うれしいような、悲しいような...
おじいちゃんの家で見る花火。岩手県一関市。自分の頭よりも大きな蜂の巣のある物干し場に登って磐井川の花火を見ていたのは、遠い記憶の中。暗闇の中一筋の光が通りすぎるように流れるように、遠く列車が通りすぎる。ガタンゴトンと音が身近に感じることが出来たのは、想像力だったのでしょうか。その物干し場に行くには、11歳年上のおじさんの部屋を通るのですが、小林旭のLPジャケット(もしかしてシングル盤だったかも)が壁に飾られ、テンガロンハットにガットギター。ちょっとしたカウンターにはウィスキーとジン。そのような世界が結びつくにはある程度の時間が必要でした。
昔の花火は、もっとのんびりしていて、打上の前に必ずスポンサーの名前をアナウンスしていました。小さな町工場を経営していたおじいちゃんは、工場の名前がアナウンスされると誇らしげな顔をしていました。
なんでも、諸事情で今年が最後といわれている、地元の花火大会。
雲もなく鮮明に見える花火を、かみしめるように見ていました。写真に撮るとタイミングが難しいので今年はムービーで(iPnone 4)撮りました。出来たら、来年以降も続行して欲しいですね。
そうなんです、遠い幻の世界。東北の夏は終わりが早く花火の後は涼しくなっていました。夏休みの大半はおじいちゃんの家で過していました。虫を採りに行ったり、化石を見つけに行ったり、家中の時計を分解したり(あとで怒られる)、工場で働いている人たちと話したり。工場が終わるとおじいちゃんと銭湯に連れて行ってもらったです...。
そうなんです、写真もきれいですが、ビデオきれいです。スペックはそんなに高くないのですが、きれいに見せる仕掛けがされていると思います。不調のGRDのピンチヒッター以上の活躍です。
投稿情報: Borinquen | 2010/08/03 15:04
谷内六郎の挿絵に描かれた絵のような、懐か詩的な思い出ですね。
しかし、iPnone 4の動画きれいですね。
投稿情報: nosi | 2010/08/03 12:08