Casa de Borinquen

柴崎亭@つつじヶ丘 たっぷり野菜お肉ゴロゴロの昼限定味噌タンメンはさりげない粗挽き肉がおいしさのスケールアップを演出

う～ん、流石だなぁ
朝から調布での打合せ数本。早めに切り上げてつつじヶ丘へ。そうなんです、朝Twitter告知が味噌そしてタンメン。私の好きなパターン。年末に仙台のこいけ屋以来の味噌タンメンに朝からそわそわしっぱなし。慌てて連絡した政五郎は都合がつかなく残念。

大ぶりな中華鍋にたっぷりの野菜を入れ煽りながら炒めファイヤー。いやがうえにも期待感が胸いっぱいになり苦しいほど。さぁてと登場した味噌タンメンを目にし、うわぁ～と声を上げそうになる。たっぷりの野菜、 ゴロゴロとお肉がぐぐっと迫りうれしさがこみ上げるばかり。

野菜が一杯で甘くなったでしょ
と大将。いやいや、その甘さが味噌を引き立ててのスープが実にウマイ。あえて辛さを押さえたところも柴崎亭らしい。モリモリと野菜を食べているとようやく麺が見えてくるなんぞ、ニクイ演出。

気になっていたのは粗挽き肉だった
よくありがちなのが挽肉をトッピング。挽肉がやや冷えて興ざめだけど柴崎亭は違う。手で小さな団子状にして野菜と一緒に炒める。これがスープを吸っておいしさのスケールを倍増。これもニクイ。

大好きなチャーシューご飯
味噌にはご飯でしょ、と勢い余って頼んでみたものの味噌タンメンの迫力に負けて分が悪い。おまけに味噌タンメンでお腹がいっぱいになりそうで、ちょっと多かったかな。大将も「ご飯も頼んだので驚いた」と。それでも、丼に残した野菜とスープと交互に食べると、これはこれでウマイもんです。

暖かくなってきたので味噌の季節は終わりなのかな。がんこの味噌、柴崎亭の味噌、それぞれに専門店にも負けないおいしさの追求。冬季とはいわずにさり気なくまた出合いたいナ。

暮らしのうつわ 花田@九段南 ついつい長居しても器を選ぶ楽しみと喜びがここにはたくさん

気取りがなく普段使い
ちょっとセンスがある器を選ぶなら九段南の花田がいい。千鳥ヶ淵のお花見の帰りになんとなく寄って気に入ったのだから、もう10年以上のお付き合い。気がついてみると普段に使っている食器のほとんどがこちらのもの。

出来上がった料理を盛り付ける大皿、取り皿、小鉢、丼、お箸、箸置き、酒器、ウィスキーグラス...。和洋中なんでも料理を引き立たせ、手にした時のしっくり感もさりげない。その感触ってお店の方々にも同じように感じ、それも年に何度か通ってしまう所以なのだろうか。

レモンとシダ
今気に入っているレモン柄のお皿、新たに気に入ったシダ柄。どれも、数枚並べてみると個々に出来上がりや重さの違いがあり迷った時の、お店の方の控えめなアドバイスがうれしい。

大事に選んだお皿を大事に使いたいので、ママボリンケンは食器の置き方を全面的にリニューアルしてしまったほどだった。

2011.3.11 14:46 - 2017.3.11 15:46 大事なことを見逃している6年間というサイクルはそんなに短いものなのだろうか

 

カセツジュウタク、ヒサイチ、フクイチ、ジョセン
シエン、ナイブヒバク、キズナ、センリョウ
キタクコンナンチイキ、ジュウキョセイゲンクイキ
ヒナンシジカイジョジュンビクイキ
キン、サベツ
エキジョウカ、ボウハテイ、メルトスルー
セシウム、ヒナンジョ、ホウシャセイハイキブツ
オリンピックショウチ、ギエンキン
チュウカンチョゾウシセツ
タベテオウエンシヨウ、ボランティア
デンツウ、エーシー
ヨウソ、ハマギク、
マンホール、アズキハマ、ケイカクテイデン

そんな大事なことを見逃していた
6年間というサイクルは
短いものなのだろうか

 

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 バナナヒロポン100 ラーメンにバナナ、そんなバナナ 怖いもの見たさの一杯に潜む居心地の良さにマイり小房の政八と坂道で酔いしれる

実は半信半疑
だって、ラーメンにバナナはないっしょ。そんなバナナ。それでもあのヒロポンにバナナと思うと居てもたってもいられず12:00過ぎに到着。小房の政八と合流し急ぎ働きのつなぎをつけた次第。うむ、万事抜かりない。

バナナとヒロポンの関係を知るために100で
トロリとしたスープを一口。かえしがないだけにストレートにヒロポンが…と思いきや口内に残る爽やかなバナナの香りと甘さ。もしかして幻影でも見ているのかともう一口。やみくもな家元への信頼感がややもすると孤独な独り合点になるのではと半信半疑。

そんな気持ちをあっさりとかわされて、かえって晴れ晴れと安堵。やっぱりスゲーや。ヒロポンとバナナがこれほどまでにまろやかな風味に、こんなに贅沢していいのかな、ほのかにうしろたくなるのは何故だろうか。

おいしいものは誰と味わうともっとおいしく
久しぶりの小房の政八と二人余韻涙坂道。一人でかみしめるのもいいけど、二人でじんわりとうれしさを共有することももっといいことにあらためて気づく。そして、清く別れる。うん、いいな。

来週は政八の高純度純正ヒロポンの初陣じゃ。

考えてみれば、スイカ以来の衝撃だったなぁ！

Song of Today #98 あの時君は若かった / かまやつひろし with FLAT-OUT Live in Crocodile on Oct.28.1977

うわぁ〜、こんなに素晴らしいライブ音源があったなんて
ムッシュが亡くなって慌てて知ったなんて正直ちょっと悲しい。でも、残されたライブはまるでその場にいて、ある意味ムッシュの集大成的な姿が蘇るようだ。バックは、ツアーバンドの発展形のFLAT-OUTの面々。個人的に知っているのはデル・ソルの森村ケンだけだけど、意欲的でシビレル。

1977年といえば、しーちゃんブラザース目当てで高円寺の次朗吉に通いつめていた頃。特に「あの時君は若かった」のアレンジは楽曲の良さが（コード進行も含めて）鮮やかに彩る。ライブといえばオールマンのフィルモア、デッドのフィルモア、ドニー・ハサウェイ、クルセイダーズ、キンクス…あたりが今でも好みだけど、それらと比べても決して見劣りしない心に訴える永遠の輝きだ。それは、ムッシュが持っている音楽性の高さだからこそと思う。

最後にメンバー紹介を、

横内タケ：g　http://www.moment.gr.jp/30/music.html
山本達彦：key　http://www.tatsuhiko-yamamoto.jp
森村ケン：key　http://www.kenmorimura.com
石井ジロー：b
五代儀彦秀：ds
グリコ富岡：per

2007年に再発されたCDをなんとか入手できましたが、裏ジャケにメンバー紹介＋使っている楽器・機材情報もあり、丹念に読み込むと思わずニヤリとしてしまったほど。ところどころにリトル・フィートらしさも感じたけど、やっぱりムッシュの人柄を感じてしまうんだ。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 眩いばかりの基本の自由が丘 人の心と食い物の結びつきは思うように解けねぇってことよ、のぉ（鬼平犯科帳 『正月四日の客」より）

眩いばかりの基本の自由が丘
ヒロポンを食べ続け自由が丘が恋しくなり、自由が丘を食べヒロポンに思いを寄せる。初めての人に必ずの応対が

澄んだスープとまったく濁ったスープがあるけど
どうしますか？

これがいつもの口上。でも、今日は、

どれを選ぶかは女の好みだだな

と、家元が私を振り返りながら屈託のない笑顔。

澄み切ったスープの秘密は自由が丘専用のカエシに加えて「バニラアイス」と呟きながら加えていた「アレ」に底知れない何かがあるのではないかと。キレキレのスープを一口、透明感あふれるスープになごみ先に進まないほど。「ほんっっとウマイなぁ」と思い留めることなく呟いてしまう。

一時間以上の移動で鬼平
音楽や読書しながらが多いけど、最近はもっぱら「鬼平犯科帳」。今日は「正月四日の客」、年に一度会う男と女に通う情感を、山田五十鈴と河原崎長十郎がタップリと見せる。ラストシーンの鬼平（中村吉右衛門）の名セリフ

人の心と食い物の結びつきは思うように解けねぇってことよ

なんか、シビレてここだけ三度観てしまう。がんこと私の結びつきも解けねぇってことよ、のぉ…

届いたばかりの「風の森 秋津穂65% 純米しぼり華生原酒」は穏やかで特有の旨味と清々しい酸味 熟成肉ステーキのバルサミコソースを引き立たせる

静かなブームなのか
それとも私が知らなかったのか。お酒好きのとある女性に先日の写真を見てもらったら、あっけなく「ああ、風の森ネ」と。知らぬは私ばかりだったのか。TYPE1の720mlは売り切れで一升瓶を頼んだついでに「風の森 秋津穂65% 純米しぼり華生原酒」も頼んでみた。

穏やかで秋津穂特有の旨味
一口含んだだけでおいしさが分かる。清々しく程よい酸味。今夜は、熟成肉（牛肩ロース）を焼き、バルサミコとオリーブオイルのソースで味付けし、かりっと素揚げした玉ねぎをのせてみた。お酒の酸味とバルサミコの酸味が手を取り合い笑顔で待っててくれる。また、たっぷりトマトのカプレーゼ。甘さを引き立たせる酸味もやっぱりこのお酒ともよく合う。

作っている時は慌ただしいけど、ワイングラスに注いだ「風の森 秋津穂65% 純米しぼり華生原酒」はとても穏やか。いまやワインの入っていないワインセラーは一升瓶保管シフトにもなっている。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 今期最後の味噌は活栗蟹12kgを使う三位一体を超えた姿に目が眩む Excellent Ramen, beautiful person

ああ、やっぱり
タイミングが合い早朝に訪れたものの8:50時点で27番目。開店10:00までiPhone 7 Plus で鬼平犯科帳を見たり、常連さんに挨拶したり、隣り合わせになった方（かなりの常連さん）とがんこ談義に夢中。待つ楽しみも密かにあるものだと。

活栗蟹12kgを使う基本スープ
特製ブレンド味噌
艶やかな西山製麺
どれが欠けてもがんこ味噌にならない。この三位一体を超えた味噌ラーメンの姿に目が眩む。スープを口に含んだ瞬間に広がる魚介類の豊満な香り、基本スープをまろやかに包み込む特製ブレンド味噌。いや～、マイッたなぁ、ニクいなぁ。濃厚かと思いきやサラッとしたスープに蠢く世界観に圧倒される。

麺をスープに絡めて一口。それだけで長い間待ったかいがある...という言葉すら陳腐に聞こえる。味噌なら西山製麺と揺るぎない。麺を三回すすったらスープを含む、麺ともやしとネギを絡めてスープから持ち上げて口内へ。弾ける味噌、躍動する麺、野菜の歯ざわり、ぐぐっと噛みしめゴクリと。いやぁ～ん、もぉ幸せの絶頂に何度も逝ってしまう《キカタン》。

カウンターの瓶の謎
刻みニンニクは午後に人に合うので今回は遠慮。
もう一つは、

「ああ、これは？」
「ブレンドした味噌だよ。悪魔に慣れている人はただでさえしょっぱいのに入れたがるんだよ」
「ウフフ、それなら悪魔味噌ですね」
「うまいこと言うね田さん」

味を尊重したいので入れませんでしたが、小指の先ほど丼にのせて舐めてみました。今期味噌の日は必ず行ってましたが、どんな味噌なのか興味津々だっただけに、ああこういう感じなのかと。色は茶色というよりもピンクがかっているのも謎。こうして楽屋裏すらも見せてしまうのは、実は次回は新しい展開もあるゾという予感すらも感じる。

12月までおあずけ
と、家元。「俺は食べるかもしれないが」とも。いやホント、12月まで待てないのが正直な心だ。蛤のスペシャルと共に熱愛熱望。四谷三丁目から吉祥寺までの道中はクルセイダーズの『Scrach』のB面。ラリー・カールトンのソロも眩しい「So Far Away」の後のメンバー紹介で、

「Excellent guitarist, beautiful person」

それなら、

「Excellent Ramen, beautiful person」

だな、やっぱり。

水仙からホトケノザ、ゆっくりと回る観覧車 無言のままに何かを語ろうとする季節の混じり合う特別な匂いと痒みを覚えた

空が恨ましいほどスッキリと碧い
どんなものごとにも明るい側面がある
空が恨ましいほどスッキリと碧いわけでもないけど季節から季節の移り変わりを意識。定点観測している水仙は朝日を浴びておもむろに背筋を伸ばし、名もない斜面に咲いているホトケノザに近づくともうすぐだよと、くったくのない青空の下で観覧車がゆっくりと回っている。無言のままに何かを語ろうとする季節の混じり合う特別な匂いと痒みを意識した。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 ヒロポン大盛り 脱法の後には脱獄しかないのではないと思わせる高濃度高純度に秘められた場所を探られたようだった

すいを尽くした男と女
それでも知り得ぬ小さく秘められた場所を探られたような今日のヒロポン。おそらく開店から三時間以上経過し高濃度になったのだろうか。高純度のキレに加えてぬめりのあるこってりとし、その舌触りにドキッとしたほど。

スープだけでもウマイが、麺を絡めるとウマさが引き立つ。
それはまるで永遠というものはとても長い時間だと、すいを尽くした男と女の会話のあとの行為のようにも思えた。

澄み切った朝風に揺られて気持ちよさそうに揺れているシンボルロードの水仙がとてもけなげに見えて

今年は見る機会が少なかった水仙
いつもは鋸南町の水仙まつり、葛西臨海公園の水仙まつりに足を運びますが、今年は何故か行かず。梨活や都内ラー活が忙しかったせいでもなかったのにネ。入船エステート横のシンボルロード歩道（自転車レーン横）の水仙群。やわらかい日差しをいっぱいに受けて澄み切った朝風に揺られて気持ちよさそう。その小さな姿が懐かしいような、人知れず咲いている姿がとてもけなげに見えて愛らしい。

金曜日からかかりっきりになっている『騎士団長殺し』もようやく第2部を今朝から
どんな展開になるのか、第3部もあるのか、魅力的な少女はどんな関わりを持っていくのか。図書館から借りてきた物語に登場する音楽を聴きながら、これからも楽しみな話だ。音楽に関していえば、同じようなことを考えているのがタワーレコード。ていねいな解説＝ページ数表記もあり、気になる人は要チェック。

幸いに浦安中央図書館にはほとんどあるのは恵まれているなぁと改めて思うことしきり。何故かこの物語はデヴィット・リンチの『マルホランド・ドライブ』『インランド・エンパイア』を思い出させる。