おそらく一年ぶり
でも、BLOGやFacebookを見ているのでそんなブランクを感じさせなく、まるで昨日も来ているような雰囲気で昼下がりの淡い光が差し込むカウンターに座る。うん、いい、この感じ。にこやかながら妙に色気のある大将と魚やお酒の話をしながら、終わりゆく季節と新しい季節を味わう。まぁ、なんと贅沢なことでしょうか。
まずは、ちょっとつまんで
大ぶりに切ったカツオの香ばしさ、とろりとした熟成を重ねたヒラマサ、甘く油ののったサンマのお造り。こだわりの拍子切りの秋刀魚は口の中でとろけてい切ないほど。旬の始まりの脂ののった秋刀魚を堪能。
贔屓のポン酢に合う何かをとリクエストには、少し炙ったカマスのお造り。なんとも言えないブレンドされたポン酢がカマスに染みわたると、もぉなんともいえずため息。
ちょっと一息ついて、クコの芽のおひたし。ほとんど流通していなく、誰かに分けてもらうか自分で取りに行かないとない貴重なクコの芽。ほんのりと甘苦い味わいに、横でママボリンケンがこってりとした「農口」の生酒にもよく合うと。う〜ん、悔しいけど運転手の私は香りだけで我慢我慢…なの。
お任せという贅沢
お寿司屋さんに行ってカウンターに座り、さぁ何を握ってもらおうかな。色々と考えるのも楽しんですが、やっぱり大徳家さんでは大将にお任せしてしまうのがいい。ある程度はリクエスはしますが、あとは流れるままに、寄り添って。季節のお魚を握っている姿すらも美しい大将に色々教わるのも楽しみのひとつ。
煮きり醤油に生姜を一晩漬けた醤油をさらっと塗った鯵の新感覚。アワビの稚貝。もう、のっけから前のめりしていると、ヒマラヤ岩塩が味を引き出しているムラサキウニにとろける。
シャリに当たる部分に刃打ちしてあるクロムツ、ショゴ。先月解禁になったばかりのサザエ。なんでも肝は雄が白色、雌が緑色。アワビは雌で、サザエは雄ということも知りました。
再びのクロムツは軽く炙ると脂身が濃厚。コリコリとした食感とほのかな甘さのクマエビ。とろけるトロ。そして、やっぱり穴子。憎いほどおいしくて溜息が出てしまう。
最後はやはり団子汁
好きなんですこれが。贅沢なカニ汁とかじゃなくて、つみれが三つ浮かんだ、これ以上シンプルにならない汁を最後に味わいながら、締めていく。これまでいただいた魚を振り返りながら、静かな余韻に浸る。それでも、最後は大好きなかっぱ巻き。大将オススメのなめタク。なめろうとたくわんを巻いてなめタクと名付け、キムチとならキムタクと洒落てみた。
名残惜しいまま、何度も振り返りお店の扉を締め、もぉなんとも言えない幸せな心持ちを確かめ合うように二人で頷いきながら、細い小路を登っていました。
■大徳家
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