Casa de Borinquen

覆めん 花木@東中野 正油背油ラーメン＋わんたん（生姜・枝豆塩昆布）＋青唐辛子 いつも変わらぬ心が浮き立つおいしさが待っていた

心が浮き立つおいしさ
奥行きのあるスープに控えめな背脂、親密なかえし具合。生姜、枝豆塩昆布のわんたん二種。予測のつかない冒険をあえて外している王道のおいしさ。それでいて味の輪郭が際立つ懐の深さ。こなれたオペレーションを見ながら待つ楽しさも合わせて、何故か急に食べたくなってしまし、しばらく間があくと口ざみしさを感じるほど。

富山から上京して覆麺へ入店。独立して覆めん 花木をオープンするまでのドキュメント。努力とお人柄がラーメンの味に寄り添っていることがよく分かる。

34歳で亡くなったローウェルの命日に届いた『リトル・フィート物語』を一気に読み、リトル・フィートの存在の大きさを改めて知る

やっぱり大好きな1st〜3rd
リトル・フィートの本『リトル・フィート物語』が出ることを知ってからは、1stから6thまで聴きながら2000年にリリースされた『hotcakes & outtakes』のライナーを読んでいた。このライナーはバド・スコッパが書いていて38頁の力作。CD4にはファクトリーの貴重な音源、デモ、ドンカマとギターだけで歌われる「Easy To Fall」など興味深い内容で発売当初はこのCD4をよく聴いていた。

リトル・フィートを知ったは、ニュー・ミュージック・マガジンの輸入盤紹介コーナーに1stが紹介されていたことだろうか、ヴァン・ダイク・パークス『Dscover America』に参加していたことを知ったからだろうか、はっぴいえんどの「さよならアメリカ さよならニッポン」を仙台のロック喫茶ピーターパンで繰り返し聴いていたことだったろうか、今ではどれが先でどれが後だったかどうか思い出せない。

ちょうど、ボニー・レイットとボビー・チャールズをきっかけとしてベアズヴィル・サウンドにぞっこんだった頃の話なことは確かだ。

1stの（スモックで）ややくすんだサウンドが、『Sailin' Shoes』ではラウドにドライブするサウンドに変わったことに驚いたことをいまでも思い出す。そして、極めつけの『Dixie Chicken』には度肝を抜かれてしまった。曲もいいし、歌も演奏もアレンジにも抜かりがない。特にタイトル曲のギターソロの直後のベースのフレーズは鳥肌モノ。ローウェルのスライド（Two Trainのイントロからのけぞる）も大好きだけど、少し歪んだトーンのリズムもまた大好き。もう、一時期『Sailin' Shoes』『Dixie Chicken』ばかり聴いていた。

それ以降『Feat Don't Fall』Me Now』のファンキーさに当時は馴染めなく、徐々にローウェルのウエイトが下がるにつれて、アルバムは買い続けていて、もちろん初来日は行ったけど徐々に疎遠になってしまった。これは、新しく出会ったサルサの存在があまりにも大きく、1975年以降はサルサ以外をほとんど聴かなくなってしまったため。

ローウェルのリトル・フィート以外のスタジオワークスが好きだった。ヴァレリー・カーターやリッキー・リー・ジョーンズの発掘、ボニー・レイットやJTとの共演、セバスチャンとの交流。バンド内のエゴや軋轢から離れてののびのびしたプレーが好きだった。当時はその良さが分からなかったソロ『Thanks I'll Eat』It Here』の素晴らしさを噛み締めている。

1979.6.29
いままで知らなかったあまりにも若い（34歳）ローエルの死。ちょっと読むのも辛くなるしここで色々書くのも躊躇ってしまう。友人のFaceBookで亡くなる前日のライブが紹介されていたけど、まさか亡くなるなんて...という内容に驚いてしまう。

根っからの南カルフォルニア人
父親が毛皮を扱う仕事でハリウッドと深い関係、住んでいた場所がマルホランドでローレル・キャニオンのそば。ブライアンら、特にデニスにも南カルフォルニア人特有の気質があったと思うけど、ローエルにも繊細で同じものが流れていたんだなぁと、読み終えて感じた。

吉田カレー@荻窪 並MIX豚納豆＋トマトアチャール・チキンアチャーリー・ツナマヨ 豚とチキンの食べ比べ、トマトとネギの食感の違い、隠し味満載のツナマヨ どれもこれも幸せがぎっしり

今日はトッピングがいっぱい
いつもの並MIXに納豆。アチャールの代わりのトマトアチャールはトマトの酸味とネギのシャキシャキ感でおいしさ爆発。ツナマヨは隠し味満載でカレーとの相性にも一工夫あり。チキンアチャーリーのやわらかとほんのりの甘みがクセになりそう。これでもかと斜めに皿を横切る豚の存在感。豚とチキンの味比べにも納得。一皿に様々な驚きと楽しみが溢れかえっていて、やっぱり流石だなぁ、ニクいなぁ、食べながらため息。

荻窪で新しい発見もあって、吉田カレーもぐっと身近になった。今度はあまり時間をおかずに通ってみたいナ。

浦安 幸来@浦安北栄 とても上品で豪華な鴨南蛮そば 鴨南蛮好きにとっては堪えられないほどの旨さが凝縮

好きなんです、鴨南蛮
といっても食べるのは決まって神田まつやの鴨南蛮大盛り。鴨だしがじんわりと染み渡った濃いめのたれ。大きな鴨肉と団子。そして焼き葱。どれを外しても鴨南蛮にはならない。浦安そばをいっぺんで気に入ってしまったのが昨年の11月。先月ランチメニュー目当てで訪れてみたが、ランチメニューは終了。そこで、迷わず選んだのが鴨南蛮そば。

このビジュアル
ねぇ、鴨南蛮そのものでしょ。低温ロースト鴨むね肉、欠かせないつくね、焼き葱。鴨の滋味がじんわりと旨いスープ。とても上品で豪華さを食べ急がずじっくりと味わってしまった。次回は、なめろう丼や辛味噌ラーメンのある日替わりランチに行ってみたいナ。

アサガオがいっぱい、そしてツバメの旅立ち

曇りのち晴れ
昨日６つ、今日５つ。もう今年になって37も咲いているアサガオ。季節が一ヶ月以上前倒し。一方、ツバメは同じような時に戻ってきて、子育て。早朝、近所で定点観測してる家族が連れ立って気持ちよさそうに飛んでいた。駅まで行って帰ってくると巣がひっそり。もう何処かに旅立ってしまったのかと思うと、ちょっと寂しいなぁ...

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 雪100 酒粕入となってまろやかさが全面に押し出されている旨さ でも、シャープな純正も食べたくなるのはちょっと贅沢な悩みなのだろうか...

極まるまろやかさ
純正ヒロポン〜純正100とスープの変遷を楽しんできて、今は酒粕入の「雪」。一時的な（または遊び心）もにだと思っていたが定番化。初めは比較的さらりと、中盤以降は悪魔肉の滋味も滲み出しぐっと味が引き締まる。こういう楽しみが以前の純正ヒロポン〜純正100にはあった。

今は酒粕が入ることでまろやかさが支配的。家元曰く、100の改造なくして酒粕の投入はなかった。酒粕を入れる前提でのスープのチューニングがされているのだろう。ほどよい甘みと旨味が今の家元の心境なのだろうか。酒粕によって着地点が安定するのも、その効力なのだろうか。

食べ終わって、流石だなぁとため息をつきつつも、以前の純正ヒロポン〜純正100のシャープさや中盤からの味変も食べたくなっているのは、贅沢な悩みなんだろうか。

今朝は6つ
あれれ、どうしたの？これで、今年32個目。ベランダで背伸びをしながら数えるのも朝の日課。

おはようって言葉は、今日１日幸せに過ごせるようにするおまじない 我が家のおまじないはおいしいバターとコーヒー、雨に濡れたアサガオ

雨に濡れたアサガオ
雨が降ったりやんだりのどんよりとした朝。今年21個目のアサガオは雨に濡れていつもと違う表情が美しい。シン・エヴァンゲリオンで印象的だった言葉は色々あるけれど「おはようって言葉は、今日１日幸せに過ごせるようにするおまじない」が好き。日曜日の朝はゆっくりと物事をスタートさせながら、ぼんやりと過ごす。たまにはこんな朝があってもいいと思う。

茶筒とコーヒー豆
平松洋子さんの『決定版 一生ものの台所道具』には、道具選びのコツ、使い方、基本の道具、平松さんの愛用道具。長谷川製陶の土鍋、ホーロー鍋、鉄製フライパンなど、我が家にもある、または実家になった台所用品たちが紹介されてとても参考になる。いい道具は料理へのモチベーションも上げてくれることも納得。何度も通っている合羽橋の釜浅商店でそろそろ包丁を新調したい、と前向きになっている。

なにげなく京都・開花堂の茶筒の紹介を読んでいて、こういう複雑な製造過程で出来上がるんだなと感心していたら、家にもあるよと。丁寧に洗って磨いてみるとなかなか堂々とした構えが気に入った。これはコーヒー豆の保存にもいいのでないかと考え、入れてみると200gちょうど入った。

ちょっとご無沙汰していたSwell Freshness Coffeeへ。今年で10周年...とか話しながら、選んだのはコロンビア・エメラルドマウンテン。香りとバランスの良い味わいがとてもおいしい。コーヒーは土日の朝しか飲まないのでちょっとした贅沢もいいだろう。

世界観が変わる森林ノ牧場のクラフトバター
注文してから3ヶ月経過してようやく届いた森林ノ牧場のクラフトバター。牛乳から分離した生クリームを、ひと晩かけてじっくりと発酵させ、昔ながらの「チャーニング製法」で作ったバター。色が濃い黄色、味も香り高くコクが素晴らしい。MEINAのパンに有塩と無縁で味比べ。これまで持っていたバター観をひっくりかえしてしまうほどおいしい。二人でおいしいねぇ〜とそればかり言いながら食べてしまった。コロナが落ち着いたら行ってみたいな。

■生豆焙煎工房 スウェル
http://www.swellfreshnesscoffee.com/index.html

■森林ノ牧場
https://www.shinrinno.jp

おいしいって何のおまじない？ 天安の佃煮だったり野呂の京漬物だったり鰹のたたきだったり

やっぱり天安が一番
いつも銀座の帰り道、佃橋から看板を見るたびに、ああ寄ってみたいなと思っていた。用事があり雨の今日のコースを、佃島〜合羽橋〜佐野みそ（亀有）と決めた。天安は雨のためかお客は私達だけ。そのおかげで色々と話せて楽しかった。お目当ては鰻の佃煮、かなり高価なため量を半分にしてもらったのがありがたい。他には、葉唐辛子、鰹、普通の佃煮。鰻は箸で大きめにばらして熱々のごはんのうえに。山椒をほんの少しだけかけて、食べると、もぉ、なんともいえず贅沢なおいしさ。ピリリと辛い葉唐辛子、甘辛煮の鰹。これがひとつ目のおまじない。

ギンミツ催事場から
ギンミツ（三越銀座）の地下って最強じゃないかな。私は今でも迷うけど、その迷ったところでの出会いもある。催事場で見つけたのが京都寺町の野呂本店の漬物。長芋わさび漬、ぬか漬け胡瓜、アスパラ、どれもこれも珍かでおいしい。お酒でもよしご飯でもよし。これがふたつめのおまじない。

鰹のたたきと新たま
鰹のたたきには新たまときざみ生姜（おろさない）とたっぷりの薬味。梶田商店のポン酢をたっぷりとかけて初夏らしいくさっぽりと。自家製のピーマン・もやし・じゃがいものおひたしはシャキシャキ感を残すのがポイント。これがみっつめのおまじない。

いいお茶があるので、今度はお茶漬けで、よっつめのおまじないかな。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 3.0+1.0（IMAX）〜3.0+1.01を連日観てすべてのエヴァンゲリオンに劇場でのさよならをしてきたけど、日増しに増すマリの存在感

遅く着たファンとして...
立て続けに新劇場版〜TVシリーズ〜新世紀エヴァンゲリオン劇場版を観てから「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」を観たのが今年の3月。エンディング〜終劇の意味もよく分からないまま宇多田ヒカルのCDを繰り返し聴いていたり、JR東日本 エヴァンゲリオンスタンプラリーキャラクターパネル展示を訪ねてみたり、エヴァンゲリオン展 VISUAL WORKSにも行ってみた。IMAXで3ヶ月ぶりに観て、+1.01の確認と存在の大きくなってきているマリが観たくて翌日に。これで劇場でのさよならをしてしまったかな。

屋上、めがね、乳の大きい、いい女
君が何処にいても必ず迎えに行くから、待ってなよ、ワンコ君
日毎に増すツインテール・マリの存在感
鼻歌「真実一路」「世界は二人のために」という意表を突くオープニング〜パリ市街戦。こんなに初めからマリのピークが来ていいのだろうかと驚いた。ヤマト作戦決行直前、アスカとマリが耐爆隔離室に閉じ込められているシンジを訪ねる。ここではアスカと信じの和解のシーンだけど、マリがシンジに擦り寄りクンクンしたり、アスカとシンジとの会話中に足をバタバタさせている。胸の揺れと共に好きなシーンだ。ラスト近く、マイナス宇宙から帰還し青い海の浜辺にいるシンジのもとへマリも帰還。海に飛び込んだマリのメガネを外した水中での横顔の美しさ。一瞬だけどもう一度観たい。最後のホームでは、シンジのDSSチョーカーを外し、右手でくるくる回しジャケットのポケットにしまう。これを外せるのは限られているはず。

そして、二人が宇部新川駅から出て走っている姿が俯瞰され、宇多田ヒカルの「One Last Kiss」が流れ始まる見事なエンディング。エンドロールの途中の「Beautiful World (Da Capo Version)」のイントロからも鳥肌。この2曲が聴きたくてCDを久しぶりに買ってしまったほど。林原めぐみさん（綾波レイの声）が歌う「VOYAGER〜日付のない墓標」が流れるシーンも叙情的。

マリ以外のキャラは庵野監督を投影したものだと思うが、マリは鶴巻監督主導のキャラ。IMAXで観た翌日は+1.01の違いを観るつもりだったが、その差は問題にはならずひらすらマリを見つめていた。劇場でのさよならをしたつもりだが、もう一度マリ目当てでIMAXもありかもしれないニャン。

■2021.3.11-6.18 活動記録

• EVANGELION:1.11（エヴァンゲリオン新劇場版：序）2021.3.11
• EVANGELION:2.22（エヴァンゲリオン新劇場版：破）2021.3.11
• EVANGELION:2.33（エヴァンゲリオン新劇場版：Q）2021.3.11-3.12
• 新世紀エヴァンゲリオン（TVシリーズ）2021.3.14-3.15
• 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 2021.3.15
• 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に 2021.3.15
• EVANGELION:3.0+1.0（シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇）2021.3.15 TCX
• One Last Kiss / 宇多田ヒカル（CD）2021.3.20
• JR東日本 エヴァンゲリオンスタンプラリーキャラクターパネル展示巡り
  新橋（日向マコト）2021.3.22
  有楽町（葛城ミサト）2021.3.22
  東京（初号機〜ストア）2021.3.22
  秋葉原（綾波レイ）2021.3.23
  四谷（真希波・マリ・イラストリアス）2021.3.24
  水道橋（MARK09）2021.3.24
  御茶ノ水（鈴原サクラ）2021.3.24
  松戸（式波・アスカ・ラングレー）2021.3.25
  柏（アヤナミレイ 仮称）2021.3.26
• 劇場パンフレット入手（序、破、Q、Q記録集）2021.3.31
• エヴァンゲリオン展 VISUAL WORKS 2021.4.1
  エヴァンゲリオン展 図録
• 劇場パンフレット入手（シト新生、DEATH/REBIRT、Air/まごころを君に）2021.4.3
• EVANGELION:3.0+1.0（シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇）2021.6.17 IMAX LASER
• EVANGELION:3.0+1.01（シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇）2021.6.18
  
  

純手打ラーメン 長八@流山若葉台 ねぎチャーシューメン 生と炒めネギの風味と分厚いチャーシュー、そして後を引く豚骨醤油とリングイネのようなモチモチ太麺

初めての流山で驚きの出逢い
ふんわりとにんにくの香りがする豚骨醤油スープ。かえしの具合も丁度よく三口立て続け。生と炒めネギをゆっくりと混ぜ、太麺と絡めると、なんとまぁウマいこと。個人的には太麺はあまり好みではないが、これなら問題ない。コシがあってもちもちした加減は、まるでリングイネのようだ。

圧倒的なチャーシューの存在感
厚さが1cmはありそうな分厚いチャーシューが三枚。歯ごたえといい、味わいといいワンランク上の旨さ。最近1,000円超えのラーメンが当たり前になってきてるけど、これで760円とは驚きの一杯。

東武鉄道野田線（2014年から東武アーバンパークラインと呼ぶ）初石駅から徒歩15分。まだかなぁ...と思っていると看板が見えてちょっと早足。12:40過ぎに到着、行列5人。待っていると12:50には暖簾を畳んで終了のサイン。なんでも一日80杯、間に合ってよかった。次回は、大盛りにするか、おにぎりにするか、ライスを頼んでミニチャーシュー丼にするか...楽しみ、楽しみ。

初めての流山の目的は、TOHOシネマズ 流山おおたかの森。都内のIMAX予約がなかなか取れずにここを選択。時間的には新宿に行くよりも若干早く、駅と直結しているので、この手があったのかと。今度はゆっくり中を見てみようと思う。

■純手打ラーメン長八
千葉県流山市若葉台3-5（東武野田線初石駅）
Tel:04-7153-8599
時間:11:00～15:00(麺切れで終了)
定休日:火曜日、水曜日
駐車場:有り（6台）

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 新上品瀬川瑛子 40年前の味は忘れたいのに思い出させる事ばかり

かえしが違うんです
洗練されてなくてダサイスープです〜まずは食べてみて下さい、と家元。40年前のかえしでのあっさり。かえしが前に突き出し、後から昆布や節が迫り出してくるウマさだ。以前はこうだったのか、と♪忘れたいのに思い出させる事ばかり。

長崎の夜はむらさき
こぶし回しが独特の浮遊感を感じさせる瀬川瑛子の1970年のヒット作。説明するまでないが、上品醤油→むらさき→瀬川瑛子。

えへん、昨日梅雨入り宣言したばかりなのに海に浮かぶ入道雲にょきにょき 焼きなすと薬味たっぷりのそうめんとアスパラの昆布締めでで初夏らしく

みるみるうちに青空
朝の曇り空がみるみるうちに青空になり海に浮かぶ入道雲がにょきにょき。昨日梅雨入り宣言したばかりなのに、もぉ。それでは夏らしい献立を。

焼きなすと薬味たっぷりのそうめん
自宅で作ると好きなだけ薬味を加えることができるので薬味好きの私にはうれしい。きゅうり、みょうが、青ネギ、生姜、そして焼きなす。熱した網の上で、なすの皮の表面に焼き色がつくまでじっくりと（辛抱しながら）30分。もうそろそろ？と思いながら無心にひっくり返していた。昆布と鰹節で濃い目に作っためんつゆに仕上げの半ずりの煎り白ごま。もう、そうめんの季節なんだね。

アスパラの昆布締め
軽く湯がいたアスパラを昆布締めし冷蔵庫で2時間。さっぱりとして、今や我が家の定番。昆布締めする前にほんの少しの塩加減が大事。

ル・クシネ@根津 キッシュロレーヌ、パテドカンパーニュ、カンパーニュ そしていっぱいのケーキに囲まれて幸せな二人

幸せな食卓
そのせいかいつになく行列。藤棚の下で待っているとオトナ買いしているおじさんもいたりして。こういう小体で洒落ているお店って大事に通いたいナ。私達の中での定番といえばキッシュロレーヌ。底のよく炒められた玉ねぎの甘さと苦味とプルプルの食感にベーコンの感触が大好き。

パテドカンパーニュはカンパーニュを薄めに切って野菜と共にミニサンド。食べてしまうのがもったいないほどおいしい。

食後の楽しみはケーキ。3日に分けながら、エクレールカフェキャラメル、エクレールショコラ、ワーズワーズマントゥ、ミエルエテ、モンブラン、フォンダンショコラ。丁寧に作られ見事にデコレーションされ、毎晩幸せな二人。

6/14から夏休み
秋に再会したときにはどんなケーキが待っているのかと思うと今から楽しみ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 酒粕＋ミル貝10kgスペシャル このまろやかさは酒粕か、ミル貝か いやその双方がしっとりと溶け込んでいるからだろう

たゆまず磨かれる技
着実に進化を遂げている酒粕はもはや新しいがんこの新しい味。家元曰く、

「酒粕はよく合いますね」
「これはね、このスープだから合うんだよ。これまで味噌には合わせていたことはあったけど」
「100の改良版だからこそですね」
「そうなんだよ」
「どこくらい入れてるんですか？」
「5kg。これ以上入れると焦げるから。一度焦がしてしまったことも」
「なるほど」
「貝にはよく合うし、海老もあうと思う」

今日は基本の酒粕にミル貝10kg＋丸鶏。尖ったこともなくどこかまろやかでウマい。このとろみは三種類の具材がしっとりと溶け込んでいるからだろう。出来たての悪魔肉との寄り添い方も私好みでおいしかったなぁ。

ちょっと、気がついたけどチャーシュの位置が以前は右側だったけど、最近は左側。何故なんだろう...。

Song of Today #115 The Girl From Ipanema 1964

長い間の誤解
スタジオにたまたま遊びに来ていたアストラッド・ジルベルトが声をかけられて曲を吹き込んだ。そう思い込んでいた話は、新しく読んだ『名盤の誕生』、改めて読み返した『ボサノヴァの歴史』では単なる偶然ではなく予め準備されていたことだった。レコーディングの2日目に、この曲を英語で歌いたいと言い張ったのが真相のようだ。

ジョアンが《ウェットな子音》で歌い始め、アストラッドが英語で歌い、スタン・ゲッツのソロ、音数の少ないジョビンのピアノソロの後アストラッド〜裏でゲッツ。エンジニアのフィル・ラモーンが絶妙の音創りをしていることも忘れられない。

クリード・テイラーは数ヶ月お蔵入りさせた後（タイミングを待っていたとも）、イントロのジョアンの擬音だけ残し、アストラッドの歌につなげて短縮させてシングルリリース。これが引き金になってアルバムも大ヒット。中学生の時聴いていたシングルはおそらくこのバージョン。しばらく経ってアルバムを聴いた時にはジョアンの歌があって驚いたものだ。

また、とうようさんは「せっかくのジョアンをスタン・ゲッツが台無しにしている」と言っていたが、その後スタン・ゲッツのアルバムをよく聴くようになってファンになってからは、このアルバムでのスタン・ゲッツはメロディアスで控えめな官能さがとても好きになった。ジョアンがホテルから出たがらないのを説得したのが当時のゲッツの妻モニカだったという逸話もある（『スタン・ゲッツ 音楽を生きる』から）。

『名盤の誕生』は、時代背景、スタジオ内の出来事、歌詞（ポルトガル語）、ジャケット（オルガ・アルビス）まで広範囲に及んでいて読み応え十分だ。『ボサノヴァの歴史』は1990年にブラジルで出版（日本では1992年:国安真奈訳）〜2000年に復刊全面改訂（国安真奈訳）された、ボサノヴァについての決定版。「Chega de Saudadeの録音時の「9.すべてを変えた一分五十九秒」または、「Desafinado」にまつわる「10.ヂサフィナート」は何度読んでもドキドキハラハラしてしまう。

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ジョアン・ジルベルト生誕90年記念アルバム「ジョアン・ジルベルト・エテルノ」は、ジョアンのレパートリーとオリジナル曲を多彩な音楽家が歌い演奏した、最新録音のトリビュート・アルバムも聴き応え十分だ。

（2021.6.18 4:02 追記）