店頭で下見をするつもりが在庫など芳しく無くamazonで6,000円のアップグレード(店頭だと倍近い)。いや〜、おおっと思うほど音のヌケが良くなってくるからタマラナイ。今まで何度聴いたか分からない曲も改めてその良さを実感。キース・ジャレットのピアノの粒立ち、「Walking Man」のイントロギターのアンサンブル(スピノザのギター!)、「Here, There and Everywhere」のコーラス...。
そこで考えたのがiPhoneの音源を使うこと 幸いiPhone X導入をきっかけとして音源はiTunesで音質の劣化しないApple Losslessにほとんど入替え済。それなら、CDプレイヤーの代わりにiPhoneを使用したらどうかと。一般的にオーディオのAUXに直接接続するのがてっとり早いが、AirPlayを使えば部屋のどの場所でも選曲が可能。amazonで格安中古の「AirMax Express with Air iTunes MB321J/A」(以前はAirPlayのことを Air iTunesと呼んでいた)を探し、セッティング。
元々カルロス・アルマーが遊びで弾いていたリフがベースらしいけど(または、「Foot Stomping」のリフ)本家のJBよりファンキーに聴こえてしまうほどだ。そのJBは刺激を受けてほとんどコピーのような「Hot (I Need To Be Loved, Loved, Loved, Loved」を発表したがヒットせず=おそらくこの位ならちょこっと出来るゼというシャレのような感じともとれるけど内心悔しかっただろうな。それでも、ソウル/R&Bチャートでヒット。それだから、ジョージ・クリントン(パーラメント)「P-Funk(Wants to Get Funked UP」でもボウイのこと気にしているような歌詞が出てきたんだろうな。
続く『STATION TO STATION』は新解釈としてのボウイ・ファンクとして最重要アルバム。D.A.M.トリオ(カルロス・アルマー、ジョージ・マレー、デニス・デイヴィス)によるバックも鉄壁。ゲストにブルース・スプリングスティーンのロイ・ビタンのピアノも印象的だ。こうして短期間でフィリー・ソウル〜ヘビーファンク〜ファンクをベースにした重圧なロックへとサウンドを変化させるボウイ。
バックはもちろんレッキング・クルー。ハル・ブレインの多彩で軽やかなドラムに導かれるイントロを聴いただけで気分は高揚。トミー・テデスコのフラメンコ風ギターが彩りを加え、コーラスが舞う。なるほどTWA(Trans World Airlines)の広告に使われたのもうなずける。ジミー・ウェッブが熱気球に乗ったどきどきする経験をもとに書いた曲はグラミーで数々の賞を受賞し(最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ボーカルグループ賞、最優秀コンテンポラリー・シングル賞、最優秀コンテンポラリー・グループ賞)ジミー・ウェッブとフィフス・ディメンションを表舞台に引き上げたのだった
特にローラ・ニーロが圧巻かな。このベスト盤でも①~④まで一気に聴くことが多いもの。フィフス・ディメンションが単にイージー・リスニングに陥らないのは選曲の良さが功を奏していることがよく分かる。「(Last Night) i Didn't Get To Sleep At ALL」とか妙にチャーミングな佳作もあったりして、今朝はこの曲ばかり聴いていくらいだ。モータウンやサザン・ソウル以外にもこういう黒人音楽もあったといことも心に留めておきたいな。
で、最近のマイブームのグレン・キャンベルの6枚目のアルバム『Gently On My Mind』にひっそりと収録されているバージョンがとてもいい。本人が弾いている(と思う)アルペジオのイントロやオブリガート。べたつくことなくさらりと歌いながら、彼女への情感を切々と歌い上げる。カントリーを超えてポップス歌手としてブレイク直前の爽やかさもにじむ。いいんだなぁ、好きだなぁ。アルバムジャケットも(以前はこの手は敬遠していたけど)素晴らしい。こんな髪型で、こんな風なジャケット、モズライトの12弦ギター、ちょっと憧れちゃうな。
最近のコメント