キリンジはファンに恵まれたグループだなぁと
いつも感じていました
ありがとうございます
16年間退屈せずにやってこれたのも
そのおかげだと感じています
これからは新しいキリンジは兄にバトンタッチします
ボクはマイナーな競技でオリンピックを
目指したいと思います(爆)
悲しい気分になる人もいるかもしれませんが
お互いミュージシャンとしてこだわりをもって
こういう事(泰行が脱退)になったので
悲観して欲しくないと思います
ほんとうにみなさんありがとうございました
また、どこかで...
ほんとうに兄弟のキリンジがこれで(一旦)終わってしまった4時間のライブ。ダブルアンコールの後でも鳴り止まない拍手に登場した兄弟。「先ほどキレイに終わったので(アンコールは)なしです」と兄=高樹。エイリアン〜悪玉、私がキリンジにハマった曲を最後の最後で聴けただけでも、涙。それでも、兄弟の別れにはやり遂げた爽快感に溢れてました。最後の最後の「悪玉」で「それではみなさんで...<マイクよこせ早くぅ>」とか「ホライゾン!ホライゾン!」での会場一体となった手拍子とか良かったね...と話しながら、いいライブの余韻に包まれてママボリンケンとNHKホールから原宿の駅まで幸せに包まれていました。
■KIRINJI TOUR 2013 NHKホール セットリスト(2013.4.12 18:30-22:20)
0.dusty spring field
1.グッデイ・グッバイ
2.双子座グラフィティ
3.風を撃て
4.野良の虹
5.ダンボールの宮殿~パレス~
6.耳をうずめて
-MC
7.僕の心のありったけ
8.愛のCoda
9.タンデム・ラナウェイ Tandem Runaways
10.Ladybird
-MC
11.小さなおとなたち
12.さよならデイジーチェイン
13.ホライゾン! ホライゾン!
14.ナイーヴな人々
-MC
15.夢見て眠りよ
16.You And Me
17.ムラサキ☆サンセット
18.Music!!!!!!!
19.都市鉱山
20.Chant!!!!
21.アルカディア
22.祈れ呪うな
-MC
23.早春
24.夏の光
25.Trekking Song
26.竜の子
27.ブルーバード
<アンコール>
28.Drifter
29.千年紀末に降る雪は
30.スウィートソウル
31茜色したあの空は
32.もしもの時は
<ダブルアンコール2>
33.エイリアンズ
34.悪玉
堀込高樹:Guitart, Vocal
堀込泰行:Vocal, Guitar
田村玄一:Pedal Steel Guitar, Guitar, Chorus
伊藤隆博:Ketboards, Chorus
千ヶ崎学:Bass, Chorus
楠均:Drums, Chorus
年表が最後に付いているんだけど
2013
4月13日(土)堀込泰行はソロアーティストに
4月13日(土)「キリンジ」は堀込高樹の新プロジェクトとして再スタート
...事実として書いているのを読むと、やっぱり切ないなぁ...
キリンジBLOG-続・あの世で罪を受けるほど(2013.3.29より引用)
脱退についてあらためて思うこと 随分と更新があいてしました。いかんですな。申し訳ないです。 一昨日のニコニコ動画のキリンジ特番、好評のようで、なによりです。ご覧いただいた方々、ありがとうございました。 スタッフが暴露話をする、と聞いていたので僕は見ませんでしたよー。欠席裁判(けしからん!)で被告が傍聴席にいるのって変でしょ?
i-radioのキキキリンジ終了しましたね。番組開始から沢山のメールをいた だきましてありがとうございました。 メールを読ませていただいて、泰行脱退について多くの方が「旅立つヤス、送り出すタカキ」というイメージでとらえているように感じました。キリンジという名前が残ることや、今回のツアーの内容もそういう演出がされ ているので、「旅立ち」を連想させるのでしょう。
しかし正直なところ、二人しかいないグループの片方がやめるとなった ら、これは事実上の解散だよな、と感じています。「旅立ち」というより 「グループ内のエゴの衝突による決裂」というのが実際のところです。結果、このファンクラブも解散してしまうし、i-radioのレギュラーも終わりま した。
いただいたメールの中に「高樹さん、旅立つ泰行さんにエールを」みたいな内容も散見できて、「なんでもかんでもヤス中心に物事をとらえるな よ!」なんてケツの穴の小さい怒りをちょっと感じたりしています。 脱退に関しては、ヤスの言い分ばかりがメディアに流れてしまった。「そうは言うけどね、でもね、」みたいな僕の言い分は、奥歯にものが挟まった ような取り繕ったような事しか話せなかった。(まあ、もっともこれはヤス も一緒か。)
彼の脱退文には「役割分担が明確でないので共同作業がしにくい」みたい なことが綴られていましたよね。キリンジの構造そのものに難あり、という ことかな。それはそうだけど、彼の言う「ややこしさ」の元はもっと単純なことだと僕は思う。
われわれ二人ともギターを弾きます。しかし同じギターとはいえ使用する 楽器やスタイルも違うのだから、そこで協力しあうこともできたはず。16 ビートのカッティングやソウル調のバッキングは僕に頼って欲しかったし、 素朴な感触のソロはヤスに任せるとか。コーラスも器楽的なアレンジがふさわしい曲なら僕がやって、バンドっぽいものはヤスが考えるとか。互いのカラーを尊重すれば、もっと出来るはずだった。
そうして出来上がった作品において、それぞれのテイストの違いは個性として楽しまれる。でも実際のスタジオでのレコーディング作業においては、 僕とヤスの間での技術的な差がある。これは僕の思い上がりではないです よ。例えば、パソコンのキーボードで書かれた作品の内容の違いは「個性」 だけど、ブラインドタッチできる人と出来ない人では機材を操る技量の差があるでしょう?
そういう意味です。(ブラインドタッチ出来ないのも個性だ と言う人もいるかもしれないけど。ナイーヴすぎるよ。)「技量の差はあるのに、割り当てられた仕事の数が同じ、しかも納期も一緒」というのがキリンジの制作現場の現実です。これは創作の足並みが揃わないことの原因になります。
そういう、「個性の違い」と「技量の差」というものを、相互に持ち味と して取り込めれば、補いあえればよかったけれど、そうはならなかった。 その根本にあるのは、よくある話ですが、やっぱりエゴです。二人とも作 品が自己愛を投影する鏡になってしまっていたんだと思います。この類いの エゴがあるかぎり、担当する楽器が違っても、技量が同じでも今回のような 事になったと思います。
まあ、それでも16、7年やったんだからなー。よく続いたよ。
振り返ると、脱退は彼のソロ活動に端を発しています。
彼には随分前から「キリンジの泰行」ではなく「堀込泰行」という個人として世に認められたいという気持ちが強くあったと思います。そうして馬の骨を出します。それまでの冨田さんとの協同作とは違ったラフなテイストで 彼らしい作品でした。彼のミュージシャンとしてのアイデンティティの表明になったと思います。
その後、キリンジはセルフプロデュースでのアルバム制作をするようになり、彼も馬の骨二作目を発表しました。その過程で、キリンジでの泰行曲と 馬の骨作品の違いがあいまいになったと僕は感じました。どちらもセルフプロデュース、参加ミュージシャンもエンジニアも共通です。(実際、馬の骨 のためにストックとして書いた曲がキリンジの作品になっています。)
キリンジは極端な雑食です。キリンジで自分らしさを貫こうとしてもキリンジに取り込まれてしまう、馬の骨の存在意義が薄くなる。そうなるとアイデンティティを保つためにはキリンジをやめるしかない、 だからこうなったのかな、というのが、僕の印象です。あくまでこれは僕の考えなので、兄はそう捉えてるんだな、と思ってください。
それでもキリンジは残します。キリンジという名前をなぜ残すのか、というと「自分ではじめたことは自分で幕引きをしたいから」に尽きます。つまらない意地です。まだ名前に愛着があるのです。
ツアー後半を楽しみにしていらっしゃる方のご期待に冷や水をかけるよう な格好になってしまって、すみません。決裂だ、なんて言いましたが不仲で はないのでご安心ください。それは演奏を観て貰えればわかっていただける と思います。
「有終の美」なるものをお見せしたい気持ちでやっています。でも一方 で、きれいごとっぽく捉えられることに葛藤を感じながら演奏しているのです。
2013.3.29 10:51 堀込高樹
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