この引き出しの多さには
毎度のことながら感服
だって、牡蠣でしょ、味噌でしょ、イカの塩辛をバター和えでしょ。告知のTwitterだけである程度は想像できても期待や想像を軽く越えてしまう引き出しの多さ、または深さ。スープを温め、牡蠣を投入。味噌を入れてグツグツとなったところでごぼうのささがきと赤唐辛子を投入。その一部始終をぼんやりと眺めながら、どうなるんだろうねぇ…と親友とママボリンケンとソワソワワクワク。
あくまでもスムーズで鮮明な感触
牡蠣が、生姜が、ニンニクが、味噌が…といった整頓された味わいよりもむしろそれぞれの感触を感じさせないほどのスムーズなソース。長時間茹でられながらもシコシコ感を残した太麺を絡めると、何かのプラグを外して予期せぬ場所に接続された感触。ごろごろ入った牡蠣とゴボウの食感の違い。一口一口咲き乱れるような心。う〜ん、マイッタなぁ、ニクイなぁ、ヤラれたなぁ…と食後しみじみするほどおいしかった。
ジャックダニエルを使った自家製イカ
ちょっとしょっぱいかも…と大将。でも、じんわりとイカの風味を引き出した意表をついたジャックダニエル。バターは塩辛にまぶしたのかバターライスにしたのかよく分からなかったけど、おいしい日本酒でじっくりと味わいたかったほどおいしい。少し残したご飯は牡蠣とゴボウを残したスープに入れておじやにもしたりして。
淡麗な塩そば
ママボリンケンは塩そば。底まで透けているスープに浮かんだ細麺とたっぷりの鶏チャーシュー。やさしいだけにとどまらない深遠な味わいもまた柴崎亭の真骨頂。
ああ、それにしても、こうして様々な世界を教えてくれ身を大きく揺るがせる柴崎亭ってホントスゴイと思う。食べながら、食べた後も親友と信じれれないという顔つきでゆっくりとうなずいたほどだから。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。