基本の一杯
今日の限定は運が良ければ一歩前に踏み込んだラーメンを味わうことができるけど、やはり基本の醤油(並)。煮干しダシの基本スープにかえしを入れて静かに温める。もちろん丼も温められて麺の茹で上がりを待っている。茹で上がった麺は丸いざるでわずかにお湯をきり、丁寧にスープの中に折りたためられていく。メンマとカイワレをのせ、薄く切った大ぶりのチャーシューを静かにのせて出来上がり。500円で味わうことが出来る、基本の中の基本の一杯。
なんの迷いもない透明なスープ
一口、二口、いや三口、四口。煮干しとかえしの香りが鼻孔をくすぐり、なんともいえない心持ち。麺をはじからくずしてずるっと一口。これ以上、何も足すことも引くことも必要としない確信に近い世界観を目の前にして、何を言えばいいんだろうか。まぁ、気難しいこと考えず、目の前のおいしいラーメンを食べる幸せに身を任せる。最後の一滴までスープを飲み干し、ああ、うまかったと溜息をつくと店主と目が合ってしまいました。
実は先週はわんたん中華そば
前回、塩雲呑中華そばに惚れ惚れしてしまったので、今回は醤油味で。ぷにゅぷにゅの皮にぎっしり詰まったジュワジュワのお肉をいっぺんに頬張ると熱々。実は、わんたんが大好きで、移動コースをちょっと無理して池尻大橋の「八雲」に通いましたが、「柴崎亭」のわんたんも負けないくらいおいしいです。
ごちそうさまでした...と言って食べ終わった丼やコップをカウンターに置いて店を出る時に「いつもありがとうございます」という声を背中に聞きながらドアを開けて店を出る。きまって、何故か清々しい満足感に包まれる。これも「柴崎亭」に通い詰める原因かな...と、思いながら空を見上げると秋の空。こういった季節感も大事にしたいです。
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