MANHATTAN
ジョージ・ガーシュインについてはあまり詳しくありませんが、一番早く意識したのがウッディ・アレンの『MANHATTAN』。モノクロの映像に音楽がとても合っていて、めずらしくサントラ盤を購入してよく聴いていました。これが、ガーシュインとの出会いでした。サルサを生んだN.Y.、そしてマンハッタンのクールな姿。今思うと遠い遠い世界に思えました。その後、ジャズも掘り下げて聴き込んでいくと、好きな曲やアルバムにガーシュインの曲がありました。マイルス、ビル・エヴァンス、エラ&ルイス、キース・ジャレット。iTunesを検索しても数多く出てきます。
ブライアンの世界
ブライアン・ウィルソンがガーシュインのカバーするというニュースを知った時に、正直そんなに驚きませんでした。ブライアンが生まれる前に(ガーシュインは37年没、ブライアンは42年生まれ)、ポップでブルージーで素晴らしい音楽を作ったガーシュインの世界がどのようになるのか、すごく楽しみにしていました。濃厚なオーケストラに包まれて、そのアレンジはヴァン・ダイク・パークス…。なぁんて、想像もしていましたが、オリジナルの風味を残しつつもこれは完全にブライアン・ウィルソンの世界そのもの。
『Pet Sounds』〜(世紀を超えて完成した)『Smile』の根底にあるのが、ロックが生まれる前にあったアメリカ音楽の源流。ブライアンがガーシュインに行き着くことは、この二枚のアルバムを繰り返し聞いてきた私たちにも、もしかして分かっていたのかもしれない。襟を正して姿勢をきちんとした…それそれよりもむしろブライアン調のカヴァー集。多重ハーモニーの「Rhapsody In Blue」から引き込まれてしまいます。あのトコトコしたベースやコーラの瓶を叩いた効果音も鳴ってすっと隠れてしまう。ブルージーなブライアンも新鮮、サウンドの隅々まで気が利いています。何度聴いても新しい発見に満ちたアルバムを思うと、まだまだ、良心的な音楽があるんだ、と幸せな気分になります。
muzz!
HMVのことはニュースでもやっていましたね。HMVのことは↓にも書いたので
もういいかなって感じです。六本木のWAVEが消えた時のようなショックは
もうありません。売れ筋に頼った品揃えと不勉強な店員さんでは、ここで
何かを探すのが困難になっていましたから。
http://borinquen.typepad.jp/blog/2010/06/hmv_close.html#tp
投稿情報: Borinquen | 2010/08/23 12:48
あの、ハービーハンコックのガーシュインワールズも良いですよ。チャカとか、あっ拳銃じゃ無いっすよ、スティービーワンダーとか、オリジナルの良さも残しつつ
ハービーの色も入れーの、ゲストボーカリストの個性も前に押しだしーので。
渋谷のHMVも閉店したそうですね。ネット配信は確かに便利で楽に音楽を買う事が出来るんだけど、店に入ってのワクワク感は無いよね、利用したオイラが言うのもなんだかなあなんだけど、それで良いのかなあ?昔だったらレコード屋に行って散々迷って1枚LP買ってさ、ワクワクしながらチャリ飛ばして帰ってA面の1曲目に針を落とす訳ですよ、そんでアタリとかハズレとか、ハズレも聴いてくうちアタリになったりで。
時代なんだろうなあ、でもなんかヤナ感じ。
投稿情報: muzz | 2010/08/21 22:34