気温14℃今にも降りそうなどんより雲
急に欲しくなり上品。11:30にして並びも25人。清廉潔白なスープにうっすらと浮かぶ鶏油。ビジュアル的のも無敵の一杯。ここまできてしまうと後に引けない。さりげないようでいて気取りがない心のこもった味に酔いしれる。
季刊「新そば」に掲載されたエッセイから「そば賛歌」を集めた「そばと私」。筆者が五十音に並んでいるので若尾文子はしんがり。そばのうんちくよりも「トチリそば」「あられそば」のエピソード、そば粉への愛情を紹介。テンポのいい文章はまるで横で(あの声で)話かけられているようで読んでいてドキドキしてしまう。
一方菅原文太は「素材四分に人柄六分、と私は思っている。これはなんの仕事でも通じることなんだろう」と説く。がんこの家元に照らし合わせてもなるほどと思う。
いい食材を活かすも殺すも人柄次第。日常で知り合えない、または馴染みのない食材でのスペシャルはおいしさの幅もあり楽しめるが(しかもおいしい)、基本と言える上品の生む世界観もまた奥行きのあるもの。
そして、心と体は純正ヒロポンを欲し始めているからどうしようもない。
そういえば、右目はいつ点灯するのだろうか?
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。