンゲに取り出して、半分にしてもぐもぐ。海老の歯ごたえと香りがたまりません。続いて肉ワンタン。これもウマイ。つるつるした皮はセクシーなほど。おもむろに、スープによくあったやや細めの麺をすすると、いやもぉなんともいえない幸福な思いに包まれて、ようやく一息。

焼き豚は肉汁がじんわりにじみ出て噛みごたえ十分。麺をもうひとすすりした後にワンタン、そしてスープ。食べ急がないようにじっくり味わう喜びに心も静かに揺さぶられてました。

初めて降りてみた池尻大橋
確か前職の同僚が入院した病院があったようなおぼろげな記憶がありましたが。電車で行くのは初めて。幡ヶ谷でも感じましたが、首都高が縦断している街並みって身近ではないのでなんとなく違和感と息苦しさ。それでも、ちょっと裏道に入るとほっとする場所も見つかるんです。

なんでも、目黒川は起点から溝渠（こうきょ）化されて目黒川緑道になっていて、その周辺には昔ながらの建物もあったりもします。池尻大橋という地名や橋があるわけではなく、池尻（世田谷区）と大橋（目黒区）の境界に駅があるために付けられた名称だそうです。

おいしいワンタン麺を食べに行くついでに色々と物知りになってしまいました。

■八雲
東京都目黒区大橋1-7-2 オリエンタル青葉台 2F
・月・木・金：11:30～15:30
・水・土・日：11:30～15:30 17:00～21:00(スープ切れ終了)
・定休日：火曜

朝はベランダの咲き始めたバラを見ながらポカポカでも、風が強くて凍えていた一日

グリーンアイスはまだピンク
段々とグリーンがかってきて清楚な香りも楽しめるグリーンアイスですが今朝もピンク色のまま。しばらくは一日の変化も楽しめそう。夜明け前には低空飛行のジェット、ひんやりとした月も浮かび、東京湾も風でざわめき、日中は風も冷たくて凍えてました。

明日は、もうワンランク暖かいコートで出かけないとネ。

ひそやかで穏やかな誕生日 突然咲いたベランダのグリーンアイスが「ねぇ、やっぱり、いつもどこかに向かう過程にあると思うべきじゃないかな」と語りかけるようだった

特別なイベントとかあるわけではないけど
いつもの休日とはあまり変わらない昼下がり。ベランダの掃除をしていた時にはなんでもなかったグリーンアイスが、突然花を開かせて「ねぇ、やっぱり、いつもどこかに向かう過程にあると思うべきじゃないかな」と語りかけけているみたい。どうしてこの季節に…と見つめてしまいました。

カニサラダとビーフシチュー
年に数回も食べられない大好物のこの二つがいっぺんに食べられるなんて、やっぱり誕生日ならでは。オリーブオイルと塩胡椒、レモンをたっぷり絞ってよく混ぜてのカニサラダ。1kgのすね肉を数時間じっくりと煮込んだビーフシチューには、キノコのデュクセルで奥行きと深みを加えて。

うれしくて、ちょっと食べ過ぎて、苦しくなって、深夜悶てしまったほど。

冬の空 銀座の夜 澄んだ空気がキラキラ光っていて、ああ、年の瀬が近づいているんだなぁと実感

朝日がたっぷりそそいでいるだけで
寝不足でもいい気分になる、そんな朝。夜はママボリンケンと銀座で待ち合わせ。週末のせいか、年の瀬のせいか銀座三越の地下は、異次元の世界。こうしていると、世の中が悪い方向に着々と向かっていることの方が不自然に思えて複雑な気分。まぁ、それでも無粋で必要以上のライトアップがない銀座は落ち着いていいねとか、MIKIMOTOのツリーも今年が最後だねとか喋りながら帰りました。

小鳥がチチチとなく音だけが聞こえてくる静かな夜明け そろそろ窓ガラスに乱反射した朝日が部屋にシルエットを作り始める

部屋に暖かい光が入ってきて
久し振りに影絵を作って遊んでいた。思わぬところに光が乱反射して段々と部屋が明るくなって、そろそろ出かける準備をしないと。

月齢15.6 満月から二晩経つとやや欠け始める月 今年はこの大きな月は見納め 次の満月は来年の1/16

気忙しい師走
じっとこらえて淡々と過ごしたいんもですが、いやはやそうもいかず年内に事を済ませて新年を迎えたい周りの気配に押し戻されそうで、いやはや。玄関先から眺める東の空に浮かぶ月は、まぁそういってもケセラセラ。急にメリー・ホプキンを聴きたくなってレコード棚をゴソゴソ。この曲はヒッチコックの「知りすぎていた男（1956）」で鮮明な使い方をされてましたが、私にとってはメリー・ホプキンが初体験。こういった彼女がいたらどんなに…なんて夢想してたりも。

 

幸せの時間帯に定点観測 部屋に差し込む朝日、玄関からの夕焼けと月明かり

寒いので出不精
Fame関連のライナーをじっくり読んだりしているうちになんとなく終わってしまう日曜日。朝とか夕方とか夜のつながりを忘れてしまいそうです。

朝虹は雨というが 早朝から雹が降るほどの大雨の音と不思議な色彩の雲 きれいな虹の前に何度も立ち止まって

とてもきれいな虹に何度も自転車を停めて
ガーガー突然の大雨の音。後で教えてもらいましたが雹も降っていたんですね。30分ぐらいで小やみになり、海の上では不思議な色彩の雲。出かけると目の前には二重の朝虹。うわぁ、きれいだなぁと何度も自転車を停めて眺めてました。虹ってあっけないほどすぐに消えていくんですね。先に進めば進むほど薄くなって、小雨の中、駅につく頃にはすっかり消えて真っ青な空。日中は、モクモクの雲、夜はまんまるの月。

長い移動中はデイブ・メイソンを聴きながら、69〜70年に彼が果たした役目について色々と考えていました。

初めて味わうMarker’s Mark ふくよかでスイートなためらい 何故か最近聴き直している「Goat Rodeo Sessions」から見えてくる風景が67年のウッドストックからどう繋がっているのか深い闇

ESTNATIONでジャケットを買ったらプレゼント
初めて味わうMarker’s Mark、ふくよかでほんのりとした甘さやオレンジやバニラの香りが心地よくてほんの一杯のつもりがいつもまにやら4杯目。毎日飲んでいる竹鶴とはまた違った味わいに翻弄されているのも心地いいものですね。

ここ最近気になっていることがつながるような感触
ディランの「ベースメント・テープス・コンプリート」をきっかけとしての66〜70年のサウンド。世の中サイケデリックに向かっていた頃にディランとザ・バンドが手繰り寄せたアメリカの音楽、ブライアンとヴァン・ダイク・パークスが探り当てた原風景、ジョージが見つけた場所。これらをどう捉えるかを毎日考えています。そして今、エドガー・メイヤーを中心とした動きもそのヒントになりそうな感じをぼんやりと知り始めてます。

師走の前の週末 ジョージ・ハリスンを聴きながら部屋の掃除

大掃除には一歩早いけど
散らかった部分や本やCDを整理。夜明け直後は暖かい光が部屋に差し込んできましたが、徐々に曇って雨。そして、突然晴れて眩しいほど。午後は濃霧で、翌日は夕方まで晴れてベランダ掃除。棚に無造作に並べていたCDをジャンル別気になる順に並べ替えているだけでも半日使ってしまいました。必要な物以外買わないようにしているんですが、本やCDって知らないうちに増えていくから困ってしまいますネ。

遅咲きの朝顔からのおはようはこれで最後かなぁ いつもよりも小さくて一人でぽつんと咲いていた

途中で何個咲いたか数えるのをやめてしまったけど
10月から咲き始めた朝顔も、これで最後かと思うと何故か寂しくなって二時間おきにどんな感じかなぁと部屋からのぞいたりベランダに出てみました。床に落ちたしぼんだ花びらの姿も何故か愛おしい。2007年に朝顔市で見つけた朝顔がずうっと生きているなんて、やっぱり自然の力ってすごいなぁ。（昨年は5年ぶりに7月に咲いていたのにね）