これはきっと、DVDや放送音源など復刻が続いている志ん朝さんの決定版になりそう
いつもの生活空間から遠く離れたところで聴く志ん朝さんは身にしみた。つくづく贅沢だと思った…公園をとおり通り抜けながら志ん朝さんの高座を頭の中で反芻し、金木犀の香りを胸いっぱいに吸い、うっとりとした。毎晩毎晩ね。今でも金木犀が咲く頃になると、大須の夜を思い出さずにはいられない。《今夜も落語で眠りたいー中野翠より》
こちらはファンだから、どの噺も楽しいのである。世の中が悪く、心から笑う機会がすくないから、よけいに楽しい。エンターテイメントの枠を超えた極上の笑いである。《名人 志ん生、そして志ん朝ー小林信彦より》
気楽にお付き合いすることが落語へのアプローチを考えている私です。何気ない仕草や声の艶の影には人知れない懸命な努力があるはずでしょうけど、志ん朝さんの落語は、それすらも感じさせない憧れの世界。中野翠さんや小林信彦さんの本には大須演芸場での話がよく出てきて、読んでいるだけで夢心地になってしまいます。それほど、ステキな高座が、なんと復刻すると聞き、6月まであと4ヶ月待ちきれないです。文章でしか知らない幻の世界とはいったいどんな世界なのか。興味は尽きないものです。
この高座を聞くまでは、どんなことがあっても絶対に死ねない!(毎月の積立を始めました)
■河出書房新社 『古今亭志ん朝 大須演芸場[CDブック]』特設ページ
http://www.kawade.co.jp/shincho_oosu/
■豪華限定特典
・初回特典:大須演芸場での1997年10月口演「愛宕山」と1991年11月口演「宮戸川」の2席収録のCD
・予約特典:1980年、大須演芸場、通常の寄席興業に志ん朝師が飛び入りした口演(「酢豆腐」「風呂敷」)
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