深い大きな傷跡を留めている場所に立ち
コチコチと時は休みなく刻まれているといえども
妹の誕生日によせてはかえす波の記憶の中で
その時を昨日のことのように繰り返し想い出す
カメラマンでサーファーの女性が潮風に焼けた笑顔で
それでも人は戻ってきているんです
と、波間に浮かんでは消えていく姿を
追いかけながら話しかけてくれました
水の中に消えた生命に祈るばかり
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