毎朝聴いているベスト盤
ジミー・ウェッブを辿っている数週間でたどり着いたのがフィフス・ディメンション。よく考えるときちんと聴いていなかったのでヒット曲満載のベスト盤を見つけてからは毎朝通勤時に聴いていることが多い。
バンドのコンセプトが固まっていなかったフィフス・ディメンションへ曲を提供しアレンジも手掛けたまだ無名時代のジミー・ウェッブ。メンバーはよりソウルフルなサウンドを望んだようだけど(メンバー四人が黒人なので)、ジミー・ウェッブのコーラスアレンジを聴いて納得。
バックはもちろんレッキング・クルー。ハル・ブレインの多彩で軽やかなドラムに導かれるイントロを聴いただけで気分は高揚。トミー・テデスコのフラメンコ風ギターが彩りを加え、コーラスが舞う。なるほどTWA(Trans World Airlines)の広告に使われたのもうなずける。ジミー・ウェッブが熱気球に乗ったどきどきする経験をもとに書いた曲はグラミーで数々の賞を受賞し(最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ボーカルグループ賞、最優秀コンテンポラリー・シングル賞、最優秀コンテンポラリー・グループ賞)ジミー・ウェッブとフィフス・ディメンションを表舞台に引き上げたのだった
このアルバムはよく出来ていると思うのが、1~4の流れ。参考に作家をあげてみると
ジミー・ウェブ ①⑩⑫㉒
ローラ・ニーロ ③④⑯⑱⑳
ニール・セダカ ⑤⑰
バカラック ⑧⑬
P.F スローン ⑨
アッシュフォード&シンプソン ⑪
特にローラ・ニーロが圧巻かな。このベスト盤でも①~④まで一気に聴くことが多いもの。フィフス・ディメンションが単にイージー・リスニングに陥らないのは選曲の良さが功を奏していることがよく分かる。「(Last Night) i Didn't Get To Sleep At ALL」とか妙にチャーミングな佳作もあったりして、今朝はこの曲ばかり聴いていくらいだ。モータウンやサザン・ソウル以外にもこういう黒人音楽もあったといことも心に留めておきたいな。
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