Sportifyで偶然見つけたアル・サニー
イントロのギターの絡み、リズム、流れる雰囲気、これはどう考えても70年代なかばの特にアサイラム系ウエストコーストサウンド。気になり調べてみるとフランス人で2ndアルバムの1曲目だった。アル・サニーはアレキサンドレ・トライカードのソロ・プロジェクト。宅録や打ち込みにありがちな閉塞感のないおおらかでスムーズなサウンドは生バンドだから。
これにちょっとマイってしまって毎朝。1stでネッド・ドヒニーの名曲「Get It Up For Love」をカバーしているので、フランスのネッド・ドヒニーと呼ばれたり、ヨット・ロック(なんのこっちゃ?)とジャンル分けされているみたいだけど、それは余計なこと。
アル・グリーン、ドゥービー(マイケル・マクドナルド参加後)、スティーリー・ダンあたりが好きなのかな。私自身もサルサを知る前にはそのあたりも好きだったので、演りたいこと痛いほど分かる。そして、ネッド・ドヒニーが急に聴きたくなってデビューから3rdまで一気に聴いている。名曲なのにイントロがやけに長い「Get It Up For Love」が1曲目の2ndが有名で、同プロダクション(共にプロデューサーはスティーブ・クロッパー)の3rdもその流れ(何故か日本盤だけ)。でも個人的には、身近な仲間でワイワイ創った1stが一番好きだ。
同時期どちらかというとレニー・ワロンカーのプロデュース時代のジェームズ・テイラー『Gorilla』『In the Pocket』の方がよく聴いていた。JTが持つ幅広い音楽性(ロックからソウル、ラテンまで)、卓越したギターがあったからこそ、今の時代でも心惹かれる音楽を創り続けられるのだろう。そして、うれしいことに今月末にリリースされる5年振りの新譜は初のスタンダードカバー。久しぶりにCD(業界で使われるフィジカルという呼び方は好きではない)を予約ポチしてしまった。
そうそう、思い出したのが、親友の政がL.A.時代にネット・ドヒニーと会い、なんと目の前で何曲か弾き語りしてもらった...という話。おおらかで微笑ましい時代。
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