リアルタイムであの時代を体験していたなんて
ホントうらやましい話
ビートルズのデビュー、ストーンズのデビュー、ジミヘンのデビュー。ラジオから流れる曲をシングルで、友人宅で聴いたアルバム。ちょっと足を延ばすだけで身近でライブも見られてあの時代を体験していたなんて、まぁ、なんともうらやましい話だ。
それでも合う部分と合わない部分
例えばストーンズは個人的にはオリジナルが増えてキラキラとポップ感覚が増してきたブライアン・ジョーンズが亡くなる直前までが私の好み。一方、ディープ・パープルやツェッペリンやプログレが肌に合わない部分は共感できる。
あくまでもロンドンでバラカンさんが当時見聴きしたものが中心のクロニカル。そのためロックの歴史本と比較すると物足りない人もいるだろう。でも、紹介されているアルバムを追いかけていくと当時のロンドンの街角がうっすらと蘇るよう。フェアポートやポール・コゾフとの話なんてそこに住んでいないと分からない。反面アメリカへの距離感や憧れもよく分かる。
マイルス、CS&N、デッド、ロッド(米国に渡る前の方がロッドらしいのは同意見)、ヴァン・モリソン、マービン・ゲイなども含め、高校まで仙台で暮らし上京した私にはなんともうらやましい話ばかりで読み応えがあった。ジェームズ・テイラーやビーチボーイズあたりはバラカンさんの好みではないのかなと色々想像し、文庫化の際にレコードコレクターズに連載されていた内容に加筆されている部分も読んでいて楽しかった。
iPhone 7 の容量が増えたので、iTunesのファイルをアップルロスレスに入れ直している最中、バラカンさんの本の影響もあり17年前にリリースされた『So Many Roads』を聴き直している最中だ。
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