キャッチでカラフルな世界
シングル「ジャンピン」のリリースから二週間でアルバム「Girl's Talk」のリリース。①DVD付②写真集付③オリジナル韓国版含む、といったように今回も、悩ましいパターン。ジャケットも全て違い、ファンならずとも三枚まとめ買い。国内の新人の育成や発掘せずに、韓国からトップの人気グループを当ててくるユニーバーサルの戦略に楯突きたくもなります。銀座山の楽器の店頭でずいぶん長い時間悩んでいた二人連れの女性たちも目撃。
それでも、一年前には想像も出来ないほどのKARAの情報量に、嬉しい悲鳴の私です。KARAの初アルバムはなんと全曲日本語で歌っています。やっぱり、KARAも韓国語の方がいいに決まっている!という意見もありますが、個人的にはこのアルバムの中のKARAのことがとっても好きです。タイトルそのものの、どこにでもいそうな女の子の恋の悩みを、時には切なく、時にはあっけらかんと、明るくさっぱりと表現しています。
少女時代に対抗するようにWanna~ミスター~ルパンとハードエッジなノリから一転
歌謡ポップスすらも引き寄せた「ジャンピン」。打ち込みを中心としたサウンドですが、一度耳にしたら忘れられないリフにも切なさと甘さが共存しています。韓国では扇情的だとされて、ダンスの振りが変りましたが、ファンならばそのバージョン違いも合わせて楽しみたいですネ。 そして、アルバムは、ドリーミンでキャチでカラフルな世界。ハードさを押さえて(打ち込み主体ですが)どことなくアコースティックなサウンド。BoA、クリスタル・ケイ、安室奈美恵、TOKIO、稲垣潤一、スターダスト・レビューの作詞を手がける渡辺なつみ(1990年に作詞家としてデビュー)の貢献度も多分にあるのではないか想像しています。
アソバレテ〜と聞こえる気になるリフ
韓国語版の「ジャンピン」で、ギュリに変わった途端に「アソバレテ〜」の繰り返し。う〜ん、韓国語なのでそこだけ日本語も変だし、本当の発音や意味も知りたくなり色々調べてみました。こちらのサイト(K-POP歌詞和訳)に紹介されていました。ようやく内容が分かりすっきりしました。↑のYouTubeで韓国語バージョンの歌詞とダンスのバージョン違いをチェックしてみて下さい。TVライブでの生ウタが妙に艶っぽいので、何度も見てしまいます。
こうなると韓国ポップスというよりも日韓合わせたポップスとして考えてみたい、そう思わせてしまいます。 残念ながら、期待の紅白出場はかないませんでしたが、それはそれで、更なる日韓での活躍を期待したいですね。戦争と背中合わせにある社会から届くポップスもまたある種刺激的なワケですから。
そう、週刊文春の連載で近田春男が「良くも悪くも韓国っぽい、下世話さが売りのイケイケなダンスナンバー。そういうものとして新鮮味はあまりないが、最近この曲以上にドン・キホーテに合うヤツは無いかも、とは思った」う〜ん、そんなものかなぁ、近田さん。ドン・キホーテって二回ぐらいしか行ったことがないのでよく分からない...。
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