Casa de Borinquen

週末は小寒いので部屋に引きこもり ちょっとでかけたり本をたくさん読んでなんとなく過ごして新年度に備えて（いるのかな）、そうなの？

午後遅くに駅前まで買い物
お散歩のお誘いメール、成城石井で偶然会ったのしさんとか。圧倒的な境川の両岸の桜の下を買い物帰りにクルマで通りながら、ああ、これで最後なのかな...しみじみ。この写真（二週間前の総合公園）のように、透明で澄んだ空が続く季節にならないかなぁ。

うふふ、ちょっとした種明かしになるかな...。

その昔「三寒四温」と話すと、どの歌？（カンシオン）とクバーナに訊かれて説明にしどろもどろになったことも思い出す今日このごろ 食卓は春っぽいハーモーニー

黄身酢と筍ご飯のハーモニー
親切なかまどさんで丁寧に炊いた筍ご飯。一番出汁だけの味付けが淡い軽やかさ。アクセントの香りを引き立ててくれる木の芽と塩竈柴崎屋の海苔。朝に光が届いているのに霞にけむる空のような味。そして、季節のそら豆を加えた黄身酢和え。アボガドのこってりさとそら豆のさくっとした感じ。くどくならないように手間をかけた黄身酢。おいしいお酒をほんの少し飲みながら、筍ご飯が炊けるのを待っている時（部屋に漂う香り）をも楽しんでました。

ウララカな桜のあとの楽しみは「花田」でうつわを選ぶこと ねじりさくら、という言葉にも今の季節らしさかな...

千鳥ヶ淵〜靖国神社といういつものコースには
和食器/暮らしのうつわ「花田」
手に取るとすぅっと手のひらに馴染む器ばかり並んでいるので、見ているだけでも楽しいです。食生活がこってりとしたものからあっさりとしたものに変化していたり、洋食器に面白みを見いだせなくなっているせいか、探しに行くとしたら自然と和食器になってます。 九段下で地下鉄を降りて千鳥ヶ淵に向かう坂の途中にあるこのお店で、お花見の度にちょこちょこ揃えていく楽しみもありますね。

毎回買っている器と今年選んだお皿の雰囲気が似ているので
お店の人に尋ねると同じ作家＝海野裕さんでした
おそらく、社長と思われる方に海野さんのことを色々教えてもらったり、店内を案内していただきました。1Fよりも2Fの方が落ち着いてて、どれもこれも欲しくなります。

今年は、桜の模様のお皿を三つ。「ねじりさくら」というのもその一枚なんです。線の流れや、手にした時の重さとか、なんとも言えない海野さんの作。どんな、お料理（おかず）を盛るか楽しみです。

■花田
東京都千代田区九段南2-2-5 九段ビル 1･2F
Tel: 03-3262-0669 / Fax: 03-3264-6544
http://www.utsuwa-hanada.jp/index.php

■海野 裕
http://www.utsuwa-hanada.jp/sakusha/a/umino-yutaka.php

桜並木径を歩いて10分の「しらたか」で名前の由来を尋ねてみると「ママの実家なんです」と...

前日夕方決まった調布でのトラブル対応
目覚ましよりも早く起きた朝はまだ曇りでしたが、キリンジの昨夜届いた新譜「TEN」を二回リピートしながら調布につく頃には真っ青な空が出迎えてくれました。澄んだ空気を大きく吸い込んでいるうちに、眠っていた体も少しずつエネルギーが充填されていくような気分になるから不思議です。やっぱり、こうでなくっちゃネ。幸い午前中でトラブルも収束して一安心。

お楽しみのランチは「しらたか」へ再び
二週間前の「しらたかラーメン」をもう一度食べてみました。くどくないあっさりとした辛めのつゆ、たっぷりのもやしと玉ねぎ、トッピングのネギと圧倒的なチャーシュー。味に深みを与えている黒ゴマ。とてもバランスのとれたラーメンの独特の個性。

①野菜を炒めてスープを入れて一煮立ち
②辛子味噌と少量の黒ゴマを入れてさらに一煮立ち
③ここで味見
④盛り付けはママさんと麺担当の旦那さんが二人で仲良く

もう何年も続けていいる何気ない繰り返し、そして、途中で一回だけの味見（味見をしているお店ってあまりないように思えますが）。息が合っていて動きに無駄がないのも味の秘訣なんだろうか。気になったので、お店の名前の由来を尋ねてみると、

「ママの実家の白鷹町なんです、山形の。入り口にパンフレットもあるのでご覧ください」
「（パンフレットを見ながら）いいところのようですね」
「以前はスナックやっていたんですが、名前をそのままでラーメン屋を始めたんです。ラーメン屋さんらしくない名前でしょ...」

四季折々の風物を紹介しているパンフレットを見ていると、初めて知った場所ですが、山形県白鷹町ってとても良さそうな場所なんですね。そこには、郷土を愛している人たちがたくさんいるのでしょうね、きっと。

■山形県白鷹町
http://www.town.shirataka.lg.jp/
http://www1.shirataka.or.jp/kanko/

 

野菜を多めにと注文すると「野菜のダブル」にしてもらって+100円。ボリューム一杯でお腹も一杯。ちょっと食べ過ぎか...（4/18追記）

キリンジ Ten がんばれソングが苦手だけど、もうちょっとがんばったほうがいいんじゃない？みたいな人への応援歌、そして懐かしい空はまだまだ遠い

堀込兄弟としてのラスト・アルバム「Ten」は10枚目で10曲入り
高樹（兄）の曲を泰行（弟）の声で聴けるのもこれで最後かぁ...と思うと切ないけど、あまり作りこまない生っぽさが漂う「Ten」。今の季節に合わせたような感じでもあります。比較的短めな曲が続くと、いつかどこかでこの二人が手を組む日が来るのではないかと（希望も込めて）。エロティックで屈折した歌詞を透明な声で仕上げてきた部分がこれまで最もスリリングでしたが、「ナイーブな人々は」どこかちょっと違います。「医者が言ったよ 励ましの言葉は禁物です、って　そうなの？」もう、歌い出しから持っていかれそうですが、サウンドはほんわか。最後に仕掛けもあったりしてニクイ。まだ、20回ぐらいしか聴いてないけど、やっぱりいいんだなぁ...。新譜について色々調べていたら、セルフライナーノーツと正直にインタビューされている記事を見つけました。「おしゃれ」に価値があった時代とは異なる「洗練」...うまいこと言うなぁ、とニヤリとしてしまいました。

 
地味に見えたジャケットもよく見ると壁に描いたような深みがあったり、30年後の二人の写真（みたいな）のあったりで意味深です。初回盤に付いているDVDは「ナイーヴな人々」のフルバージョンとキリンジゆかりの人たちのインタビューが収められていて、知らなかったエピソード満載です。今のツアーのオープニング（幕を閉じたまま演奏）の「dusty spring field」、そして、懐かしい空はまだまだ遠いと「あたらしい友だち」。静かに終わるアルバムを聴き終えると、やっぱり、もう一度始めから聴きたくなるんです。

キリンジ兄弟最後のアルバムを聴き続けていた春をきっと忘れないだろう、二年前と同じに...。

■Ten

1. きもだめし（作詞／作曲：堀込高樹）
2. ナイーヴな人々（作詞／作曲：堀込高樹）
3. 夢見て眠りよ（作詞／作曲：堀込泰行）
4. ビリー（作詞／作曲：堀込泰行）
5. 仔狼のバラッド（作詞／作曲：堀込高樹）
6. 黄金の舟（作詞／作曲；堀込高樹）
7. 阿呆（作詞／作曲：堀込泰行）
8. 手影絵（作詞／作曲：堀込高樹）
9. dusty spring field（作曲：堀込泰行）
10. あたらしい友だち(Album ver.) （作詞：堀込高樹／作曲：キリンジ）

Produced ＆ Arranged by キリンジ

■セルフライナー
http://columbia.jp/kirinji/newrelease.html

■インタビュー
http://natalie.mu/music/pp/kirinji04

成城石井のレジ横のてまり、ポッとした青空 閉所恐怖症になりそうなうんざりとした気分を少しでも和らげてくれる...

それにしても、いまだに横槍を入れてくる前任者
新しいことにもガンコなヤツ
無礼でおしゃべりな女
理解者と電話でやりとりしてなかったら閉所恐怖症になりそうだったんだ。会社のバッジを外したとたんに、気味悪いほど、腰が低くなる。それでいて、自分への風当たりが柔らかくなると、妙に権威主義的になってくる、習性だね（紳士同盟/小林信彦）。

魑魅魍魎な連中と日々付き合っているとホント疲れますなぁ
まったくぅ
でもね、成城石井でジャスミンライスを買ってふとレジ横にある「てまり」とか、早朝のモコモコした青空。身近でなんでもないものに心奪われて、ああ、そんな下らない些細なことにうんざりしていることも馬鹿らしくなってしまうのも真実。

四日ぶりの弁天ふれあいの森公園の桜の大樹は花盛り 朝は冷たい風が吹いてましたが、それでも元気な子供の歓声

土曜日に歩きまわったのでちょっとだるくって、日曜の朝は
市場の帰りに、ほんの少し寄ってみました。朝方だったので、風も冷たく気になる大樹だけ。見上げることの多い桜ですが、目の高さまで大きな枝が広がりじっくり観察もできます。寒さのせいで咲き始めるのをためらっている蕾たちの群れも、とても可愛いです。

連日連夜の桜レポート
今年は見頃が急にやってきて、おまけに週末だったので、あちこちで色々な桜の便りを知ることになりました。有名なところも、人知れず身近なところでも、FacebookやBLOGで伝えられるところも、この季節ならではの姿。まだ、桜の便りの届かないところにも早く春の知らせが届くといいですね。

今日は散々つきあわせちゃったね んもぉ、喉乾いた！ というワケで九段下から神田神保町を抜けて神田まつやでしっとりとした昼下がり

桜もそうだけど目で見たものを記憶するのっ...
あっ、ちょっと...なんて言いながら素早くカメラを向けて立ち止まる。なるべく急いでいるんですが、度重なると離れ離れになったり、ちょいと先で待っててもらったり。九段下から神保町、行きたい処山ほどあるので最小限の場所のチェック（ディスクユニオンは却下）したり、こまめに古本屋を出たり入ったりして、九段下から須田町までたった3kmの道をだらだら。いい散歩だねぇ、なんてのんきなこと言うと怒られそう...。

んもぉ、喉乾いた！
ビール大瓶！
とりさわ、焼き鳥（塩）、ウニ。ビールを一気に飲んだあとは、熱燗を二本。朝からコーヒー一杯だったのでふわっとほろ酔い。神田まつやはこうでなくっちゃ。ひっきりなしに出入りするお客さん、てきぱきとした女中さん、にこやかな集まり。ここには特別なものはないけど、昼間も夜も人を引きつけてやまない魅力が溢れてます。10日前にも来ているので、初めて注文したカレー南蛮。う〜ん、旨い！ママボリンケンはいつもの天もり（せいろは二枚）。これも熱々の海老は尻尾も美味しい。やっぱり、こうでなくっちゃネ！

帰りは、秋葉原まで歩いて高速バスで自宅近所まで
なんやかんやで10kmぐらい歩いたかなぁ...
そうそう、神保町でいつも行っていた本屋が健在なのに安心しました。今度時間を作ってじっくり歩きまわってみたいです。

神池庭園に漂う静けさ 花崗岩の直橋を渡り言葉少なに回遊

靖国神社本殿の裏手にひっそりとした庭園
私たちは桜の季節にだけ訪れる靖国神社ですが、様々な想いでここを訪れる人々の後ろ姿が、尋ねられてもとにかく知っていたと語っているかのようです。ママボリンケンに参拝のお作法を教わったあとは、毎年本殿の裏手にある神池庭園に向かいます。

参集殿〜到着殿の左側の方に向かうと
足元の砂利の音だけがするほどの静けさの漂い
晴れやかな春の出口を知る喜びよりも、ここにあるのはある種の余韻が残したものたち。ああ、いつもの到着殿の桜の樹、庭園に向かう折り重なる樹々、水の音すらも聞こえない池に散る花びら、現れては消える鯉。無言で池の周りを回遊。自分や自分のまわりがこれからどこへ向かおうとしているのだろうか、と心がざわめきはじめている。

早朝の千鳥ヶ淵 朝の光のもとでは行き交う人も少なくすべての自然は謎だという事を思い浮かべて

読みかけの本を広げるような思いでやっぱり同じ場所
青い空、少女の巻き毛のように光る水辺、風に揺れて温もりの中から色合いを運んでくる花びら、思い思いでそぞろ歩きする老夫婦。ああ、今年の千鳥が淵の朝は静かで穏やかな佇まいでした。きっと、この朝に起きたことを来年まで忘れないと思う。

水辺を打ち向こう側の向かっているところを想像する場所は後に残されたような気がして息を止めてしまいました。
いくつかの矛盾があっても...。

朝と夜どっちが好き？と訊かれると朝が好きと なるべく早い朝と桜が好きなワケ...

身近な場所にもポツポツと咲き始める桜
ちょっと冷たい風を受けながら自転車で駅へ。大学の中を通るとショートカット出来て便利なんですが、このシーズンは桜並木道を。おっ！咲きはじめたね、ここはまだだね、これとあれは種類が違うんだね、とかひとりごと言いながらゆっくりと。休日にはランニングコースも桜の樹の下に変更して。短い期間を今年も楽しみたいです。 

仕事場での挨拶が桜の便りの毎日 お昼休みを利用して新宿中央公園へ

もう、ちょっと散りかけているかなぁ....
それでも、お弁当を広げる人たち、ぼんやり時を過ごしているカップル、せかせかとしながらも桜に足を止めている会社員、場所取りを始めている若い社員。様々な人達がそれぞれに集まっていました。志ん朝さんの噺にあったのかな、桜って寂しがり屋だから人を呼ぶんだよ。私も、これからあちこちでその声を聞きに行こうと思ってます。週末は、いつもの千鳥が淵～靖国神社。「花田」で器を色々選んで、神田まつやでお蕎麦かなぁ...と。

 

初めて訪れた弁天ふれあいの森公園 もうあちらこちらに春が息吹いているにほわほわしてしまいました

自宅から片道4kmのランなんです
春になって冬の間冬眠していた足もムズムズと。走るなら10km、そしてなんとか1時間を切るペースを取り戻しているここ二週間。まぁ、同じコースばかりでは飽きるので、ママボリンケンの提案で「弁天ふれあいの森公園」へ。新浦安駅に向かって、順天堂大学沿いを舞浜方面へ。ガス局のあたりを曲がるとすぐあるんですね。いままで気が付かなかったのが不思議なほど。いつもの総合公園のように高低がないので、見晴らしがいいですね。

一周すると400ｍ程度ある公園内をゆっくり歩きながら
花壇や桜の樹を眺めていました
奥に行くと、教室も開かれているし、ビオトープでは孵ったばかりのニホンアカカエルのおたまじゃくしが勢いよく泳いでました。先週、総合公園を走っていたときは業者が花を植え替えていましたが、ここの公園はある程度放っておいている自然な感じもいいですね。

ランニングコースのひとつとして
季節の変化を知りに訪れる楽しみも、もうひとつ出来ました。そう、季節柄の桜ですが、巨大な樹の下で静かにお花見をしている姿も、穏やかでした。うん、土曜日あたりが見ごろのようですよ...

あんなに咲き誇っていたのに四日後には散りゆく姿 それでも、美しい高洲中央公園の桜のもとに集まる多くの人たちの笑顔

新しいランニングコースを見つけて
それでも、最後は高洲中央公園の桜が気になり...
朝日を浴びてしめやかに揺れる高洲中央公園の河津桜を眺めていたのが先週の土曜日。今はどうかなぁとランの途中で立ち寄ってみましたが、散り始めていました。それでも、その姿すらも美しく感じて、絵を描くのに必要なものって、はてなんだろうかと考え始めていました。見上げている時に気が付かないこと、他にもありそう...。

ぽかぽか陽気 ぽっと咲きはじめた桜を見上げて、ああ、新しい季節が訪れたことを知って嬉しくなった朝に

心の声を聞けと心を照らす光の下で
ちょっと家をでる時間に余裕があってゆっくりとペダルを踏んで交差点を右折。ぽかぽか陽気がぽっかり寄り添っている場所に思いがけず咲き始めている桜。まわりは咲き始めたい衝動をぐっとこらえているようにしているのに、ここだけちょこっと先走りして。太陽が温もりと色合いをまるでそこだけに与えているようだと。追いかけてつかまえて...。

うん、でも、iPhone 5でここまでの写真が撮れるんだって、違った意味でもうれしくなったりして。月曜日から再認識している「SUPER VIEW」がよけいに心にしみてます。