13年ぶりとはいえども
様々な企画アルバム、キャロル・キングとのコラボレーション、来日...とコンスタントに声が届けられてファンには常に忘れられない存在。それでも、ここで制作に入らないとこのままになってしまうと決意し家族と離れて曲作り。なんとも、ジェイムス・テイラーらしいなぁと。
届けられたサウンドは、いつものジェイムス・テイラーサウンド。セクションと一緒だった頃やバーバンクサンドとは違った味わいは、おそらくヨーヨー・マも含む、マーク・オコーナーとのセッション(名作「ベンジャミン」)で、アメリカの根深い音楽へのアプローチ以降のもの。
スタイルの違いはあるけれど、ブライアン・ウィルソンやボブ・ディランと同じ肌触りを感させる。スティーブ・ガッドの控えめながら的確なバックにも心惹かれながら、ジェイムス・テイラーのギターに耳を澄ませば、原風景のようなものが広がっていく。心穏やかなアルバムにじっと耳を澄ませて。
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