うれしいような、悲しいような...
おじいちゃんの家で見る花火。岩手県一関市。自分の頭よりも大きな蜂の巣のある物干し場に登って磐井川の花火を見ていたのは、遠い記憶の中。暗闇の中一筋の光が通りすぎるように流れるように、遠く列車が通りすぎる。ガタンゴトンと音が身近に感じることが出来たのは、想像力だったのでしょうか。その物干し場に行くには、11歳年上のおじさんの部屋を通るのですが、小林旭のLPジャケット(もしかしてシングル盤だったかも)が壁に飾られ、テンガロンハットにガットギター。ちょっとしたカウンターにはウィスキーとジン。そのような世界が結びつくにはある程度の時間が必要でした。
昔の花火は、もっとのんびりしていて、打上の前に必ずスポンサーの名前をアナウンスしていました。小さな町工場を経営していたおじいちゃんは、工場の名前がアナウンスされると誇らしげな顔をしていました。
なんでも、諸事情で今年が最後といわれている、地元の花火大会。
雲もなく鮮明に見える花火を、かみしめるように見ていました。写真に撮るとタイミングが難しいので今年はムービーで(iPnone 4)撮りました。出来たら、来年以降も続行して欲しいですね。
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