皆がどんな顔して食べるか楽しみなんだ
と、家元。私は、どんな感じで作るのかをじっと見つめながらその言葉を聞いていた。生クリームと濃厚牛乳をコトコトと温めている鍋があり、蛤出汁を丼に少し入れ生クリーム&牛乳をおたまで一杯。蛤出汁を追加してスープの完成。そうか、蛤出汁の滋味とフレッシュな生クリーム&牛乳がここで融合するのか、と期待感で倒れてしまいそうだった。
慈愛と蠱惑的な響き
うわぁ、なんという佇まい。かにかまぼこと伊達巻も。ムムム、これはクリスマスを通り過ぎて正月の気配すらも。食べる前から目が眩み意味もなく悶絶。まずは、スープを一口。蛤の香りをまろやかにコーティングしたチャウダー風味に言葉を失う。ふぅ〜と溜息、二口三口四口。漂う静かな余韻に不思議に心が静まる。我にかえり麺をズズッと一口目で既に思考停止。後はどうやって食べ終えたか思い出せないほど夢中。
蛤との再会にしみじみと感謝
9/10の蛤スペシャルの静かな手応えに再会をまちもうけた三ヶ月ぶりの再会にしみじみと感謝。思いがけず家元からのクリスマスプレゼントはありふれたイルミネーションにはない夢のかたちに幾度も震えるばかり。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。