身近な場所で楽しむ落語
チケットを10/2に購入してから長い間待っていたので楽しみにしていた、桂歌丸・三遊亭円楽の二人会に行って来ました。会場(浦安文化会館大ホール)は思ったより広く割りと前の席でしたのでゆったりと見ることが出来ました。客層は高齢者が多くて会場にそこはかとなく加齢臭も漂っていました。歌丸と円楽が見られるなんて正月ならでは。昨年の談春・可楽の組み合わせを思い出しました。
1.初天神(春風亭昇々)
2.おすわどん(桂歌丸)
3.元犬(三遊亭橘也)
4.禁酒番屋(三遊亭円楽)
歌丸は流石に堂々としていて姿勢やなりがいい。すうっと落語の世界に吸い込まれそうな味わいがとても心地良かったです。あの年で張りのある声を維持しているだけでもスゴイですね。仲のいい夫婦の話を季節外れの怪談なのかな…と思っていると意外な展開そして粋なサゲ。落語はこうでなくっちゃ。一方、円楽はまだまだ青い。酒を飲む仕草とかテクニックはあるけど今の状態は私の好みではありませんでした。も少しスマートな噺を選んだ方が良かったと思う(会場ではウケていましたが)。
掘り出し物だったのは「元犬」を演じた三遊亭橘也
シロという名前の犬が人間になって奉公先ですっかり気に入られてしまう。確か志ん生のネタだったようなきがしますが、三遊亭橘也はすっかり犬のよう。帰省先でアンジーを見ていたのでよく分かります。丸めた手(前足)なんか肉球すら感じてしまう程でした。奉公先の旦那が「面白い」、シロが「尾も白い」、爽やかなサゲも心地いいですね。こうして巡業を重ねて経験を積んで大きな噺に取り組んでいくであろう三遊亭橘也、ちょっと応援したくなりますね。
今年は寄席を攻めてみようかなぁ。落語を聞いた後、蕎麦屋で軽く一杯飲んでそばをすすってさっと帰る。今では贅沢な時なんでしょうね。そういえば、竹書房で「落語CDムック立川談志」を出しているけど、気になるんだなぁ。談志はもう少し後に聞こうと思っているけど本人が健在な内に触れておいてみたい気がして迷うところです。
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