味噌相手にぶつかり稽古
柴崎亭の味噌、次々とまるでぶつかり稽古のようだ。「北海道味噌ラーメン」「白子だらけの蟹味噌そば」「牡蠣味噌そば」「純味噌ラーメン」を味わい、いつもこれ以上はもうないのではないかと食べ終わった後に深い感銘を受けている。懐の深さと冒険心。度胸の大きさと志の高さと親密さ。ラーメン屋…ではなくジャンルを越えた料理人として何かを持っていると密かに尊敬している。
もうすっかり晴れてお尻が暑い
ちょっと出遅れて10:05に到着16番目。いつもの先頭集団と若者。そして古くからの常連集団、不思議な二人連れ、そして親友+私たち夫婦。パカっと晴れて日差しは強くお尻が暑い。最近はプリンスを聴いているとか、ガッキーのドラマはいいねとか、開放されたドアから仕込みを覗いたり(選曲良し!)していると、もう50人近い列。
あっ!これは!
Twitterに告知された《アサリと鰹節からとった濃いめの出汁に厳選2種の味噌を香味野菜ペーストと合わせ最後に宮崎牛ロースを軽くしゃぶジャブして史上最強の味噌ラーメンの完成です》で色々想像していたのをひっくり返されたような一口目。ああ、と唸りさらに二口三口。やっと落ち着いて丁寧に盛られた茗荷に、そしてザクザクの大ぶりのアサリにうっとり。
麺はフェットチーネ
麺を手繰ると、ああこれはフェットチーネではないだろうか。もちっとした食感、穏やかなザラザラ感を残したスープが一本一本に絡み合い緻密な味わい。噛めば噛むほど旨味が口内に広がる。おっと、宮崎牛のしゃぶしゃぶもスープの中で食べごろになっている。
味噌を極めた未知の世界に背中に震え、もう一杯食べたい衝動を抑えるのに苦労したほど。
サイドは鮪の脳天丼!
ポン酢が決め手。さりげない手際にサイド以上の存在感の鮪の脳天丼。うん、我が家でも真似してみようっと。
鴨の女子のわんたん麺
一方ママボリンケンは基本の醤油にしようかなと思い
「女子のわんたん麺は醤油ですか?」
「それだったら鴨で食べてよ。まだ作ったことがないけどきっとうまいよ」
店員さんへの質問をすかさず大将が回答。その後「麺は普通?細いの?」「鴨だけで出汁をとって、生姜で臭みをとって、醤油だけで味付けしているよ」と細部を教えてくれる。話の流れで鴨中華なのかなと思っていたら、なんと鴨女子わんたん麺が登場。
どこまでも澄みきったスープ、丁寧に折りたたまれた麺、そしてプルプルのわんたんが4つ。出汁と醤油がさっぱりとして今日の青空のよう。上品な鴨の脂がうっすらとスープを覆っているからいつまでもスープが熱い。実は柴崎亭のわんたん、ウマイんです。しっかりと具が入っているのもいいし、なんといってもワンタンがスープの中でちょうどいい具合にピラピラしている。熱々をチュルッと口の中に頬張る喜びといったら、ぐっと味を底上げしてくれる感謝感激のおいしさだ。
ポカポカ陽気にトンボもLovesexy…なのかな?
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